2009年9月11日金曜日

山岳救助ヘリ 墜落事故

今日の午後、穂高連峰の西穂、奥穂間にある岩峰ジャンダルム付近で、救助を求めた登山者を収容準備中に出動した岐阜県の防災ヘリが事故を起こしたようです。3000mを越える山岳部で、しかも風などの変化が激しい岩壁付近でのホバリングなど操縦は、操縦技術に卓越していても困難な部類に入ると言われています。そんな困難なところに出動している彼ら救助関係者たちは、自らの命をかけて様々な救助活動をしていると言えます。
(かつて西穂→槍の単独縦走中に、小雨の中、間ノ岳からジャンダルムを越え、馬の背を終えるまでは、細心の注意を払いながら緊張して通過したものです)

今回の要救助者は心肺停止状態だったらしいので、救助要請は仕方がなかったと言えますが、昨今の登山者の中には、安易にヘリ要請をしてくる人もあると聞いた事があります。本来そうした部類の人は、山へ登る資格はないと思うのですが、高山へのアプローチが整備され、ハイキングと勘違いする人達まで困難な山域へ入っているのが現状なのでしょう。剣や穂高連峰の一部では、冬期に入山規制をして登山計画等の審査と届け出が義務づけられていますが、それ以外の季節や山域では、個人の判断と責任に委ねられている状態です。

7月に起きた大雪山系トムラウシ山での遭難でも感じた事ですが、十分訓練をした一部の愛好者達が登っていた頃と違い、一定の登山ルートや山域では、どの季節であれ入山する前に一定の条件をはめていく必要が出てきているのかも知れません。山岳保険の加入は当然の事、計画書の事前提出などは最低限必要ではないでしょうか?

2009年9月2日水曜日

政権が交代するということ

何かの本で官僚についてこんな事を書いてあったのをおぼろげながら覚えています
ロシア革命期、中国革命期に、それまでの帝政時代の官僚たちが見事に革命政府に入ったと。
政治的に大きな変化が生まれても、官僚というのは上手く生き残るのかもしれません。
具体的な統治には、どんな政体であれ、役人って言うのは必要になるのですからね。

で、選挙で圧勝した民主党ですが、官僚統治から、政治へ主導権を奪うという意気込みは買いたいのですが、官僚ほど様々な知恵を駆使して保身を図る集団もいない訳で、どこまで切り崩せるのか見物です。

少なくとも、政権交代によって官僚達と政権党との人的つながりは白紙になるのですから、様々な利権を呼び込む鎖も一旦は切れる事になるのでしょう。しかし、それも長くなると惰性的にならない保証はありません。好むと好まざるとにかかわらず、振り子のように交代していく事が、様々な悪弊、権益を少なくする手段だと言えます。