2008年9月29日月曜日

麻生氏の所信表明演説?を聞いて

一言で言うと、まるで野党による代表質問かと聞き間違うようなものでした。そうかも知れませんね。近いうちに野党になり、その練習をされているのかも知れません。


五日坊主、暴言辞任の前国土交通相

任命と就任辞退が大間違いだったと言うことでしょうね。中山成彬なる人物像を知りたければクリック。件のお方はWikiにもあるように、「南京大虐殺は存在しない」と主張する「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」の会長を務めているそうです。そう言う考え方の人物であれば、「ぶっ潰したい」日教組は不倶戴天の敵なのかも知れません。

しかし、統計的論証もできない、個人的な思い込みとしか考えられない事を、国務大臣が口にするとは、呆れるしかありません。しかも、暴言辞任後も「プッツン」したかのように、日教組攻撃を続けています。

私は日教組を擁護するつもりもありませんし、その団体が今まで批判されるような事をしていないとも思ってもいません。それに大きな組織なのですから、不正をするような不良教員もいたに違いありません。それは、政治家にも当てはまることです。だからといって、その団体そのものを否定するのは無茶苦茶です。それこそ「集会、結社の自由」に反する弾圧的言質とも言えると思います。

日中戦争や太平洋戦争の記憶のリアリティーが薄れてきた時を見計らうように、その中身を屈曲させようとするかのような言動やプロパガンダが最近多く見られます。歴史の再検証は、大いに結構ですが、「歴史は権力者の都合で作られる」という事を忘れず、科学的でフェアな歴史検証をしなければなりません。「日中共同歴史研究」という日中両国の有識者会合が2006年から始まっています。こうした取り組みの積み重ねで、偏りの少ないフェアな歴史記述がなされること日が来ることを期待しています。

今回の中山氏の言動は、そうしたプロパガンダの一つのように思えてなりませんでした。

2008年9月25日木曜日

川辺川ダム問題に光射す

9月11日、潮谷県政の後を受け新知事になった蒲島熊本県知事が川辺川ダム建設の是非について判断を下しました。ダムによらない治水の方法を最大限追求すべきだとして、ダムに否定的な判断でした。「球磨川という地域の宝を守りたい」「ローカル」な「住民独自の価値観を尊重することで人や地域が輝き、真に豊かな社会が形作られる。その時、住民の幸福量は増大したといえるのではないか」と。

これによって国によるダム建設が出来なくなるという事ではありませんが、地元首長が望ましくないと表明した事で、川辺川と本流の球磨川を川らしく維持できる可能性が出てきました。良かった、良かった。(^O^)

温暖化(高熱化)の影響で、気象に荒々しさが出てきていて、球磨川沿いの住民にとって洪水の懸念が増している事もあり、ダム以外の治水をどうするか、早急に策を講じていく必要があります。住宅地かさ上げ、遊水池確保、流域森林の保水力アップ、河床掘削などなど、地域の事情を鑑み、対策を講じていって欲しいと思います。

2008年9月9日火曜日

大相撲、末期症状2

大麻吸引を否定し続けていたロシア人力士二人の疑惑について、北の湖理事長、大嶽親方も科学的検査結果を認めざるを得なかった。当然のことだ。それにしても理事長は辞めても理事にとどまるのは、どうなんだろう?協会自体も身内に甘いと言わざるを得ない。

今回は当事者にならなかった他の部屋の親方衆も含めて、旧態依然の精神性は残っているのではないか?伝統という理由で、今の社会に受け入れられないような実態が明らかになったとも言え、これでは新執行部によって、部屋と協会との関係を社会的にもわかりやすく秩序立てし、組織として機能するような改革を出来るとは思えない。

今回までの一連の事件やその対応が、少ないながらも相撲が好きで毎日稽古に励んでいる子供達へ与えたショックも少なくないだろう。プロの世界の魅力次第で、その競技の人気に影響が出るのは、他のスポーツ分野を見ていても分かることだ。

さて、大相撲はどんな道を選択するのだろうか?

2008年9月6日土曜日

大相撲の末期症状

北京五輪の熱気が落ち着き始めた頃、大相撲で大麻汚染という事態が起きました。稽古に見せかけたリンチ傷害致死事件、朝青龍わがままし放題など、このところ大相撲では、取り組み以外の事柄で、衆目を集める事件が連発しています。その度に相撲協会が見せた対応は、時代錯誤的なものでしかありませんでした。

伝統技という事や「国技」と称してきていながら、その実施形態や経営形態は、すでに今の社会規範に対応することが出来なくなっているように思います。家族経営の相撲部屋、その親方衆で構成する相撲協会というのは、いわば現代の組織としては素人集団であり、お山の大将達の経営と言えます。

また外国人力士の不祥事が頻発する遠因は、相撲人気が減衰していた中で、国内から弟子を集められず、即席に国外から弟子集めをしてきたツケが出始めたとも見えますね。

スポーツと括るには興行的ショー的要素が強く、かと言ってショーに特化すると「相撲道」に恥じることになりかねません。とっくに相撲道なるものは、廃れてしまっているのでしょうけれど。とにかく曖昧な団体にしか見えません。

今回の麻薬汚染事件の対応で、笑ってしまう事があります。

世界アンチドーピング機関(WADA)が認定した国内唯一の検査機関である三菱化学メディエンスによる精密検査で、「大麻陽性反応」という結果が出たにもかかわらず、疑われている力士(露鵬)は「絶対に信用しない。信用できる病院でもう一度検査をしてもらいたい」と言ったそうです。笑っちゃいますね。

どこの病院で検体を取っても、ドーピング検査はその専門機関でしか出来ないって!(爆)しかも、親方すらもその弟子の言葉を信用するというのですからねぇ。。。そりゃ、力士にとって、生活の糧を得る仕事がなくなる瀬戸際なのですから、やってても、やってない!と言うでしょうよ。

この非科学的発想が未だに通用するのが相撲の世界ならば、それはまさに絶滅危惧種と言えなくもありません。

2008年9月1日月曜日

またまた唐突な首相辞任!

燃料、輸入穀物の高騰によって、再び景気後退の局面のさなか、またもや首相の唐突辞任劇だ。およそ一年前、ボンボン首相のプッツン辞任の後を受け、担ぎ出されたとは言え、一国の総理大臣を引き受けた福田氏だったはずだが、方向性を見出せず、漂流するように運営してきたツケかもしれない。

とは言え、国会運営の混乱を民主の責任になすりつけ、政権を投げ出すのは、前ボンボン首相と同じではないか?そして辞任という選択は、自民党の党利党略以外の何ものでもない。解散して国民の意思を問うべきだ。

さらに与党に与している公明党なる政党の暗部をさらけ出すはずの矢野元委員長の国会証人招致をぼやかす事になりかねない。これは政権が変わろうが、解明すべき事だ。

それにしても、こんな人物たちを続けて総理に出す自民党には、政権を全うする能力をもった政治家がいないことを示している。次期自民党政権を誰が担うにしても、早く解散に追いこみ、総選挙では、もう国民は温情を持って票を入れてやらないことだ。彼等に政権を運営させるのは酷なことだから。