2014年5月7日水曜日

山岳遭難

天気図を見ると沖縄諸島付近にはすでに停滞前線が。そして気象レーダーでは日本列島が白い雲で弓上に覆われている。もう雨の季節になるのか。先日沖縄が梅雨入りしたとか。また、列島の何処かで雨の被害がでるのだろう。昨今の雨の降り方は尋常じゃない。

またまた、連休中の山岳遭難事故が頻発した。5月の山は天候に恵まれさえすれば、芽吹き始めた緑と雪の白色、岩肌の黒色がミックスした絶景の中、爽快な山行になる。しかし、日本アルプスをはじめ標高が高い山では、一旦寒気団に覆われると一気に冬に逆戻りする。「侮るべからず」である。このブログでも度々登山について触れているが、ブームに乗って身の程知らずの登山をすれば、「事故って当然」なのだ。

このまま不埒な登山者が増えていけば、必ずやレスキュー費用は自己負担となり、入山料徴収やシーズンを問わず入山規制山域が設定されてくるだろう。「登山の自由」を守りたければ、自らの体力、技術、情報収集力に見合った計画で山に行くことだ。そうしない限り、規制され、自由がなくなっていくだろう。

きちんと自己鍛錬と技術の習得をしていても「命の駆け引き」をせざるを得なくない事態が発生するのが「自然」なのだ。「 己を知ること」が山にのぼる際に最も必要なことだと私は考える。