2012年1月2日月曜日

新年明けましておめでとうございますと言いたいのですが...

年末はいろいろ多忙でブログの更新も出来ませんでした。

2011年は3.11以降被災地だけでなく、日本全体の様々な分野が大きく揺らいだ年でした。大地震・大津波の被害は凄まじいもので、自然のエネルギーの破壊力を容赦無く見せつけられました。加えて東電福島第一原発の原子炉メルトダウン、建屋水素爆発による放射線漏出は今もまだ制圧できていません。原子炉から溶融した燃料を取り出し、事故を収束するまでに要する年数は40年以上掛かりそうですし、それまでの間地下水や空中に漏れ出す放射性を帯びた莫大な量になる汚染物質の処理にかかる費用や労力、技術開発はまだ目処すら立っていません。
特に東電事故を通して、これまで国、政治家、各電力事業者が「原子力発電」に関する様々な欺瞞に満ちた対応しかして来なかったという事実が、この事故によって明らかになりました。ここでも「由らしむべし。知らしむべからず」という原理が働いていることが分かりました。これほど一般国民を馬鹿にした事はないでしょう。本当に腸が煮える思いです。

また先の衆院選でマニュフェストを高らかに掲げ政権に就いたはずの民主党は、次々と自らそのマニュフェストの主要な項目を反故にし、今は消費税増税路線へとひた走りし始めています。己の身は削らず一般国民の懐を直撃する政策などを選択する民主党は、まさに国民を騙したと言えます。次回の総選挙では必ず敗北することは間違いありません。しかし、今の政界に次を託せる党派がないのは、この国の悲劇です。

度し難しは政界だけでなく、経済界もまた信頼を裏切る出来事が続きました。大王製紙とOLYMPUSです。上場企業でありながら、投資家の信頼を裏切るギャンブル浪費と粉飾決算。あきれ果てて云うべき言葉すら見つかりませんでした。自らを律することが出来なくなった者共が巷に増えてきているのかも知れません。些細な理由で殺人などの凶悪犯罪が目立つのもそうしたことの現れのように思えます。

こうした現状で、年が改まったというだけで、「めでたい」とはなかなか云えないというのが正直な元旦の想いでした。

何だか正月らしからぬ話題になってしまいました。^^;

さて、我が家の正月は、子供達が大晦日と元旦に帰省し、久しぶりに家族が揃い、炬燵にはいり平凡な団欒を楽しんでいます。