2017年7月24日月曜日

備えと覚悟

今、世界中で気象現象の陽性化、活発化、大型化による、かつて見られないような豪雨や洪水、土砂災害が頻発している。気象の陽性化や激化は地球シミュレータで温暖化が進むという条件で、予測されていたことである。


急峻な山岳と海に囲まれた日本列島は平野部にあまり恵まれず、殆どの平地は雨水などによって山岳部から運ばれて来た土砂や火山灰が堆積して形成されて来たものだ。そこを通る雨水の通り道、つまり河川の流路は決して一定ではなく、氾濫を繰り返す度に蛇行する流路を変え続けて来た。

現代になり、人口集中地域ばかりでなく、河川改修と称して、流路をコンクリートで固定化し、氾濫原に住宅地を開発して来た。つまり元々雨が多量に降って流下してくると氾濫する場所に市街地が形成されているという事なのだ。

今後、地球シミュレータの予測通りになるとすれば、今、各地で起きている氾濫、洪水は堆積平野であれば、どこでも起き得るということを示しているのである。

我々は、今いる場所の地学的、地理的特徴を把握して、今後起こり得る災害に備え、かつそういう条件の中で暮らしを営んでいるという覚悟を持つべきだと考える。

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