

強烈な陽射しの季節もようやく過ぎ、朝夕は肌寒さも感じるようになりました。野山に出向くと、そこここに曼珠沙華(彼岸花)の 紅い花が群れるように咲いています。空気は澄みわたり、肌に触れてくる感覚も軽やかです。秋は旅心を誘う季節だと私には思えます。以前は山の頂を目指していたものですが、今は野辺歩きのような騒々しくないところに出かけてみたいですね。ゆっくり秋の風情を楽しめる旅に出てみたいものです。
今日夕方4時過ぎ頃から強烈な風が吹き始め、まさに烈風というような風が吹きまくりました。木の葉、木の枝が千々にちぎれて飛び交い、庭に散乱しています。今回の13号の雨はここら辺には降らせなかったのですが、風は家を揺らすかと思うほど吹きました。本当に自然の猛威というか、エネルギーは侮れません。現在(22:50)もまだ暴風域で、時折ゴォーッという風の音が屋内にまで響いてきます。こんな冷や冷や感は、味わいたくありません。ほんとに。
昨日の日曜日、下の息子がジュニア陸上大会に出るということだったので、ちょっと覗きに行ってみた。会場は2回目の熊本国体時に造られたKKWINGという競技場。県下の中学校の選抜選手が全国大会への切符をかけて競う大会らしい。と言っても我が息子は上位を狙えるような記録を持っているわけではないので、気楽に見物を決め込む。本来の息子の所属クラブはバスケットボールなのだから、出場競技の練習は夏休み期間という、にわか仕込みのものなのだから尚更なのだ。
青空文庫というWebサイトをご存じだろうか?ネット上の電子図書館だ。そこで面白い書物を見つけた。旧文部省が1947年、日本国憲法の公布直後、中学1年生用社会科教科書として発行した『あたらしい憲法のはなし』だ。これは、是非皆さんに読んで欲しいと強く思った。平易な言葉と文章で、実に分りやすく現憲法の内容を解説してくれている。辛酸をなめ尽くした太平洋戦争がようやく終わり、新しい国を創っていくという希望に満ちた想いが行間にあふれている。今の政治家、文部省の役人こそ、もう一度読み返すべきなのかも知れない。 この9月は自民党の総裁選挙ということで、マスコミはこぞってその趨勢を報道している。九分九厘、阿倍晋三というタカ派の政治家が、その自民党総裁の椅子に座るという情勢だそうだ。自民党内の各グループが、いわば翼賛化しているらしいので、既に決着はついているのかも知れない。
その阿倍晋三氏のキャッチコピーが「美しい国、日本。いま、新たな国づくりの時」だそうな。見た目は「美しい」が、その「味付け」は苦いものになるのでは?今は「醜い日本」なのだろうか?もし、そうなら、それは彼自身や彼の父親も含め、今まで政権を握り続けていた政治家集団にこそ、その責があるのではないか?政権構想の最初に憲法改正をあげているが、その方向性は今までの発言などから想像するに、どうもきな臭い方に向いているように見える。国民個々の尊厳より、国家の尊厳が重視されることになりはしないか?世情というのは、本当に川の流れの如しだ。大雨という危機が来ると、逆らいようがない激流となって、全てのものを押し流してしまう。怖い怖い。実に怖い。
今、『憲法九条を世界遺産に』という本が売れていると言う。太田光と中沢新一との対論らしい。ちょっと興味を引かれる本だ。明日にでも手に入れてみようと思っている。新政権誕生とともに、この今でも充分に「美しい日本」に秋風が吹かぬ事を祈っておきたい。