2011年8月7日日曜日

貧すれば鈍する〜職業倫理の崩壊〜

東海地方を放送エリアにしている東海テレビ放送のローカル情報番組「ぴーかんテレビ」で、東電福島第一原発事故による放射線汚染被害を逆撫でするテロップを流した事件は、50代のCG制作スタッフの「ふざけた気持ち」によるものだったとか。その制作スタッフが50代と聞いて驚きました。50も過ぎたいい歳をした輩が、良識の判別も出来ないのかと。職業倫理観も持ち合わせていないのでしょうね。自分の仕事に誇りを持っていれば、放送を前提としたテロップでそんな「悪ふざけ」が出来るはずもありません。
こうした職業倫理の崩壊は、巷に溢れ出しているようで、小学校の教員でありながら、小児盗撮や連れ歩き(誘拐)などの犯罪行為や、犯罪を取り締まる側の警察官の犯罪も続発しています。

前回の記事で「価値観の多様化」についてちょっと触れましたが、正常と異常の境界すら曖昧になってきているのかも知れません。社会的規範意識が寛容になったのか、薄れているのかは判然としませんが、だからこそ自己抑制力が重要なはずです。が、「貧すれば鈍する」と古来より言われる如く、人間の質が低下してきている事を示しているようにも思えます。

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