2011年8月30日火曜日

続く回転ドア的政権交代〜日本の首相 日めくりじゃないんだから!〜

くるくる回る回転ドアのように、ほとんど1年任期の交代ばかりを演じている日本の首相。これでは外交は成り立ちません。いつまで政権がもつのか怪しいんですから、相手にされないのも当然といえば当然。外交瓦解も始まっているのかも知れません。

中国は不当にも尖閣諸島の領有権を唐突に主張し、航空母艦を就航させ、太平洋へ進出しようかとしている最中、政局がらみの政争に明け暮れる日本政界は、舐められっぱなしでしょう。更に東シナ海ガス田の採掘既に開始しており、日本の権益すら危ぶまれる始末。

中国の一方的主張に基づき、軍事的脅威を与えつつ、日本を圧迫し続けていれば、必ずや日本の世論は右傾化していくでしょうし、軍事強化への契機になりかねません。その兆候は既に現れつつあるとも云えます。そしてその結果はあまりにも悲惨な事態への扉を開きかねないのです。

外交的協議の場で、しっかりと二国間の権益を調整する力が、この日本に育っているのかどうか...外務省の対米追従主義と属国的対応を見ていると、それもないと云わざるを得ません。

対中国の問題ばかりでなく、米国自身を守るための軍事的世界戦略の一部に過ぎない東アジアの米軍プレゼンスに日本の防衛を任せるばかりでは、あまりにも無責任すぎるとも思います。

あえて大胆なことを云えば、「専守防衛」で凌げていた時代は終わり、新たな防衛戦略を構築しなければならない時代に既に入っているようです。拡張しようとする中国に対しても、自らの「国民の命」と「国民の権益」を守る覚悟が必要ではないかと最近は思ったりしています。

2011年8月25日木曜日

叩けば埃だらけ〜東電・保安院の虚言〜

読売オンラインによると、東電が津波発生時より声高に云っていた「想定外」という津波の規模について、実は2008年に津波の遡上高が15mを超える可能性があることを試算・予測していたとのことです。そしてその試算結果は原子力安全・保安院にも報告していたというのですから、両者グルになって国民に嘘をつき続けていたということです。これまで両者の虚言は数知れずですが、腐り方もここまでになると、ちょっとやそっとの治療で治るというものではないようです。

また、電力危機を煽っていますが、ここにも嘘が隠されている気がしてなりません。「原子力発電」を温存したい勢力にとって、電力危機は起死回生のチャンスとみなし、実は水・火・ガス・地熱などの余力を隠しているのではないかと疑っています。マスコミも火力やガスタービン発電所の故障情報はこまめに報じていますが、本当に危機に面しているのかどうか、書く電力会社の発電能力について徹底的な調査報道をスべきです。しかし、関連業界から広告が得られなくなることを怖れ、まやかしの報道しかしないでしょうけどね。

地域独占を認められ、利益込みの電力料金で守られている現在の各電力会社の有り様も東電と似たものだと云うことは、九電の「やらせメール」が示しています。こうした電力会社を根本から変えるには、事業者を消費者が選択可能な状態にすることしかありません。一刻も早くサービス競争が可能な法的整備を急ぐべきです。

2011年8月23日火曜日

興味なし〜民主党代表選 未来のない選択〜

今、出馬が取りざたされたり、表明した人物の中に国民の最大幸福を目指そうとしている者はいません。自民党の「国家主義」的勢力と極めて近い人物や財務省の声を代弁する者、何を目指すのか判然としないただ権力志向だけの者ばかりのようです。

現首相も市民活動上がりとは云え、一国のリーダーとしては遠く及ばず、スタンドプレーは得意でも、国民に希望を抱かせ、率いていく能力・資質に欠けていると云わざるを得ません。

さて、現政権に希望を託せないとして、他党にそれがあるか?否としか云えません。
前政権党だった自民党は今噴出している行政、政治腐敗の大本を作ってきた張本人ですし、今更何を云おうと清潔な体と心になれるはずもありません。宗教団体がバックにあるコバンザメのような政党など、語る価値すらありません。他、小泉改革以降、自民党を飛び出して派生した「自分党」のようなグループは、再びどこかへ流浪していくのでしょうし、微塵の期待すら無駄なことです。

こうなると、最早この国に真っ当な政治集団は皆無ということになります。共産党?ここは誰もが同じ口調で、まるで金太郎飴のようなものです。指導者が云うことを絶対視するのは、宗教的政党と同じ事です。

しかし、こうした状況でも、その中のどこかが政権を取り、この国を率いていくのでしょう。そしてそれは決して希望を持てる未来へではなく、Chaosへ導いていくことになると、私は最近思っています。

2011年8月18日木曜日

酷暑はいずこへ?

この数日ここ熊本では、太平洋高気圧の縁辺部に沿って流れこむ湿った暖気の影響で、雨雲が絶え間なく西から襲来し続け、滝状の豪雨や曇天の日が続いています。そのせいで気温だけは酷暑を遠ざけていて、関東方面の37度を超えるという熱帯並みの気温が嘘のようです。

それにしても、こんな天気が当たり前になるんでしょうかね?温暖化で気候は激しさを増すとシミュレーションされているそうですが、今更CO2削減をしたところで、温暖化を食い止めることは不可能な気がするのですけどね。抗うより熱帯化する事に対処した方が良いかも知れません。

もう既に気候変動の影響は第一次産業には出ていて、漁業では季節外れの大漁や季節の魚種の不漁が伝えられ、農業にもジワジワとそれは出ているような気がします。高冷地野菜などその内大きな不作が起きたりするのでは?気温だけでなく、長雨だったり日照不足の影響はもう今年の夏野菜などにも見られましたし。

ジワジワと食糧危機が迫りつつあるかも知れない中、この国を司る政治や行政機構は瓦解寸前?とでも言いたい状況です。ここまで役立たずの政治や行政なら、いっそそんなモノに依ることなく、我が身、我が家族、もしくは一族での危機への備えをした方がよろしい。「政治不信」から「政治廃棄」へと考え方を変えていくことが賢明なのかも知れませんね。

2011年8月16日火曜日

こんなのを発見!〜核爆発の総数を視覚的に見ると〜

8月6日広島、8月9日長崎の原爆忌、そして8月15日の敗戦記念日も過ぎました。そして今年は3.11の大震災とTEPCO FUKUSHIMA災害。

爆弾とエネルギーとしての原子力とは同一視してはならないという議論もありますが、例えばノーベルが発明したダイナマイトと原子力技術とは、制御性の難易度や影響の度合いが全く異質なものでしょう。

今回のTEPCO FUKUSHIMAばかりでなく、スリーマイル事故、チェルノブイリ事故でも明らかなように、原子力エネルギー技術は一旦破綻するととんでもない災害を引き起こし、超長期にわたって甚大な影響を与えます。

破綻を起こさないようにすればいいと云う人もいるかも知れませんが、残念ながら破綻のないシステムは今までもありませんし、今後もあり得ないでしょう。何故なら、劣化しない物はなく、間違いを起こさない人間もいないからです。何の技術であれ、「完全なものはこの世にはあり得ない」と言わざるをえません。

未だに原子力発電を継続維持したがっている人々もいるようです。それは単に損得勘定から維持したいだけでは?と私は考えています。人の命の勘定より、業界もしくは己の益の維持にあるとしか思えないからです。

電力不足や産業界のエネルギー確保が盛んに喧伝されていますが、これもどこまでが真実なのか、かなり疑わしい。

ちょっと「見出し」のテーマからは外れてしまいましたが、この核爆発、もしくは核実験の歴史をこうして視覚化してみると、どれほどの核物質がこの地球上にばらまかれたのか、よく分かります。その先導役は、またしてもUSAなのですね。


A Time-Lapse Map of Every Nuclear Explosion Since 1945 - by Isao Hashimoto

台風の代わりに豪雨

まだ二百十日には日にちがありますが、私が住む九州熊本ではここ最近、台風直撃より前線性の豪雨の方がより増えているように感じます。

このお盆中の天候も酷暑から、昨日からちょっと肌寒の豪雨襲来。降り方も半端なものではなく、雷や風速の急激な変化を伴うスコール様のものです。降りだすとアッという間に足元に水が浮いてくるような激しさです。

せっかくのお盆休暇で帰省中の行事予定も狂ってしまった方々も多かったのでは?天気ばかりはどうにもなりませんね。交通機関もこの豪雨で、断続的に乱れたようです。私もかつて経験がありますが、予定の狂いを「楽しむ」くらいの達人になりたいものです。

2011年8月14日日曜日

どうやら退任〜民主党のこれから〜

衆院で多数を持ってはいるが、参院で逆転されている現状だから、ある代表候補が大連立を言い始めているらしい。大震災を理由にしているが、まるで大政翼賛会ではないか。

政治家に「虚心坦懐」など期待できないし、あり得ないだろう。権力欲で身体が出来ている連中が寄り集まっても、再び政争が起こるのは眼に見えている。しかも宗教の衣を隠した政党も加えるとは、身震いするほどだ。そういう主張をする首班候補や政党には、今後絶対に投票などしない。

はぁ、、、信頼出来そうもない政党ばかりが乱立して、今後の選挙では白票を投じるしか手がなさそうだ。

2011年8月7日日曜日

貧すれば鈍する〜職業倫理の崩壊〜

東海地方を放送エリアにしている東海テレビ放送のローカル情報番組「ぴーかんテレビ」で、東電福島第一原発事故による放射線汚染被害を逆撫でするテロップを流した事件は、50代のCG制作スタッフの「ふざけた気持ち」によるものだったとか。その制作スタッフが50代と聞いて驚きました。50も過ぎたいい歳をした輩が、良識の判別も出来ないのかと。職業倫理観も持ち合わせていないのでしょうね。自分の仕事に誇りを持っていれば、放送を前提としたテロップでそんな「悪ふざけ」が出来るはずもありません。
こうした職業倫理の崩壊は、巷に溢れ出しているようで、小学校の教員でありながら、小児盗撮や連れ歩き(誘拐)などの犯罪行為や、犯罪を取り締まる側の警察官の犯罪も続発しています。

前回の記事で「価値観の多様化」についてちょっと触れましたが、正常と異常の境界すら曖昧になってきているのかも知れません。社会的規範意識が寛容になったのか、薄れているのかは判然としませんが、だからこそ自己抑制力が重要なはずです。が、「貧すれば鈍する」と古来より言われる如く、人間の質が低下してきている事を示しているようにも思えます。

2011年8月6日土曜日

この国の政治〜憤怒そして諦め〜

かつての自民党の派閥政治、そして瓦解。また民主党の政権奪取後の党内抗争の激化などを見ていると、ちょっと乱暴かも知れませんが、まるでヤクザと同じではないかと思います。勢力を拡張するために尽くす手段が多少違うだけのように見えます。議論に見せかけた「私利私欲の喧嘩」と殺人も含めた「暴力」の違いに過ぎません。
また、最近は暴力団まがいの議員すら存在するように見えるのは、私だけでしょうか?

いつ頃からだったでしょうか?「価値観の多様化」と言われ始めたのは。でもいわゆる社会で今使われている「価値観」という概念にそれほど多様性があるのかどうか、大変疑わしく思ったりしている昨今ですが、政党なるものもその「価値観」の多様化のせいかどうか分かりませんが、「多様化」してきています。何が違うのか判然とは分かり難い「多様化」ですけどね。それに「政党」内でも「価値観」の「多様化」は進んでいるようで、何故同じ党に所属しているのか、皆目見当のつけようのない状態すら見受けられます。

政党とは「共通の原理・政策をもち、一定の政治理念実現のために、政治権力への参与を目的に結ばれた団体。政社。」(広辞苑)ですが、いわゆる「多様化」のためでしょうか、「小異を捨て大同につく」ことが出来る人物が激減しているようです。さらに政治に無縁だった人が、議席確保の目的で「声をかけられた」だけで議員になる現状が、ますます政党の存在価値を希薄にさせているとも思います。薄っぺらな後付の理由でいくら飾っても、底の浅さは否定できません。そんな彼等を含んだ国会が、この国の未来を定めているという現実に、出てくるのはため息でしかありません。

決して「英雄」の出現を望みませんが、もう少し真っ当な人物を選出する「かしこい」国民が多数にならないと、現状の無様なこの国の議会の有り様は、決して変わることはないでしょう。

2011年8月2日火曜日

高速鉄道事故〜透けて見える中国の実情〜

人命救助より運行再開を優先し、果ては事故車両を早々に埋めてしまう中国の鉄道省。人民の批判や諸外国の批判を受け、事故調査のために埋める際にバラバラに砕いた車両の破片を掘り返すという猿芝居を演じてみせる当局とは、一体誰のための統括部門なのか?決して人民のために存在する機関ではない。
「人民の、人民による、人民のための」中華人民共和国ではなく、「共産党の、共産党による、共産党ののための」共和国と云うことであり、この事がこれほど歴然と示されたのは、今後の中華人民のためには良かったと云える。
当然、当局による言論統制や批判者への弾圧は必然的になされるだろうが、インターネットという武器を手にした人民はそのまま放置することはないだろう。覚醒した人民は燎原の火の如く、ジワジワと広がっていくであろうことは、これまでの様々な国の歴史において示されている。