2017年5月1日月曜日

狼少年

「boots on the ground」というフレーズが盛んに喧伝されたアフガンに続くイラク戦争時から、日本の右転回が急激に進み始めた感がある。

先日の北朝鮮のミサイル発射時に、東京メトロが運行を中断したり、滋賀県が県内の教育機関で弾道ミサイル飛来注意喚起の文書を配布して、家庭に持ち帰らせたりと、北朝鮮に接する韓国でさえ呆れる反応をした。あたかも狼少年ではないか?

トランプ政権といい、安倍晋三政権といい、まるで北朝鮮の暴発を望んでいるかのようだ。この際だから、何か良い理由を捏造して、叩き潰したいという思惑の表れかのようだ。死力を尽くして、外交的努力で解決を図っている様子は全く見えない。暴発させるための圧力を強めているだけだ。

今、主要な国の政治状況が保守化し、それが極右政党の台頭を許している。日本も同様だ。森友問題の森友氏も、日本の超保守主義団体と認知されている「日本会議」の主要メンバーだった。だから、安倍首相夫人も応援したのだろうし、安倍氏もそれを認めていたのだろう。そういうところから、様々な「忖度行動」が生じたと推測できる。

こうした世界中で起き始めている振り子の揺れ戻しが、世界を再び悲惨な状況に導くのであり、こういう時こそ、知性を極限まで使って、静穏な状態へ戻すべきだろう。