2022年1月25日火曜日

思想と政治の乖離

思想と政治実相の乖離が大きくなって久しい。壮大な社会実験の社会主義革命国家の運命は、ソビエト連邦のペレストロイカや東欧国家の国家崩壊で見る様に、大失敗として歴史に刻まれた。

さて我が国日本の現状は、悲惨である。敗戦後誕生した社会主義革命を標榜した社会党は、既に四分五裂し大崩壊し消滅目前だ。理念と現実の乖離を埋められず、選挙で国家運営の責の担わせてもらえなかったのだから、当然の結果と言える。

同様に共産党もまた、教条主義から脱することができず、ソ連や中共の歴史的経過と現実を知る国民から支持される訳がない。

では保守を標榜する自民党はどうなのか?中選挙区制時代は派閥の弊害もあったが、現在の小選挙区制での狭小、偏執の宰相支配より、真っ当な人物が首相に選ばれる機会が多かった。狭小な器の輩が、党首や一国を統べるとどんな事態が生じるかは、昨今の数代の統治と政権政党のあり様を見れば明らかだ。やりたい放題、言いたい放題で、乱暴な手法ばかりだった。その事に気付かぬ痴呆化した国民有権者の多さにも呆れる。

更に付け加えると、自民党の小判鮫化した公明党は、言及する価値すら見出せぬ太鼓持ち政党に堕している。元々新興宗教の政治部門であり、その宗教支配から脱する事が不可能な「政党」である。教条的縛りから抜けられぬ点は共産党と似ていると言えるだろう。

中国、ロシアの様な独裁専制主義の国家が世界に大きな影響を与える様になった今の世界では、自由、博愛、平等を掲げる自由主義の再構築、再定義をすべき時期に来ている。

2018年8月20日月曜日

年寄りの冷や水〜山岳遭難に思う〜

山岳難もまた、高齢者がそのほとんど占めいる。死者に鞭打つ事になるが、敢おう「年寄りの冷や水」だと。

どんなに鍛えていても、老いには勝てないのだ。鍛えていてもそうなのだから、ひと真似で山をやろうとしている輩は、死んで当然とも言える。

山岳遭難で公の機関(県警、消防救助隊等)による救助活動も高額の費用を請求すべき時代になったと言っていい。安易に携帯電話でヘリを呼ぶ輩などには、数百万円請求してもいいくらいだと思う。

山をやるなら、多少の怪我、脱臼や腕の骨折位では自力で下山する覚悟で始めるべきだ。

2018年7月4日水曜日

評論家の田原総一朗氏が「森友学園問題や加計学園問題で、安倍晋三を筆頭に内閣をこぞって、平気で嘘を吐き、嘘で上塗りをし続けているのに、内閣支持率が上がるこの国はどうなってしまったのか」と疑問とも嘆きとも言えることを言っていた。
全く同感だ。財務大臣の麻生太郎もまた、「新聞を読まない国民は、皆、自民党支持者だ。」と、普通ならバカにされたも同然なことを言われても、平気で受け流す国民たち。


全く同感だ。財務大臣の麻生太郎もまた、「新聞を読まない国民は、皆、自民党支持者だ。」と、普通ならバカにされたも同然なことを言われても、平気で受け流す国民たち。

 こんな馬鹿野郎たちが、政治の中枢に座り続けるこの国の未来は、相当に暗い。超大国でも、トランプとかいう輩(映画Back to the futureで、マイケル・J・フォックス演じるマーティ・マクフライの不良同級生であるトーマス・F・ウイルソン演じるビフ・タネンのモデル)が、世界を巻き込んでひっちゃかめっちゃかにしているのだが、彼をいの一番で支持表明したのも、安倍晋三だった。

にもかかわらず、一途に安倍内閣を支持し続けるこの国の国民は、本当にどうなっちゃったんだ??同じように、馬鹿になっちゃった?

2018年3月25日日曜日

八ヶ岳 阿弥陀岳でまた遭難

八ヶ岳の阿弥陀岳で7人がザイルにつながって滑落遭難したという。また、こういう遭難が起きたのかと残念に思う。詳細については、彼等がきちんとした山岳会のメンバーであれば、遭難原因の調査報告書が後日出されるだろうから、それに委ねるしかない。

八ヶ岳連峰自体は、従来から、赤岳鉱泉の幕営地からの連峰各岳へのアプローチが良く、積雪期登山の入門コースとして知られている。特に阿弥陀岳は短時間での往復も可能な為、特に積雪期登山初心者が登る事が多いと思われる。
しかし、入門コースとは言え、阿弥陀岳でも2,800mを超える高山なのだ。然も積雪期となれば、難易度は上がる。

今回の遭難でメディアの報道が、どれ程正確かは不明だが、7人が一緒に滑落となれば、どんな編成でザイルを結び合っていたのか?まさか一本のザイルにプルージックなりでアンザイレンしていたのではなかろうから、編成への疑問が一つである。
そして次が7人のパーティなら、きちんと冬山登攀技術を身に付けている熟練者が少なくとも3人は必要と思われる。理由はアンザイレンする編成を、2、2、3と分けて、それぞれのパーティに熟練者1人入れ、難所はスタカットで安全に確保しながら進むべきだからだ。特に初心者がいる場合は必須であろう。

今回の遭難パーティが、山岳会所属でもなく、熟練者がパーティ人数に相応していなかったとしたら、人災と非難されても仕方あるまい。
山は慎重、熟達と言える人であっても、牙を剥いて命を奪いうる場所である事を再確認すべきだ。あの世界でも傑出した植村直己さんもデナリ(マッキンリー)山の白い悪魔に飲み込まれたのだから。

2017年12月28日木曜日

ウーマンラッシュアワーの笑い

最近の芸能人は体制迎合が甚だしく、安倍と会食して良い気になったりしている輩ばかりが目立つ。そういう輩の笑いは、他者をバカにする事で誘う方法が主だから、低劣で笑いに本質からは程遠い。


その点、ウーマンラッシュアワーの村本達の笑いは、強者である体制や国家や無関心な聴視者自身を強烈に批判的笑いに昇華している事が素晴らしい。

もっとこの国の権力者を抉って欲しい。

2017年10月19日木曜日

また山岳遭難

北海道の旭岳で高齢夫婦と東南アジアの外国人夫婦が、下山中に迷い遭難。救助隊によると本格的冬山装備ではなかったと言う。山と気象に無知な似非登山者が増えている証左だろう。


もういい加減、救助費用を請求すべきだ。登山者側も山岳保険を掛けて、登山すべきだ。

2017年7月24日月曜日

備えと覚悟

今、世界中で気象現象の陽性化、活発化、大型化による、かつて見られないような豪雨や洪水、土砂災害が頻発している。気象の陽性化や激化は地球シミュレータで温暖化が進むという条件で、予測されていたことである。


急峻な山岳と海に囲まれた日本列島は平野部にあまり恵まれず、殆どの平地は雨水などによって山岳部から運ばれて来た土砂や火山灰が堆積して形成されて来たものだ。そこを通る雨水の通り道、つまり河川の流路は決して一定ではなく、氾濫を繰り返す度に蛇行する流路を変え続けて来た。

現代になり、人口集中地域ばかりでなく、河川改修と称して、流路をコンクリートで固定化し、氾濫原に住宅地を開発して来た。つまり元々雨が多量に降って流下してくると氾濫する場所に市街地が形成されているという事なのだ。

今後、地球シミュレータの予測通りになるとすれば、今、各地で起きている氾濫、洪水は堆積平野であれば、どこでも起き得るということを示しているのである。

我々は、今いる場所の地学的、地理的特徴を把握して、今後起こり得る災害に備え、かつそういう条件の中で暮らしを営んでいるという覚悟を持つべきだと考える。