2011年12月11日日曜日

苦笑しか出ない中国「孔子平和賞」

孔子も泣いているのではないかと思われるその名を冠したアンチノーベル賞の「孔子平和賞」
何とロシアで批判の大規模デモすら起きているかのプーチン首相に授与されたとか。

なんともはや、コメントする気すら失せてしまいます。
あえて世界の笑いものになりたいという自虐趣味かと思ってしまう中国当局の姿勢ですね。

2011年12月10日土曜日

今年の冬

木々の色づきがダラダラして紅葉する時期が遅れ、また落葉も遅かったような気がします。家の庭にある銀杏も3日ほど前にやっと散り終わりました。ところどころにまだ鮮やかな葉を残したものもあり、木々も気象変動に戸惑っているかのようです。


そして全国的に冷え込んだ昨日朝、遠く見える山の頂が白くなっていました。霧氷と多少雪も付いている様子です。望遠で撮影したので、多少荒い画像です。今冬はどんな冬になるのでしょうか?

2011年12月4日日曜日

今年の甲子園ボウルは!

昨年残念ながら関西学生リーグで惜敗した母校関学大が、西日本の覇者として東日本の覇者日大と甲子園ボウルで雌雄を決する事になりました。日大といえば、今は亡き篠竹監督率いる赤いフェニックス軍団が繰り出すショットガンに母校が翻弄されたことを思い出します。その時代、関学FIGHTERSは関西では負け知らず。しかし、甲子園ボウルでは幾度か日大に煮え湯を飲まされてました。強かったなぁ...

フィールドは甲子園球場の外野を横(レフト〜ライト)に使用し、応援席は外野スタンドのスコアボードを挟んでレフト側は関学応援席、ライト側が日大。まだまだアメリカンフットボールの認知度がそれほどでもなかったので、外野スタンドで間に合う程度の観客でした。

さて、久しぶりの日大との対戦はどちらに勝利の女神が微笑むのでしょうか?関学OBとしては、もちろん関学大に微笑んで欲しいものです!熱戦を期待しています。

Kumamoto Surprise filmの「くまモン」

2011年度「ゆるキャラグランプリ」で1位の栄冠に輝いた「くまモン」



熊本県人だからひいき目に見ているわけではないですが、印象深く良い感じの観光キャンペーン動画でしたので、紹介します。
kumamoto surprise film 「くまもとで、まってる。」

2011年11月27日日曜日

大阪W選に思う

今月27日に行われる大阪府知事、大阪市長のW選。橋下徹府前知事の市長選への鞍替えでW選となったわけですが、何だかよくわかりません。府市二重行政の無駄の排除などを理由に上げているらしいのですが、「都」にすることで無駄が省けるのでしょうか?方法は他にもありそうですけどね。

弁護士だけあって弁舌は立つようですが、納得させると言うより、言い負かす口のように思えます。また彼は鹿児島の阿久根市の前市長を支持していましたし、「独裁」を是としていますよね。何だか「衣の下に鎧」のようなきがするのですが...

前の世界大恐慌の後、ドイツでヒトラーが台頭して、ナチス・ドイツが生まれたのですが、今の世界や日本の状況は益々かつての大恐慌前夜の様相に似てきており、そういう経済的困難さが代わり映えしない状態を一気に変えたいという気風を醸成し、そうしたことが彼のような思い切りの良い発言や行動を「良しとする」世相を形成している気がしています。何だか危険な徴候ではないかと危惧しています。

2011年11月16日水曜日

ZacJapan 対北朝鮮戦

完全アウェーのスタジアムの中、グループリーグ敗退が決まっている北朝鮮は、ファウルと取られてもおかしくない激しいタックルや身体の寄せで攻めて来ましたね。それに天然芝とはボールコントロールが違う人工芝という慣れないピッチで、トラップミスが目立ちました。まぁ、日本は不倶戴天の敵国という意識でしょうから、どんな汚い手を使っても勝ちたかったということでしょう。
しかし、そんな相手であっても、余裕を持って勝てるだけの実力がまだ今日の代表メンバーには備わっていなかったということかも知れません。ZacJapanの初敗北が北朝鮮だったのは、ちょっと情けない気持ちにもなりますが、この敗戦を選手個々が肝に銘じて、更なるスキルアップの契機にして欲しいものです。

2011年11月12日土曜日

スポーツ関連ニュース雑感

A・Zaccheroni監督率いる日本代表がグループC予選リーグの対タジキスタンとのアウェイ戦で0:4のスコアで完勝。芝がまだら状にしか生えていないという悪いピッチコンディションの中、前半は1得点のみというちょっと物足りなさを感じさせるものでしたが、後半、それも終盤近くに3得点を追加し、やっと本領を見せた気がしました。この勝利でほぼグループ1位通過は間違いないでしょう。

ところでサッカーの話題ではありませんが、プロ野球の巨人軍では内紛激化のようですねぇ。読売グループのドンことナベツネへのプッツン憤激の巨人軍GMが大批判の記者会見。件のお方の老害は多方面に散見されますが、グループ会社であれば、その権力は「天皇」のようなもの?(笑)巨人軍GMのプッツン逆切れくらいでは、蚊が刺したくらいにしか感じていないのかも知れませんね。どうやら周囲にGMに同調する者はいないようで、オーナー(雇われママ?)も逃げのコメントを発しているくらいですから。

しかし、まだ巨人軍が日本プロ野球の象徴と思っている事自体に違和感あり過ぎです。まぁ、プロ野球よりサッカーをこよなく愛する私にとっては、どうでも良いんですけどね?^^; プロ野球がなくなっても、サッカーさえあれば、何不自由しませんから。

2011年11月5日土曜日

タイ国 首都水没〜進出企業への影響拡大〜

日本の豪雨水害では、急峻な地形ゆえ土石流や河川氾濫が頻発していますが、今年のタイ国の豪雨被害はかつて経験のない凄まじいもののようです。ついに首都バンコクの中心部まで浸水しているとか。元々平坦なデルタ地形のため、想定以上の雨が降ると今回のような水害につながるということでしょう。日本の場合は急傾斜の河川が多く、一気に海まで流れ下りますが、平坦な河川の場合は水流は緩やかで上流部で降った雨が河口部のバンコクまで到達するのにも時間がかかったようです。
それにしても、タイ王国の工業団地に数多くの日本企業が進出していたのだとあらためて知らされましたね。既に浸水のひどい工業団地では、ボートでしか水没した建物に近づけないとか。汚泥が入り込み精密機器を製造する機械類を再生させるのも、大変なことだろうと思います。進出時にこうした水害に見舞われるとは思いもしなかったでしょう。ただ、今後は温暖化の影響により、豪雨災害は増えると思われます。進出するにもインフラやアクセスのみにとどまらず、標高・地形などをチェックする必要がありそうです。

ウィルス感染〜防衛関連企業と衆院議員、参院議員公務PC管理の甘さ〜

米国国家防諜局が名指しで指摘したネットを通じた中国やロシアのスパイ行為。日本の防衛関連企業や国会議員のPCから情報を盗み取るウィルス攻撃を仕掛けたのも、中国国内からの攻撃を類推させるものだったようです。
パソコンのOSやプログラムは、WindowsにしろMacにしろ、未完のものだという認識のもとに利用すべきものです。OSはWindowsにおいては毎月セキュリティーアップデートが行われていることから明らかです。Macも定期的ではないものの、セキュリティーアップデートは適宜発行されています。つまり、どこにもbug(不具合)のないOS(アプリのプログラムも同様)は存在せず、必ずアップデートされたものに更新しつつ、セキュリティーソフトの利用は当然のこと、ウィルスやスパイウェア、その他諸々の細工されたネット上の危険に留意しながら、自己防衛を図っていく必要があります。
それにしても、最高機密を扱っているであろう防衛関連企業や防御システムがこんなに甘いものだったとは驚きです。巨大企業なだけに、末端までの社員教育が行き届いていないのかも知れません。またデータの流れを常時監視するシステムを構築していなかったのでしょうか?あまりにも杜撰だと云わざるを得ません。国会議員のPCウイルス汚染もセキュリティーの常識を知っていれば、かなりの確率で防げたものだったはずです。汚染を許した議員は、情報リテラシーやコンピュータリテラシーの不足と非難されても仕方ありません。
日本はかねてからスパイ天国と言われていたようですが、技術争奪がその国の命運をも握る時代に、こんなお粗末な状態では先が思いやられるばかりです。

2011年10月20日木曜日

Muammar Gaddafi〜ついに殺害された事など〜

リビアで長期独裁政権を築いていたカダフィ大佐が、ついに故郷Sirte郊外での撃ち合いで殺されましたね。Aljazeeraの中継を見ていますが、殺された直後に民衆がカダフィの遺体を蹴り上げている様子が流れています。独裁者の最期というのは、結局このように民衆の恨みを買うのでしょう。イラクのフセイン、古くはルーマニアのニコラエ・チャウシェスク夫妻の最期を思い出しました。(どこかの国の都市首長が独裁をしたいようですが...)
しかし、エジプト革命以降のアラブ世界での民衆蜂起の連鎖が、王政独裁をひく国家にまで波及するのかは、まだ時間がかかるのでしょうね。

独裁以後の国家再建の道筋は、イラクやエジプトを見るかぎり、なかなか困難な様子です。リビア民衆は今歓喜に湧いていますが、これからの民主主義国家建設の道程の方が、独裁を倒すことより困難な事を痛感するでしょう。

今年は3.11以降、この国に於いては、行政と電力業界の癒着や腐敗が底なし沼の様なもので、どれほど我々が騙され続けていたのかが次々に明らかになって来まし
た。電力という市民生活に直結する公益事業であるはずの電力事業者が、これほど市民感覚からかけ離れていたのかと今更ながら憤りを覚えますね。

ちょっと難すぎる話題でした。^^;

秋も深まり、我が家の庭にある柿の木の葉っぱもやっと残り少なくなり、掃き掃除もちょっとだけ楽になりつつあります。今まで履き集めた葉っぱは一箇所に集めているのですが、山のようになっています。まぁ、一年もすれば腐葉土になるのですけどね。
まだAljazeeraの中継はカダフィの遺体の画像を画面の半分を使い映しています。日本に独裁者を産み出さないようにしないとね。では、今夜はこれにて。おやすみなさい。


2011年10月4日火曜日

駆け足で秋が。

落葉の季節ですね。朝夕の気温もここ数年続いていた10月の暑い残暑が嘘のような冷え方です。

落ち葉と言えば、樹齢100年以上の古い柿の木が庭にあるため、落葉が凄まじく、掃いても掃いてもきりがありません。葉っぱだけならまだましなのですが、今年は実が鈴なりの表年ですが、樹高も高く柿の実をとることも能わず、熟柿がボトンボトンと落ちまくりです。硬ければ集めるのも楽なのですが、熟柿はねぇ…

伐採も20年ほど前に考えたのですが、小学生だった姪っ子が「年取った柿の木を切らないで」という作文を書いたのを聞いて、枝を払ったくらいでそのままにしているのですが…^-^;

同じ落ちるものでも、柿の木の傍にある銀木犀の花の落下は、風情があります。広がった樹冠の下はまるでクリーム色の絨毯を敷いたようになります。早朝に起き居間のガラス戸を全開すると、その香りが部屋まで流れこんできて、清々しく気持ちいいものです。

今年はこの急激な冷え込みで、きっと素晴らしい錦秋となることでしょう。近いうちに紅葉狩りでも行ってみるのも良いですね。

2011年9月23日金曜日

たばこ増税に思う

まるで魔女狩りのような「嫌煙」社会の状況を見せている。
新しく就任した女性の厚労省大臣が主管が違うたばこ増税に言及し、価格を700円まで上げるべきだと仰せられた。

昔、米国で「禁酒法」があった時代、闇醸造でマフィアが隆盛を誇った時期があった。禁酒法制定は、Puritanism(清教徒主義)による所が大きかったと言われているが、「嫌煙」も健康至上主義に起因しているのではないかと思う。


何事も極端なことは、その反動を必ず招く。健康至上主義も同様だ。魔女狩り政策はやめて欲しいものだ。

台風一過〜急激な気温の低下〜

各地に大雨と暴風をもたらした台風ロウキーが日本列島から去ると、急激な肌寒の気温低下です。朝方などは、布団も冬用を出したくなるくらい。いきなり本格的な秋の到来に、身体も縮み、戸惑っています。

しかし、これから向かう寒い季節は、私の好きな季節です。暑さには耐えかねますが、寒さは工夫次第で克服可能。やっと私の季節の到来と云ったところです。(笑)

2011年9月9日金曜日

税という魔物〜この国の有り様〜

民主党の代表が代わった。
その過程は党内対立から脱却できず、反小沢派対小沢派の構図そのままの様相を呈していた。選挙前の下馬評では下位候補だった野田氏が決選投票で勝利したのだった。小沢アレルギーが反小沢グループをまとめさせたということだろう。こうした結果を受け、「破壊屋小沢」の本領を発揮し、党を割って出るかも知れないと思っていたが、今のところは静観を決めたのか、野田新代表が言った「ノーサイド」の中身を見定めているようだ。


しかし、そんな代表選のことなど、瑣末なことと云える。超長期に渡る経済不況と東北大震災と東電福島第一原発事故による更なる不況の追い打ちを受けるこの国の再生の道筋をどうつけていくのか、その事こそこの国に突き付けられている最大の問題なのだ。これまで積み重なった国の借金の膨大さを考えると、大震災が起きなくてもこの国の「再生」が如何に困難なことか容易に想像できるが、片麻痺に陥ったとも言える状況の中、「がんばろう!日本」というフレーズで簡単に前を向ける訳がない。


「復興増税」という財務省主導のカネ集めの政策で、国家公務員の待遇はそのままにして、過疎、超高齢化、貧困化した地方は、更に収奪の憂き目に遭うのだろう。今回首相になった野田氏は「増税」による復興財源確保を目指す意図を維持しているようだが、主要産業が第一次産業の地域は、ますます貧困化に拍車がかかり、個人の貧困化、階層化とともに、地域間の格差と階層化もより進むだろう。

2011年9月3日土曜日

学生たちの苦難〜長期間の大学生の就活〜

超長期に渡るこの国の不況によって、学生の就職活動は大変な苦難を強いられているようです。移動や滞在に掛かる経費や長くなった就活期間のストレスは、私たちの頃に比べ格段に強まっています。来年度に向けた就職内々定率が7月調査で53%と戦後最悪を更新しているとか。東日本震災で急激に悪化したのが多少改善されたらしいですが、それでも戦後最悪だった昨年にも及んでいない状態のようです。内々定率がこれほど悪化していると、3回生達の不安もますます増大し、企業研究やインターンシップ、企業訪問に費やす必要性を感じ、大学の研究より就活を優先することになるでしょう。

また企業の活動が国際的になるにつれ、外国の優秀な学生を確保したいという傾向も強待っていて、日本人学生との競争もますます激しくなるでしょう。若手起業家たちが日本を捨て、国外で起業を目指すというニュースをみましたが、学生も国外で渡り合える力量を身に付け、日本企業だけでなく、アジア、欧米の企業へアタックをかけるべき時代なのでしょう。

民主党で代表選が終わり、首相も交代。「回転ドア」のような、入れ替わっても大して代わり映えしない内閣であるなら、景気の回復は夢のまた夢ということになります。この国の政治に過大な期待など持たず、どこでも仕事を得る実力をしっかりと身に付けないと、充実した人生を送れないかも知れません。

頑張れ、学生諸君!

追記:前に我が娘の就活事情をちょこっと記事にしましたが、第一志望だった地方公務員の最終試験に合格したと先日メールで知らせてきました。親としては、正直「ホッ」としました。

2011年8月30日火曜日

続く回転ドア的政権交代〜日本の首相 日めくりじゃないんだから!〜

くるくる回る回転ドアのように、ほとんど1年任期の交代ばかりを演じている日本の首相。これでは外交は成り立ちません。いつまで政権がもつのか怪しいんですから、相手にされないのも当然といえば当然。外交瓦解も始まっているのかも知れません。

中国は不当にも尖閣諸島の領有権を唐突に主張し、航空母艦を就航させ、太平洋へ進出しようかとしている最中、政局がらみの政争に明け暮れる日本政界は、舐められっぱなしでしょう。更に東シナ海ガス田の採掘既に開始しており、日本の権益すら危ぶまれる始末。

中国の一方的主張に基づき、軍事的脅威を与えつつ、日本を圧迫し続けていれば、必ずや日本の世論は右傾化していくでしょうし、軍事強化への契機になりかねません。その兆候は既に現れつつあるとも云えます。そしてその結果はあまりにも悲惨な事態への扉を開きかねないのです。

外交的協議の場で、しっかりと二国間の権益を調整する力が、この日本に育っているのかどうか...外務省の対米追従主義と属国的対応を見ていると、それもないと云わざるを得ません。

対中国の問題ばかりでなく、米国自身を守るための軍事的世界戦略の一部に過ぎない東アジアの米軍プレゼンスに日本の防衛を任せるばかりでは、あまりにも無責任すぎるとも思います。

あえて大胆なことを云えば、「専守防衛」で凌げていた時代は終わり、新たな防衛戦略を構築しなければならない時代に既に入っているようです。拡張しようとする中国に対しても、自らの「国民の命」と「国民の権益」を守る覚悟が必要ではないかと最近は思ったりしています。

2011年8月25日木曜日

叩けば埃だらけ〜東電・保安院の虚言〜

読売オンラインによると、東電が津波発生時より声高に云っていた「想定外」という津波の規模について、実は2008年に津波の遡上高が15mを超える可能性があることを試算・予測していたとのことです。そしてその試算結果は原子力安全・保安院にも報告していたというのですから、両者グルになって国民に嘘をつき続けていたということです。これまで両者の虚言は数知れずですが、腐り方もここまでになると、ちょっとやそっとの治療で治るというものではないようです。

また、電力危機を煽っていますが、ここにも嘘が隠されている気がしてなりません。「原子力発電」を温存したい勢力にとって、電力危機は起死回生のチャンスとみなし、実は水・火・ガス・地熱などの余力を隠しているのではないかと疑っています。マスコミも火力やガスタービン発電所の故障情報はこまめに報じていますが、本当に危機に面しているのかどうか、書く電力会社の発電能力について徹底的な調査報道をスべきです。しかし、関連業界から広告が得られなくなることを怖れ、まやかしの報道しかしないでしょうけどね。

地域独占を認められ、利益込みの電力料金で守られている現在の各電力会社の有り様も東電と似たものだと云うことは、九電の「やらせメール」が示しています。こうした電力会社を根本から変えるには、事業者を消費者が選択可能な状態にすることしかありません。一刻も早くサービス競争が可能な法的整備を急ぐべきです。

2011年8月23日火曜日

興味なし〜民主党代表選 未来のない選択〜

今、出馬が取りざたされたり、表明した人物の中に国民の最大幸福を目指そうとしている者はいません。自民党の「国家主義」的勢力と極めて近い人物や財務省の声を代弁する者、何を目指すのか判然としないただ権力志向だけの者ばかりのようです。

現首相も市民活動上がりとは云え、一国のリーダーとしては遠く及ばず、スタンドプレーは得意でも、国民に希望を抱かせ、率いていく能力・資質に欠けていると云わざるを得ません。

さて、現政権に希望を託せないとして、他党にそれがあるか?否としか云えません。
前政権党だった自民党は今噴出している行政、政治腐敗の大本を作ってきた張本人ですし、今更何を云おうと清潔な体と心になれるはずもありません。宗教団体がバックにあるコバンザメのような政党など、語る価値すらありません。他、小泉改革以降、自民党を飛び出して派生した「自分党」のようなグループは、再びどこかへ流浪していくのでしょうし、微塵の期待すら無駄なことです。

こうなると、最早この国に真っ当な政治集団は皆無ということになります。共産党?ここは誰もが同じ口調で、まるで金太郎飴のようなものです。指導者が云うことを絶対視するのは、宗教的政党と同じ事です。

しかし、こうした状況でも、その中のどこかが政権を取り、この国を率いていくのでしょう。そしてそれは決して希望を持てる未来へではなく、Chaosへ導いていくことになると、私は最近思っています。

2011年8月18日木曜日

酷暑はいずこへ?

この数日ここ熊本では、太平洋高気圧の縁辺部に沿って流れこむ湿った暖気の影響で、雨雲が絶え間なく西から襲来し続け、滝状の豪雨や曇天の日が続いています。そのせいで気温だけは酷暑を遠ざけていて、関東方面の37度を超えるという熱帯並みの気温が嘘のようです。

それにしても、こんな天気が当たり前になるんでしょうかね?温暖化で気候は激しさを増すとシミュレーションされているそうですが、今更CO2削減をしたところで、温暖化を食い止めることは不可能な気がするのですけどね。抗うより熱帯化する事に対処した方が良いかも知れません。

もう既に気候変動の影響は第一次産業には出ていて、漁業では季節外れの大漁や季節の魚種の不漁が伝えられ、農業にもジワジワとそれは出ているような気がします。高冷地野菜などその内大きな不作が起きたりするのでは?気温だけでなく、長雨だったり日照不足の影響はもう今年の夏野菜などにも見られましたし。

ジワジワと食糧危機が迫りつつあるかも知れない中、この国を司る政治や行政機構は瓦解寸前?とでも言いたい状況です。ここまで役立たずの政治や行政なら、いっそそんなモノに依ることなく、我が身、我が家族、もしくは一族での危機への備えをした方がよろしい。「政治不信」から「政治廃棄」へと考え方を変えていくことが賢明なのかも知れませんね。

2011年8月16日火曜日

こんなのを発見!〜核爆発の総数を視覚的に見ると〜

8月6日広島、8月9日長崎の原爆忌、そして8月15日の敗戦記念日も過ぎました。そして今年は3.11の大震災とTEPCO FUKUSHIMA災害。

爆弾とエネルギーとしての原子力とは同一視してはならないという議論もありますが、例えばノーベルが発明したダイナマイトと原子力技術とは、制御性の難易度や影響の度合いが全く異質なものでしょう。

今回のTEPCO FUKUSHIMAばかりでなく、スリーマイル事故、チェルノブイリ事故でも明らかなように、原子力エネルギー技術は一旦破綻するととんでもない災害を引き起こし、超長期にわたって甚大な影響を与えます。

破綻を起こさないようにすればいいと云う人もいるかも知れませんが、残念ながら破綻のないシステムは今までもありませんし、今後もあり得ないでしょう。何故なら、劣化しない物はなく、間違いを起こさない人間もいないからです。何の技術であれ、「完全なものはこの世にはあり得ない」と言わざるをえません。

未だに原子力発電を継続維持したがっている人々もいるようです。それは単に損得勘定から維持したいだけでは?と私は考えています。人の命の勘定より、業界もしくは己の益の維持にあるとしか思えないからです。

電力不足や産業界のエネルギー確保が盛んに喧伝されていますが、これもどこまでが真実なのか、かなり疑わしい。

ちょっと「見出し」のテーマからは外れてしまいましたが、この核爆発、もしくは核実験の歴史をこうして視覚化してみると、どれほどの核物質がこの地球上にばらまかれたのか、よく分かります。その先導役は、またしてもUSAなのですね。


A Time-Lapse Map of Every Nuclear Explosion Since 1945 - by Isao Hashimoto

台風の代わりに豪雨

まだ二百十日には日にちがありますが、私が住む九州熊本ではここ最近、台風直撃より前線性の豪雨の方がより増えているように感じます。

このお盆中の天候も酷暑から、昨日からちょっと肌寒の豪雨襲来。降り方も半端なものではなく、雷や風速の急激な変化を伴うスコール様のものです。降りだすとアッという間に足元に水が浮いてくるような激しさです。

せっかくのお盆休暇で帰省中の行事予定も狂ってしまった方々も多かったのでは?天気ばかりはどうにもなりませんね。交通機関もこの豪雨で、断続的に乱れたようです。私もかつて経験がありますが、予定の狂いを「楽しむ」くらいの達人になりたいものです。

2011年8月14日日曜日

どうやら退任〜民主党のこれから〜

衆院で多数を持ってはいるが、参院で逆転されている現状だから、ある代表候補が大連立を言い始めているらしい。大震災を理由にしているが、まるで大政翼賛会ではないか。

政治家に「虚心坦懐」など期待できないし、あり得ないだろう。権力欲で身体が出来ている連中が寄り集まっても、再び政争が起こるのは眼に見えている。しかも宗教の衣を隠した政党も加えるとは、身震いするほどだ。そういう主張をする首班候補や政党には、今後絶対に投票などしない。

はぁ、、、信頼出来そうもない政党ばかりが乱立して、今後の選挙では白票を投じるしか手がなさそうだ。

2011年8月7日日曜日

貧すれば鈍する〜職業倫理の崩壊〜

東海地方を放送エリアにしている東海テレビ放送のローカル情報番組「ぴーかんテレビ」で、東電福島第一原発事故による放射線汚染被害を逆撫でするテロップを流した事件は、50代のCG制作スタッフの「ふざけた気持ち」によるものだったとか。その制作スタッフが50代と聞いて驚きました。50も過ぎたいい歳をした輩が、良識の判別も出来ないのかと。職業倫理観も持ち合わせていないのでしょうね。自分の仕事に誇りを持っていれば、放送を前提としたテロップでそんな「悪ふざけ」が出来るはずもありません。
こうした職業倫理の崩壊は、巷に溢れ出しているようで、小学校の教員でありながら、小児盗撮や連れ歩き(誘拐)などの犯罪行為や、犯罪を取り締まる側の警察官の犯罪も続発しています。

前回の記事で「価値観の多様化」についてちょっと触れましたが、正常と異常の境界すら曖昧になってきているのかも知れません。社会的規範意識が寛容になったのか、薄れているのかは判然としませんが、だからこそ自己抑制力が重要なはずです。が、「貧すれば鈍する」と古来より言われる如く、人間の質が低下してきている事を示しているようにも思えます。

2011年8月6日土曜日

この国の政治〜憤怒そして諦め〜

かつての自民党の派閥政治、そして瓦解。また民主党の政権奪取後の党内抗争の激化などを見ていると、ちょっと乱暴かも知れませんが、まるでヤクザと同じではないかと思います。勢力を拡張するために尽くす手段が多少違うだけのように見えます。議論に見せかけた「私利私欲の喧嘩」と殺人も含めた「暴力」の違いに過ぎません。
また、最近は暴力団まがいの議員すら存在するように見えるのは、私だけでしょうか?

いつ頃からだったでしょうか?「価値観の多様化」と言われ始めたのは。でもいわゆる社会で今使われている「価値観」という概念にそれほど多様性があるのかどうか、大変疑わしく思ったりしている昨今ですが、政党なるものもその「価値観」の多様化のせいかどうか分かりませんが、「多様化」してきています。何が違うのか判然とは分かり難い「多様化」ですけどね。それに「政党」内でも「価値観」の「多様化」は進んでいるようで、何故同じ党に所属しているのか、皆目見当のつけようのない状態すら見受けられます。

政党とは「共通の原理・政策をもち、一定の政治理念実現のために、政治権力への参与を目的に結ばれた団体。政社。」(広辞苑)ですが、いわゆる「多様化」のためでしょうか、「小異を捨て大同につく」ことが出来る人物が激減しているようです。さらに政治に無縁だった人が、議席確保の目的で「声をかけられた」だけで議員になる現状が、ますます政党の存在価値を希薄にさせているとも思います。薄っぺらな後付の理由でいくら飾っても、底の浅さは否定できません。そんな彼等を含んだ国会が、この国の未来を定めているという現実に、出てくるのはため息でしかありません。

決して「英雄」の出現を望みませんが、もう少し真っ当な人物を選出する「かしこい」国民が多数にならないと、現状の無様なこの国の議会の有り様は、決して変わることはないでしょう。

2011年8月2日火曜日

高速鉄道事故〜透けて見える中国の実情〜

人命救助より運行再開を優先し、果ては事故車両を早々に埋めてしまう中国の鉄道省。人民の批判や諸外国の批判を受け、事故調査のために埋める際にバラバラに砕いた車両の破片を掘り返すという猿芝居を演じてみせる当局とは、一体誰のための統括部門なのか?決して人民のために存在する機関ではない。
「人民の、人民による、人民のための」中華人民共和国ではなく、「共産党の、共産党による、共産党ののための」共和国と云うことであり、この事がこれほど歴然と示されたのは、今後の中華人民のためには良かったと云える。
当然、当局による言論統制や批判者への弾圧は必然的になされるだろうが、インターネットという武器を手にした人民はそのまま放置することはないだろう。覚醒した人民は燎原の火の如く、ジワジワと広がっていくであろうことは、これまでの様々な国の歴史において示されている。

2011年7月31日日曜日

原発再開〜佐賀県知事 九電ヤラセメールに契機〜

古川佐賀県知事が玄海原発の説明番組前に九電前副社長と会談し、「経済界から再開の要望の声を出す機会」と話した事が、説明番組でヤラセメール作戦の引き金だったとは!
世論誘導を促したと云っても過言ではないでしょう。

2011年7月30日土曜日

菅内閣〜相互不信!〜

原発行政を司る経産省の腐敗は底知れない状況のようです。原子力村とグルになっていることは、先の記事でも述べましたが、そのトップの経産大臣海江田相が衆院経済産業委員会で泣き崩れるなんて!

権力の座に必死にしがみつこうとしている菅直人首相との軋轢があるのでしょうが、衆目環視の中であの泣き様は見ている方が情けなくなります。続々と露呈する保安院のあり得ない実態を知らされれば、信頼したくとも出来ない状況に、心が折れてしまったのかも知れません。しかし、あれはない。

それにしても、与野党を問わず、この数年間国会議員の胆力の脆弱さが際立っているように思うのは私だけでしょうか?元首相の安倍氏然り、そしてこの海江田氏。ただ、ふてぶてしさでは際立っている菅氏ですが、日和見的性格では首相としての器には失格です。信念などない管氏には「潔く」首相の椅子を離れて欲しいものです。

2011年7月29日金曜日

海江田相 お人好し?それともマ○○?

経産省原子力安全・保安院が原子力村と一体だったことが、今回の「中部電力ヤラセ質問」事件で明確になりましたね。そんな部署がまともな「規制」など出来るはずがありません。

東電原発事故を受け、保安院を経産省から分離し独立機関とするようですが、原子力村と仲良しだった部門をそのまま分離しても、まっとうに機能するとは到底考えられませんよね?そういう文化の中で育った職員達が、どうして公正な判断をするというのでしょう?信じられません。

しかし、海江田相は「新しい組織に行くわけだから、考え方を大きく改めてほしい」(By 読売オンライン)と言っているとか。人員総入れ替えくらいすべき事態なのに、もしほんとうに要望したくらいで「考え方を改められる」と考えているのなら、ちょっとボ◯◯ラじゃない?と思ってしまいます。良心があるのなら、これまでの間に「考え方を改めて」いたことでしょうよ。全く!!

政府職員にも、政治家にも「付ける薬がない」ようです。┐( -"-)┌

2011年7月25日月曜日

信頼できない中華人民共和国

目的達成のためには手段を選ばないような国に対して、国際的信頼など生まれるはずはない。
今回起きた高速鉄道事故は、まさにその事を実証しようとしているようだ。
事故解明のためには、まともな国なら現場を保存し、断片化したパーツや傷、その他諸々の詳細なデータを収集し、事故解析に利用する。しかし、驚いたことに事故翌日には事故車両の潰れた先頭車両を現場の畑に埋めるという日本では到底考えられない事をしたと、一部始終を目撃した記者の記事が「asahi.com」にあった。

国内はもとより、外国メディアも取材しているであろう中で、何という大胆な処置かと呆れてしまうが、つまりそういう事が「中華人民共和国」では当たり前に行われていると云うことだろう。事故原因解明に全力を上げ、安全確保を徹底するのなら、どういう理由であれ、そんな処置が出来るはずがない。破片一個といえど、徹底して記録、保存し収集する事でしか、事実解明は不可能なのに、そういう思想がない国家なのだと示した訳だ。

歴史的に偉大な過去を持つ中国には、行きたい場所もたくさんあるのだが、外国の領土を侵犯した人物を英雄に奉ったり、国際的信頼獲得より内政コントロールを優先したり、供与技術をベースに開発したものを「独自技術」と不遜にも宣ったり、不完全で安全思想のない交通機関しかない国に、わざわざ金を落としに行くことはない。金だけでなく、もしかすると命さえ落としかねないのだから。

2011年7月24日日曜日

中国版新幹線〜衝突・転落事故〜

つい先日、大々的に喧伝されて営業運行を始めた和諧号が、杭州(出発地でした^^; 事故現場は温州付近)で死傷者多数の衝突・転落事故を起こしましたね。
日本、ドイツからの技術支援がベースの車両にもかかわらず、独自技術を標榜し、米国で特許の取得準備中に起こしたこの重大事故によって、その計画がどうなるのか見ものです。

どう見ても、国家プロジェクトとして性急に作り過ぎ、日本の新幹線のような安全技術をおろそかにした結果としか見えません。この事故の前にも様々な小さな事故が伝えられ、中でも信号系統の故障が度々起きていたようです。

経済成長路線をまっしぐらの中国で、成果主義などの負の面がこの事故にも言えるのではないでしょうか。宇宙技術でも打ち上げられたロケットが発射場の近くの街に墜落し、凄惨な事故を起こしたこともありますが、当時は当局によって隠されていました。しかし、今回の事故については、インターネットの普及などにより隠したくても隠せない状況があり、諸外国にも伝わったのでしょう。

国家の威信を最上位に置くのであれば、諸外国からも信頼されるような行動を大国としての中国はとるべきでしょう。

2011年7月23日土曜日

Macの新OS「Lion」が発売開始

21日からダウンロード可能になりました。価格も2600円とお手頃。ただしSnow Leopardに更新しておく必要があります。

私はまだダウンロードしていませんが、早速DLした人々の評価は概ね好評のようです。Snow LeopardとLionのアプリ処理速度の比較サイトを見ると、アプリによってはSnow Leopardの方が幾分早いものがあるようです。
まぁ、私としては第一回目のUpdateが発行された後くらいに「Lion」に更新するかなと考えたりしています。メモリーも4Gはないと余裕がなさそうでもありますし。

2011年7月20日水曜日

厚顔無恥な中華人民共和国〜コピー文化、国家までもか?〜

日本の技術支援を受けて作った高速鉄道「和諧号CRH380A型」の特許申請を米国で進めているとか。(by asahi.com)
上海万博のテーマソングもまさにコピーそのものでしたが、ついに国家プロジェクトでも「コピー」を「我が技術」と言い張る始末。まったく話になりませんよね。

中国のコピー文化(?)は、今に始まったことではありません。かつては日本企業の製品をブランド名まで似せて発売したり、ヨーロッパのブランド物コピーでは世界の製造拠点とさえ言われていました。まだその当時は民間企業の範囲だったと思いますが、ついに国家までもがそれに加担し始めたと云えます。

そもそも中国の長い歴史を振り返れば、世界史の中でも極めて高い文化を誇ったはずですが、市場経済化を導入した後の姿は、見るに耐えかねます。誇りも何も無い「がむしゃらさ」だけが目立ち、何もかも「我が物」にしたい欲望の醜い塊」のようにすら見えてしまいます。

先進国化へまっしぐらで、モラルなど捨ておきたいのかもしれませんが、世界から見れば「恥なき見苦しい姿」にしか見えていないことを、中国のリーダー達は知るべきです。

2011年7月19日火曜日

intel imac OS更新とメモリー増設

やっと先日我が愛機のimacをTigerからLeopardに更新しましたが、Snow Leopardに更新後に1Gでは苦しみ出したので、メモリーも2倍に増設すると、途端に快適さを取り戻しました。

間もなく次期OSのLionが発売予定ですが、AppleがOS単独発売に踏み切ったので、更新も安価にできるようになりますね。ちなみにLionの予定価格は2600円だそうです。安い!(笑)

我が愛機はCore 2 Duoの古いタイプですが、Lionに更新可能なようなので来年早々くらいに更新してみるつもりです。でもメモリーが不足するかも知れませんね。その時は、S.Lでまだ我慢と言う事になるでしょう(苦笑)

台風マゴーン 九州直撃は免れましたが...

久々の超大型台風ということで、接近中はかなり心配し、雨樋や側溝の掃除などをして準備

しましたが、九州、特に西側の熊本には風雨ともにさほど大きな影響はなく、

ホッと胸をなで下ろしているところです。

しかし、直撃しそうな四国や近畿地方は、降り始めからの雨量が1000mを

超えそうなところもあるそうで、災害など起きない事を祈るばかりです。

現時点で、ここ熊本の中央部に位置する我が家の庭ではニイニイゼミが鳴き出し、

空は雲に覆われているものの、雨も時折小雨程度で、強風注意報が出ていますが、

ほとんど無風状態です。

台風の北上と共に、風向きやその強さも変化するので、今後も注意は必要ですが、

まぁ、それほど荒れ狂うことはないだろうと予想しています。

それにしても、このところ日本に接近する台風の発生地点や経路が過去のものとは

ちょっと違ってきている気がしていて、これも温暖化による海水温の変化なのかな?と

思ったりしています。ゲリラ豪雨や台風の進路、竜巻の頻繁な発生など、

かつて経験したものと違い、激しさが増しているようです。

自然災害は避けたくとも避けられない種類のものであるだけに、

「柳に風」の対応法でやり過ごす知恵を身に付けなくてはと思ったりしてます。

2011年7月18日月曜日

なでしこJapan 〜サッカーの神様味方するWorldCup Winner!!〜

今朝未明、「なでしこJAPAN」:「USA」の決勝戦を観てはいたのですが...

前半は体格、体力共に勝るUSAに翻弄されつつ、ゴールポストに助けられながら無得点に抑え、後半多少チャンスメイクもし始めた「なでしこJAPAN」でしたが...

いつの間にか睡魔に負けてしまい、目が覚めた時はTVで「なでしこJAPAN」の勝利を伝える映像が流ている始末。肝心要の得点シーンやPK戦は流れている映像で見る結果になりました。
一度も勝利したことのないUSAとのゲームで、しかもWorldCupの決勝でPK戦までもつれ込んで粘り勝つとは大したものだと思います。実力的にはUSAだと思いますが、この勝負では「サッカーの神様」が「なでしこJAPAN」に味方したかのようなシーンが何度か見られました。

でも勝利は勝利に違いありません。沢選手の「執念」の勝利とも言えるかも知れませんね。おめでとう!「なでしこJAPAN」

それにしても、男子の代表がこんな日を迎えるのは、いつ頃になるのでしょうか?

2011年7月17日日曜日

報道チェック?〜自民党 ご乱心か?w〜

自民党が「メディアチェック担当議員」を新設したと「読売オンライン」が報じています。

九州電力ヤラセメール「説明会」を中継した佐賀のケーブルテレビにみるように、必ずしも正しい報道ばかりとは限りませんが、政党が報道機関の論調を調査し、「問題〜事実誤認や不公平さ」があれば対抗措置を講じるなどということは、褒められることではありません。しかもそれを主導したのが、かつて大手メディア(日本テレビ)で飯を食っていた石原伸晃幹事長とは、あきれるしかありませんね。過去の経歴も色褪せるというものです。

民主党の支持率が落ちれば、自民党支持率が上向くなど「妄想」でしかありません。つまり民主党もダメ、もっとダメなのが「自民党」なのですから。メディアチェックし続けるなら、もっと支持率を落とすこと請け合いです。

一般庶民は、もう「信じられる政党はない」と考えているのですから、どんな政党も「支持率」が急上昇することなどあり得ません。まったく本質を見極められない「自民党」には反吐が出ますなぁ。
チャンチャン!

超大型台風マーゴン接近中

久しぶりに九州周辺に超大型の台風が接近しそうです。上陸はギリギリでなさそうですが、最大瞬間風速70mというとてつもない暴風を伴っているらしいので、接近するだけでもかなり影響しそうな気配。ちょっと西側にコースがずれると九州上陸の可能性も。でも九州の西側のコースにずれる可能性は少なそうなのが、まだしもですけどね。熊本にとっては、西側を通過するときが最も危険なコースとなりますから。

地震といい、台風といい、自然のエネルギーに対しては、人間が出来ることは限界があります。頭を低くして過ぎ去るのを待つしかありません。はぁ、、、

2011年7月16日土曜日

世も末?〜政治、経済、世相〜

安倍氏、福田氏、麻生氏と自民政権の末期、短期政権が続き統治能力の貧弱さを国民に見せ付けたのですが、政権交代した民主党も人材の小粒化現象は同じようで、鳩山氏、菅氏とこれも1年内閣の短期政権で終わりそうです。まさに日替わり内閣の様相を呈していて、諸外国の首脳も名前すら覚える暇がないのでは?と、何とも不甲斐ない我が国の政治の有り様に幻滅しています。管氏など「総す菅(総好かん)」状態の中、首相の座にしがみついているかのようにも見えますが、仲間からの信頼も薄れ、それも風前の灯火でしょう。
それに企業経営者の「利益至上主義」によるモラル軽視やハザードが東電の情報隠しや九州電力のヤラセメール事件などに垣間見えます。

どうしてこんな我欲だらけの人物が目立つ社会になったのでしょうね?(自分のことは棚にあげてます^^;)

教師や警官、果ては検察官や裁判官、官僚までもが、事件を頻繁に起こすようなこんな世相は、どこか一部分の修正や改革で直るものではないのでは?とも思います。

社会の構造的変化や価値観の多様化、情報取得の爆発的拡大など、何らかの手段でコントロールできるものではなく、流れに任すしか、仕様がないことなのかも知れませんが、この先、どんなところへ行き着くのか、暗澹とした気持ちばかりが増大している昨今です。

まぁ、小市民の私が出来ることは、我が身の回りだけでも「真っ当さ」を追求していくことぐらいしか出来ませんが、息切れしそうです。^^;

2011年7月11日月曜日

娘の就活〜大学生編〜

大学最終学年になり、公務員一本に絞って就活をしている我が娘。民間企業をいくつかキープしておいた方が良いという私のアドバイスも聞く耳を持たず、国家公務員一種を開始に、地方公務員も含め、様々な職種の公務員試験を4月以降受験し続けているようです。
私などからすると、「公務員なんか...」という意識なのですが、この大不況の時代、安定性というところから、彼女の仲間もかなり大学の公務員講座を受講
し、共に切磋しているとか。お互い「落ちた」「合格」などの知らせに一喜一憂し、この時期、一次試験の合否が開示される度に、肝を冷やしたり、抱き合って
喜んだりしているのかも知れません。




「一種は「ダメもと」で受けた」とかで、残念な結果でしたが、








先日は、ある専門職の公務員試験の一次試験に受かったようですが、これは第一志望ではない様子。







そして、今日...








いつもは母親へのメールばかりの娘なのですが、今日午後、娘から私宛に珍しくメールが。















ある地方公務員上級職の一次試験結果で、












「一次、受かったーーーー!」










親馬鹿を十分承知で書きます。^^;









私は思わず折り返しに電話を。(いつも音声通話はほとんどしません。メールの方が何かと便利ですからね ^^; )








「お父さんも チョーー、嬉しいんだけど(^^)\(^o^)/」









若干、声もうわずっていたかも知れません。^^; (心の声:まだ二次試験をパスした訳じゃない!!)












しかし、一次でも「パス」は「パス」なのですから、小さなVサインくらいは、掲げたいではないですか。^^;









最終試験の合否が肝心であることは、確かにそうですが、こんなプロセスの途中結果も喜び合えるほうが幸せではないかと勝手に思ったりしています。後は天の配慮に期待をしておこう!(笑)(心の声:お前は「公務員なんか」ではなかったのかっ?!)








公務員でも、試験にパスすることは、喜びではあります。^^;(心の声:何と身勝手な解釈を!)









今日はいつも取り上げるテーマとは随分違い、親馬鹿丸出しの内容ですが、まぁ、ご容赦を。^^;

2011年7月9日土曜日

やっと梅雨明け〜天候もさる事ながら、政権の鬱陶しさも梅雨明けしないのか?〜

九州北部もどうやら梅雨明けしたようです。激しい雨天が数回襲ったこの梅雨でした。
梅雨明け後の今日の屋外の日射は、脳髄を溶かすかのような強烈さを伴っていて、部屋の窓を全開していても、じっとりと汗ばむほど。これでは「節電」といえどもどこまで可能なのか、心許ない限りです。
鬱陶しさと云えば、菅政権の様子も見ているだけで「鬱陶しく」なります。コロコロと名前を覚える間もなく入れ替わるのもどうかと思いますが、国民の支持を無くしてもなお、政権にすがり付く姿は「見苦しい」限りです。
しかし、交代させるにも、いったい誰なら「まとも」な首相を務めることが出来るのか、政界を見渡しても支持できそうな人材は皆無のようにも思えます。
また公共的企業であるはずの「九州電力」がやらかしたヤラセ番組とヤラセメール問題は、倫理観をなくした企業の姿そのものですね。実はわたくし、九電とは電柱敷地などをかなりの数、契約してまして、これまでは公共性が強い電力会社ですから、何の疑念もなく提供してきたのですが、今後は契約更新に際しては原子力問題を考慮すべきかなと思っています。電力会社は「東京電力」や「九州電力」の姿勢にみるように、地域独占という形態が「傲慢さ」を生み出しているようです。やはり、消費者が選択できるようにならなければなりません。
「モラルハザード」とかなり前から言われていますが、相当根深いところまで、「根腐れ」がこの国では進行しているようです。
いったいこの国はどこへ流浪って行くのでしょうか?

2011年7月4日月曜日

希望を託せる政党がない悲劇的日本の政治状況

長期に渡った自民党政権の利権政治に終止符をうつべく、国民が政権を委ねた民主党だったはずですが、いざ政権を握るとその政治手法の稚拙さを露呈し、事前に国民に示したマニュフェストも選挙用に過ぎなかったと考えざるを得ないその後の変節ぶりを示しています。また、結局寄せ集め集団に過ぎなかったというべき感情的内部対立で、もうグチャグチャ状態ですよね。

今回の東日本大震災では、たしかに「未曾有」と表現してもおかしくない事態ではありましたが、それにしても菅政権と民主党が示した対応は、看過しがたい内容としか云えませんでした。つい最近も復興相に任じられたばかり松本龍という人物が、被災地でとんでもない発言を繰り返しています。傲岸不遜な発言で彼の持つ基質を示しているとしか考えられず、こういう人物をその任に充てた管氏の見識と人物眼を疑いますし、呆れてしまいます。全く度し難しですね。

こんな議員しかいない国会や政府にどんな希望を抱けるというのでしょうか?究極の悲劇は喜劇にも通ずといいますが、全く笑えません。

(追記)復興相の松本龍という人物が、「九州人だから云々」と弁明をしていましたが、九州はもとより他のどこであろうと、真っ当な人ならあのような言動はしません。「九州人」を発言の理由にするなど許しがたいと、同じ九州人である私は思います。とにかく、どこの人であろうと、常識があれば、公的な場であのような傲岸不遜な態度をとることなど「あり得ない」でしょう。彼こそ「九州人」の恥さらし以外の何ものでもありません。(怒)

(追記2)村井知事との面会で、知事が自分より後から入室してきたことで、理不尽な「怒り」を発し、その状況を「オフレコ」と周囲にいた記者たちに宣し、「書いたらそこは終わりだぞ」と恫喝まがいの発言までしていますね。
松本龍氏の出身母体である「部落解放同盟」を考慮すると、あの態度も「なるほど」と合点が行くというか、1970年代や80年代に件の団体が行っていた「糾弾会」なるものを見聞きした者としては、まだ穏やかなのかもしれないなと思ったりしました。彼の発言は、出身地の九州などという問題ではなく、彼自身の気質とこれまで培ってきた個人的性格に基づくものと云えます。差別解消は大事なことですが、「逆差別」や「糾弾会」と称して集団による「吊るし上げ」会を行っていたことを、件の団体は、どのように総括しているのでしょうね?差別解消に向かうどころか、逆に差別意識を隱然化させる効果しかなかったと私などは思います。
あのような人物を「復興相」のまま置いておくなど論外で、即刻解任すべきです。

2011年7月2日土曜日

核ゴミ モンゴルへ投棄する計画〜包括的燃料サービス(CFS)〜

米国とモンゴルが主導しているという「モンゴルで加工したウラン燃料の供給と使用後の処理(つまり貯蔵と最終処分場)」計画について、米国原子力企業のWestinghouse Erectricを傘下に有する佐々木東芝社長が「使用済み核燃料などの国際的な貯蔵・処分場をモンゴルに建設する計画を盛り込んだ新構想を推進するよう」米政府高官に書簡を送った事を共同が報じています。

既存の原子力発電所や核兵器解体後に大量に出てくる核汚染ゴミの処分は、様々な国にとって頭の痛い問題になっていますから、何らかの処分法を確立する必要はあるでしょう。しかし、こうした他国に最終処分場を作る事で、「トイレなきマンション」と批判される核廃棄物処理の課題を緩和する事をも狙っているようにも見えます。

企業は、利益を追うのがそれ自体が持つ性なのかもしれませんが、社会的倫理の枠から逸脱していいはずはありません。部屋のゴミを屋外へ掃き出して、いかにも綺麗になったかのように考えているかのようです。掃き出してもそのゴミは屋外に存在し続ける事を忘れてはなりません。

同じく事業家であるSOFT BANKの孫正義氏が提唱している「自然エネルギー(太陽光発電)への転換」を一部の人は「今後の膨大な利益を見据えている事が透けて見える」と批判がましい事を言っているようですが、仮にそうであっても、より人々に害のないものを作るのであれば、批判どころか歓迎すべきだと私は思います。

梅雨明けも間近か〜ニイニイゼミの初鳴き〜

どんよりと曇った午前中でしたが、午後過ぎにちょっと晴れ間が。
すると晴れ間を待っていたかのように、「ニイニイゼミ」の鳴き声が聞こえ始めました。その合間に庭の木々で遊ぶ鶯のさえずりも混じり、なかなか趣のある土曜日の午後になりました。

2011年6月26日日曜日

枯渇した人材〜政界の混迷をみて〜

今年も大学生の就活はかなり大変なようです。東日本大震災と福島原発事故の影響で、不況がますます加速しているせいでしょう。

我が娘も来春大学を卒業する予定で、民間は蹴って公務員試験に臨んでいるようですが、国歌公務員一種試験は残念な結果だったとか。まぁ、落ちて当たり前の気持で、「試験度胸」を付ける為に受けたようです(笑)そして今日が第一志望の地方自治体の試験日だそうで、先ほど「疲れた」とのメールが。

結果がどうであれ、精一杯彼女なりに努力した事は、決して無駄にはならないでしょうし、必ず今後の人生の肥やしになると思います。しかし、まぁ、通っていてくれれば、親としても安心なのですけどね(苦笑)

 

こんな長引く不況と大震災、原発事故による二重のショック状態の日本経済でありながら、それを回復させるべき政治の世界は先行きの不透明さと混迷の度合いを深めるばかり。資質なき総理大臣が連綿と続くこの日本の政治の有り様は、結局この国の国民の責に帰するのだという真実を悟ばかりです。何がどうであれ、彼等を選挙で選んだのは「我々自身」なのですからね。

私もこのブログで政治批判をしていますが、先の総選挙では「民主党」を支持したのですから、無闇に批判だけを繰り返すのは無責任のそしりを免れないとも思います。

「巧言令色、すくなし仁」という孔子の言葉を今更ながら思い返しています。自民党の長期政権によって、錆び付いてしまったこの日本を創り変えるというマニュフェストの根拠の粗雑さが政権を担った途端露呈し、既にマニュフェストは有名無実に成り果ててしまい、東日本大震災の募金を謳ったパーティーが、実は政治資金集めで、募金はほんの一部だったという民主党議員や結党した初心を既に忘れ去った民主党幹部達ばかりの様相は、醜悪そのものでしかありません。

もちろん、そんな輩ばかりではないでしょうけど、残念ながら小粒すぎる議員しかいないようです。これは他党も同じ事で、つまりはこの国には国を動かし、諸外国と対等に渡り合える「器の大きい」人材が枯渇しているのかも知れません。

2011年6月21日火曜日

降り止まない大雨

止みませんねぇ…雨。

梅雨前線が九州のど真ん中に居座って、激しい雨を降らせています。まだ前線は南北に移動を繰り返しそうな気配のようです。雨量は1000mmを越えた所も出ていて、崖崩れなどの懸念も。もういい加減止んで欲しいものです。またゴーゴーと音を立てて降り出しています。

止まないと言えば福島第一原発の核分裂物質の拡散も続いていますねぇ。冷却水の循環システム構築もまだ数ヶ月はかかりそうで、収束などまだまだ夢物語にも似た状態のようです。

首相退陣の話題で騒々しい政界ですが、政権党は構成議員同士の疑心暗鬼で、分解寸前?野党は野党で党利党略に血道を上げているばかりで、この国の指針を示す人物は議員の中には見つかりそうもありません。しかし、リーダーに適していなくとも、議員の中の誰かが「総理大臣」になるのでしょう。

資質なき人物の負の連鎖が今後もこの国では続いていくのでしょうか?(涙)

2011年6月18日土曜日

降り続く大雨

今年の梅雨の大雨は九州を狙い撃ちしているかのようです。昨夜から今日一日中、強弱を繰り返しながら降り続いています。鹿児島、宮崎では人的被害も出ている様子。山間部では崖崩れも。
雨は必要ですが、こんな一時に降らないでくれよと天に向かって恨み言を言いたいですね。ほんとに。

ところで雨天時に普段思う事がひとつ。
ニュースなどで街中の雨のシーンが出たりしますが、どうして「長靴」を最近の人は履かないのでしょうか?豪雨と言ってもいいような雨中を普通の靴でずぶ濡れになりながら歩行してますよね。長靴なら濡れなくてもっと快適なのに、などと一人で思ったりします。ファッションを優先しているのかも知れませんが、濡れた靴ほど不快なものはないと思うのですが。

最近は昔の「ゴム長」よりもっと綺麗な長靴も出ているようですが、服との相性が悪いのでしょうかね?不快さよりファッション優先なのかも知れませんね。

2011年6月16日木曜日

確実に広がりつつある原発汚染と原発擁護派

原発事故の核物質汚染が日常化してしまい、原発事故のニュース性も低下し、被災地周辺以外では何となく関心が薄れてきているように感じているこの頃です。

しかし依然として核燃料冷却水注水による核汚染水は日々増え続け、その汚染水の汚染レベルをある程度だけ低減する汚染水処理施設も急拵えで建設したものの、パイプ接合部からの漏水やポンプ不良で正常運転が延期に延期を重ねています。また破損原子炉からの水蒸気もダダ漏れ状態で、核分裂物質の空中への飛散も続き風向き次第の拡散と蓄積が広がっています。

こうした中、経済的利害を一にする経済団体の頭目からは、東電擁護や原発擁護の発言が相次ぎ、また原発擁護派の国会議員の連中は、「地下式原発」の勉強会なるものを始めています。これだけの被害を出し得る原発事故を経験してもなお、それに懲りない連中はいるようで。
いっそのこと、そうした連中には福島第一原発の30km圏に専用住宅を造り、集団移住してもらい、家族共々そこで生活していただく事を提案したいと思います。国民に法案を提出する権利があるなら、是非そうしたいものです。

2011年6月12日日曜日

豪雨襲来!

昨日から結構な大雨、というか豪雨です。
熊本市内では各所で道路冠水や傾斜地では避難勧告も。市中央部を流れる白川もかなり増水している様子です。また熊本県内のJR線で運転を見合わせている区間も出ているようです。このまま降り続けると何だか危うい状態になりそう。何とか止んでくれれば良いのですが…



2011年6月8日水曜日

大連立など!!

大連立→野合と同じ 党利党略以外の何ものでもない
衆参ねじれ→政党 当選する為の手段として所属 政党の存在意義もない
法案不成立→権力の奪い合い 法案を人質
国民の願い→命の保障 最大幸福の追求 誠実な政治とは何か?

2011年6月3日金曜日

ロシア 兵器庫大爆発

厳重に保管してあるはずの兵器庫でしょうが、砲弾等によって凄い爆発が起きてますねぇ。死傷者も出ていて、周辺住民30000人が避難しているとか。

災害にも多種多様ありますねぇ… 自然災害も怖いですが、こんな事故も起きて欲しくありません。

下はその事故の様子の動画です。

劣悪な国会議員たち

何とも見苦しいばかりの政争ではあった。政権の座にある者達は、「俺、俺」とばかりに我を主張し合い、国民の負託等歯牙にもかけていない。政権の座から遠ざかった者どもは、党利党略にうつつを抜かし、内閣打倒と大震災渦中のこの国にストレスを与え続けるばかりだ。果ては産業界と結びつき「大連立」などとほざく。大政翼賛会のようではないか。呆れてものを言う気も失せてしまう。

この国には政治に期待を抱かせる人物は皆無のようだ。「俺、俺」の私利私欲に満ちた輩とエリート意識に凝り固まった官僚出身、そして業界の利益代表でしかない議員ばかりが大勢を占めている現状が、ほんとうは議員になって欲しい人物を政治から遠ざけ、あまりにも見苦しい政争ばかりに精力を費やす輩をはびこらせてしまっている。

批判、検証をすべきメディアも金を出すスポンサーに絡み取られ、真実を伝える役割を放棄し、産業界の太鼓持ちでしかない。

結局、現状のままでは、どうあがいても真っ当な政治が行われるはずがないのだ。どうする?愚劣な国会議員達を突き放そうにも、彼等が政治家であり限り突き放せないこの国に住む者どもたちよ。

2011年6月2日木曜日

この時期に内閣不信任か?

まだ避難所での生活を強いられている被災者が十数万人もいる今、内閣不信任なのか? 通っても否決でも民主党の分裂は避けられず、再びここ数十年間繰り返してきた政界再編の嵐に突入する事になる。不信任が通れば、現首相は「衆院解散」と言っているらしいが、今の東日本の状態でまともな選挙は出来るのか?
自民党と公明党は自らの為だけを考えての不信任提出でしかない。国民は大震災以前に、この国の有り様を少しでも変えたくて「NO」を突き付けたのであり、福島第一原発事故で更にかつて政権の座に遭った両党の政策の根本的誤りと嘘に気がついたのだ。

まったくこの国の「国会議員』達は、国民の痛みには鈍感で、不感症な者達ばかりのようだ。救い難き輩としか言えないが、この国の住民こそ最大の犠牲者だ。

2011年6月1日水曜日

最悪状況到来?〜FPNPD1号機の底抜け〜

福島第一原発1号機の原子炉で勧められていた水棺化が、原子炉圧力容器の底が抜けたことで、更に困難な状況に追い込まれましたね。圧力容器の底が抜ける可能性については、メルトダウンした時から懸念されていたことです。

溶け続ける燃料が厚いところで30cmにもなる容器の底を突き抜けて、更にその外側を覆っている格納容器の底すら突き抜けるかも知れません。そうすると環境への燃料自体の漏出だけでなく、地下水と高温の燃料によって恐ろしい水蒸気爆発の可能性すら出てきますね。もうかなり前から圧力容器に底は抜けていたと思われ、今は格納容器の底をジワジワと抜こうとしているでしょう。

溶けた燃料が増えていくほど水が循環できても冷却効果はなく、破壊的な状況に進んでしまう可能性は高くなるのでしょう。

楽観的な予測だけに頼ってきた東電本店(決して現場ではありません)や保安院の仕事に対しては、最初から当てにならないと思ってきましたが、いよいよ最悪の状況すら覚悟しておくべきかも知れません。
はぁぁぁ。。。。。どうなる?この国。『原発がとまった日』(広瀬隆著)の想定通りになりかねませんね。

2011年5月31日火曜日

小沢さん、またもや壊し屋ですかっ!

現首相の器が首相として不足しているとは、国民誰もが思っている事でしょう。

しかし、だからと言って、国民が政権を与えた民主党を壊してまで政界再編を望んでいる庶民がいったいどれほどいるというのでしょう?あなたも含め国会議員というのは、どちらを、そして誰の方を向いて「政(まつりごと)」をしているのでしょうか?声が大きい「政治利権」に群がる者達ばかりに目を向けていませんか?サイレントマジョリティーの存在を忘れていませんか?

今回の震災、特に原発災害を通して、心ある人達の多くは日本のマスメディアの中立性の限界を知りましたし、政府と業界がもたれ合いの中で過ごしてきた事実をはっきりと認識したと思います。それは取りも直さず、自民党が長期政権の中で基礎を固め生育してきた態勢そのものではありませんか。あなたもかつてそれに加担した過去があるはずです。

しかし、その過去をとやかく言うつもりはありません。自民党を脱党したのは、あなたが首相、もしくは陰の首相になる為だったのでしょうか?何度も党を作り、壊し、どうやら安定かと思わせ、政権を取った途端、またもや破壊に走るのですか?

もしそうなったら、多くの庶民はあなたを金輪際「信用」することはないでしょう。あなた達国会議員のよく使う「政治理念」の違いなど、庶民には「小皿の中の騒ぎ」にしか見えません。あなたが真のリーダーなら、今こそ器の大きさを示すべきです。

2011年5月30日月曜日

福島第一原発〜事故調査・検証委員会にもの申す〜

事故調査に於いて、最も重要な事は真実を解明する事です。ところが政府が発表した事故調査・検証委員会の調査チームの構成員には「検察官や省庁関係者らで構成」するようです。

この構成員で果たして真実が明らかになるのでしょうか?疑問です。検察官も不祥事を起こすような輩が存在し、省庁関係者は役人でしょうし、自己防衛的思考を排除できるのか、甚だ疑わしい。原発に批判的な専門家が半数は加わる必要があると思います。でなければ、事実の解明など出来るはずもありません。

2011年5月29日日曜日

地下式原発を妄想する国会議員たち

業界の利益を代弁する国会議員達が、「地下式原発」の超党派の議員連盟を立ち上げたとか。FUKUSHIMAで国民にこれほど苦痛を与えている原発をこれからも推進する為の小細工を仕組んでいくつもりでしょう。一般庶民を顧みない懲りない面々ではあります。所属している議員の名前をきっちりと記憶しておかなければなりません。

地下式であれ、何であれ、これ以上地球環境に重大な汚染を与える可能性のある原子力エネルギーは、使うべきではありません。それに核廃棄物の処理も地層処分などという地球汚染の方法しか今はないのですから。もう騙されませんよ。

2011年5月28日土曜日

俳優 山本太郎〜脱原発活動で事務所を辞める〜

俳優山本太郎さんが反原発を公言し、twitterで思いを発信した結果、出演予定だったドラマのキャスティングから外されたとか。芸能界のタブーを敢えて破った山本さんには、エールを送りたい。

この国のマスメディアは国やスポンサー、広告主の企業の意志に従順な下僕ですから、原発関連企業(電力、重電メーカー、ゼネコン、その他諸々)の意志に反するような人物を使う度胸などあるはずもなく、彼らの意図に沿った番組しか作らない事は自明ですね。

SOFT BANKが提供するドラマだったら、外されていたのか、興味深いですね。それにしても、真っ当な事をいう人物が排除されるとは、報道部門も有する日本のテレビ界というのは、ジャーナリズムを語るに値しない存在ということです。馬脚を現したということですね。

2011年5月27日金曜日

海水注入問題〜東電、政府の体たらく〜

福島第一原発の海水注入継続か中断かの問題は、東電本店と現場の風通しの悪さと共に、政府、専門委員会と官邸の意思疎通の悪さをそのまま反映してるようです。東電の情報が当てにならない事は、もう十分過ぎて、いっそIAEAの管理下に置いたら?とさえ思ってしまいます。


まぁ、現場の判断が正しかったから良かったものの、他の問題で同様な危機が到来したとき、今回のようなラッキーに救われるとは限りません。国民の命が運に委ねられているようで、これこそ危機ではないでしょうか?

それにしても、原子力安全委員会は満足な決断も出来ない人の寄せ集め集団に過ぎなかったという事でしょう。情けなさ過ぎなこの国の現状ではありますね。

2011年5月26日木曜日

そして誰もいなくなった〜民主党&その他の政党〜

自民党とは違った新鮮さを纏ってみせていた民主党ですが、それを構成している議員達は旧世代議員を頭に飽きもせず党内抗争に血道をあげる輩がほとんどでした。その頭達も器が小さく、「新しい時代を切り開く」などと言葉では言っていても、その中味は党内をまとめあげて新時代に相応しい国づくりには程遠い輩ばかりでしたね。他の政党にしても、大同小異で期待もなにも出来ません。

大震災と原発事故に関して、SOFT BANKの孫正義氏は、今までの企業経営者の枠を大きく飛び出し、原発が象徴する旧世代的リードの仕方を大きく変えてみせてくれました。ご本人は「政治家になるつもりはない。事業家ですから」と発言していましたが、孫さんこそ、時代を切り開くリーダーシップを示していると私は考えています。直接政界に入らずとも、この国を変えられる方法を事業家として示そうとしているのかも知れません。

政治家が小粒になっている現状なら、孫さんのような事業家が、理路整然と、しかも説得力のある方策を示せば、政治家も聞き捨てる事は出来ないでしょう。何故なら情報を中央集権的に管理する事が不可能になっている今、一般国民も様々な情報を得て、誰が国民の事を考え益をなすか、選択、判断できるようになったからです。国民の支持を集める事が出来る人なら、政治家も寄っていかざるを得なくなるでしょう

今後も孫さんや孫さんに続く新しい人物が出てきてして欲しいものです。それでなければ、この国の有り様はあまりにも絶望的過ぎます。

2011年5月24日火曜日

東電は事実から目を背け続けたのでは?

「東電が福島第一原発1号機〜3号機の地震後からの状態解析を詳しく行った結果、格納容器まで地震後24時間以内に損傷していた可能性がある事が分かった」と数紙の記事に出ていました。

今更の感がある解析結果発表に思えます。これまでメルトダウンも積極的には認めてこなかった東電です。それぞれの段階で詳しい解析をしていなかったということでしょうか?それも疑わしく思えます。何故なら各段階でも限られたデータとはいえ、解析はコンピュータで行ったはずですし、仮定を置いて解析して実情のデータと突き合わせれば、その段階でも破壊が起きていた事は推測できたはずと思うのです。

東電は現実を直視せず、事実から目を背け続けていたと断ぜざるを得ず、
東電が発表するものに信頼に値するものはないと思わざるを得ません。また、地震による直接的損傷はないという東電の発表もいつ変更されるか分からず、これも疑わしいですね。

2011年5月23日月曜日

Tornado〜Joplin Missouri US〜

自然災害にも色々ありますが、5/22にミズーリ州のジョプリンを巨大トルネードが襲ったそうです。日本は地震と津波。USはハリケーンとトルネードが頻繁に襲いますねぇ。

下にその被害の様子を記録した動画を。

Joplin Missouri Tornado - BEST AfterMath Video (Dog Saved Live) (Has Some Audio)

大相撲〜疑惑解消には程遠い〜

たった1回の技能審査場所で「不正」が見られなかったからと言って、それが不正を永遠にしないということにはなりません。相撲協会の幹部達や部屋持ち親方達が過去に不正にかかわっていなかったのかも全く闇の中であり、そんな状態で健全化するなど到底考えられません。それに裏社会との繋がりもどこまで潔白になったのか、チェックしようがない状態ですしね。また横綱を推薦する横審委員長が、「本場所は誰が何と云おうと開催」などという発言する事も信じられませんね。不正を徹底的に排除しようとする意志がないと見ざるをえません。

まぁ、もう大相撲を見る関心も興味もありません。受信料で成り立つNHKも受信料を払う視聴者の意向に関係なく、本場所開催が決定したら放送を再開するのか、注目してみなければなりません。

太陽光発電立地を!〜孫さんが提唱した計画に手を挙げよ〜

晴天率から見ると、四国を筆頭に九州、中国瀬戸内側は絶好の候補地になります。原発の危険性は今回の福島原発事故で十分過ぎるほど判ったのですから、孫さんが計画している太陽熱発電計画に、それらの地域から真っ先に手を挙げるのかと思っていたら、関西連合や埼玉県が先に手を挙げています。様子見をしているのなら、情けないとしか云えませんね。

設置にはかなり広大な場所が必要だとしても、例えば市街地ならビル屋上を軒並み太陽光発電バネル設置するとか、中山間地なら耕作放棄された南向き斜面の田畑を借り上げて確保するとか、いろいろ考えられます。

疲弊した地方に新しいエネルギー基地を作る事で、経済的活気や地域に新鮮な風を運び込む作用も期待できます。
熊本県民の私としては、熊本県に一番目に手を挙げて欲しかったですね。実に残念。

2011年5月22日日曜日

太陽熱発電立地を!〜孫さんが提唱した計画に手を挙げよ〜

晴天率から見ると、四国を筆頭に九州、中国瀬戸内側は絶好の候補地になります。原発の危険性は今回の福島原発事故で十分過ぎるほど判ったのですから、孫さんが計画している太陽熱発電計画に、それらの地域から真っ先に手を挙げるのかと思っていたら、関西連合や埼玉県が先に手を挙げています。様子見をしているのなら、情けないとしか云えませんね。

設置にはかなり広大な場所が必要だとしても、例えば市街地ならビル屋上を軒並み太陽熱発電バネル設置するとか、中山間地なら耕作放棄された南向き斜面の田畑を借り上げて確保するとか、いろいろ考えられます。

疲弊した地方に新しいエネルギー基地を作る事で、経済的活気や地域に新鮮な風を運び込む作用も期待できます。
熊本県民の私としては、熊本県に一番目に手を挙げて欲しかったですね。実に残念。

責任のなすり合い〜再臨界発言 言った?言ってない?〜

まだ福島第一原発事故の収束にはほど遠い状態の中、責任のなすり合いですか!
呆れるにも程があります。

全ては最悪事故を想定せず、安全神話の中に安住してきた結果、東電も保安院も安全委員会も官邸も大混乱に陥り慌てふためき、情報の混乱、応答の取り違えや連絡ミスが積み重なったとしか思えません。細部の検証は事故収束が見えた時点できっちりやりなさい。今は可能な限り安全な事故収束への努力に全力を傾注すべ時であり、責任のなすり合いをしている暇があるのですか?

馬鹿じゃないの?全く。

2011年5月21日土曜日

熊本城〜本丸御殿と観光施設 桜の馬場 城彩苑〜

2008年春に復元完成した熊本城「本丸御殿大広間」とつい先日オープンした「桜の馬場 城彩苑」に、遅まきながら行ってみました。
まず本丸御殿は、建築規制などの制限があるとはいえ、復元というからには創建時の姿をそのまま忠実に再現したものと思っていました。しかし、入館する玄関は、なんとガラス張りの現代風の入り口が設けられていてちょっと興醒め。大広間の「招君之間」の襖絵は華麗で美しいのですが。当時のまま復元しても、活用が限られる事や防災などの理由でそんな形を採らざるをえなかったのかも知れませんけどね。

また「桜の馬場 城彩苑」にも寄ってみました。ここは九州新幹線全線開業にあわせて市内観光や熊本城観光の回廊化拠点を目指し、今年3月にオープンした施設です。私がまだ若かりし頃、この場所は通称「城内プール」という1960年の熊本国体時に作られた市営熊本城プールがあった場所でした。その跡地活用として考えられた施設が「桜の馬場 城彩苑」なのですが、残念ながら「400年の時代を感じさせる」雰囲気にはほど遠いと言わざるを得ません。観光客の素直な声を聞いて、今後更なるバージョンアップしていく必要があるというのが正直な感想でした。






2011年5月18日水曜日

2011 Copa America参加辞退かぁ 残念!

東日本大震災の発生で当初自粛、その後参加の方向へ、そして辞退という最終結果になってしまいました。震災の渦中とは言え、ヨーロッパと並んでサッカー最上ランクが並ぶ大会での勇姿を是非見たかったのですが、Jリーグ日程や海外組の招集問題によって辞退せざるをえないのは、実に残念としか言いようがありません。こう云う時だからこそ、躍動する姿を我々にも、他の国々へも見せて欲しかったのですが…(T_T)

2011年5月17日火曜日

科学技術の粋を集めても〜Space Shuttleと原子力〜

Space Shuttleの打ち上げも、間もなく終了を迎えます。今日の夜、STS-134 Endevourは、Last missionなんですねぇ。Challenger号とColombia号の悲劇は、その映像と共に忘れる事が出来ません。莫大な予算を投じ、科学技術の粋を集めたものでも失敗を免れないという事を示しているように思います。諸行無常ではありませんが、「形あるものは、いつか壊れる」と云うことを肝に銘じる必要があるようです。

原子力を利用する技術というのも同じことでしょう。半減期という冷厳な物理法則から逃れる術はなく、原子力利用には、核兵器の中心材料であるプルトニウムが増え続けることや、安全化するまで途方もない時間を要する核廃棄物処理という困難な問題があり、今は地中深く埋めて管理する誤摩化し策しかないのが実情です。目先の繁栄や利益のために、何十何百世代にも渡って管理し続けなければならないものを、この地球に捨てて良いものでしょうか?原子力利用技術というのは、まさに文明のあり方の問題として考える必要がある気がしています。原子力エネルギーとして津海津ルケルか否か。特にこの日本は1945年8月6日午前8時15分Hiroshima、8月9日午前11時6分Nagasakiで、人類初の原子爆弾を投下され、その悲惨さ、残虐さを生身の体で味わったはずです。

もう、危険きわまりない原子力エネルギー依存から脱却しませんか?

2011年5月15日日曜日

阿蘇山中岳小規模噴火

このところ大人しかった阿蘇山中岳が今日小規模な噴火をしたようです。火口外へ噴き出すほどではないものだったそうですが、新燃岳の噴火が続いていたり、東日本の地形が変わるほどの変化を起こした大地震の後なので、ちょっと気がかりだったりして^-^;
京大の阿蘇火山研究センターによると、火山性微動に大きな変化は見られないとのことなので、まぁ、大丈夫?

今も火炎現象が見られます。火口ライブ映像をキャプチャーしたので、以下に貼ります。
阿蘇山火口カメラのリンク (表示された画像部分を右クリックすると全画面表示に出来ます)


東電の「想定外」〜想定されていた〜

東電が渋々認めた「メルトダウン」

津波前の地震で1号機原子炉破損?

炉心損傷に至る大津波は原子力安全基盤機構の研究で、既に07年度から解析結果が公表されていたと毎日jpが伝えています。また、共同等によると1号機では地震当日の夜、毎時300mSvという高い放射線量が検知されていたことから、津波被害の前に地震の揺れで配管系も含めた原子炉自体に損傷が起きていた可能性がある事を東電関係者も認めたと伝えています。

そもそも手探りどころか、損傷の疑いもある計器の数値を頼りに、応急的対応をしなければならなかったとはいえ、東電がこれまで公表してきた事は、希望的観測とでもいうべきものだったようです。それとも疑われたとしても、「総合的判断」で目をつぶったのかも知れません。

正常運転とは違い、破壊の全容もわからず、全てがほとんど手探り状態の中、臨機応変に対処する能力が果たして東電にあるのかどうかさえ、もう疑わしい。これは東電だけでなく、日本の原子力関係の専門家においても同様です。

炉心溶融事故や爆発事故はwikipediaによれば、小規模や軍事用を別にすると、大規模なものとしては、スイスのルーセンス原子炉事故(1969)、スリーマイル島事故(1979)、チェルノブイリ事故(1986)の4例しかありません。小規模、軍事用で起きたもの8例を入れても12例しかない極めて経験の少ない事故であり、対処の方法も事故の概要が異なればそれぞれ個別的対処を迫られると思われますから、マニュアルのない事故処理と云うべきなのでしょう。

もう一度云いますが、最悪事態の想定を無視し続けていた日本の事業者、専門家だけでは対処は無理だったのです。後手に回った米国のNRCの応援を受けながらでも、好転させるのは最早困難な状態に来ていると私は思っています。

さらに気がかりなのは、破損した各号機でメルトダウンしている溶融核燃料が再臨界の状態に入っていることはないのか?ということです。もう制御棒もないでしょうし。この事は放射される核種で判断できるらしいのですが、どうなんでしょうね?ひょっとしてそれも隠されている?水蒸気爆発が起きない事を祈ります。

2011年5月14日土曜日

非常事態への備えと情報公開と政治的未熟さと

尖閣諸島の時も、そして今回の震災、津波、原発事故でも、この国の政府の非常事態への対応は、話にならないほど準備がなくお粗末すぎることがはっきり判りました。いくら法的なものや組織的なものを整備してもそれを使う人間側に問題があると、もうお手上げ状態になるだけだということです。

これはかつて政権を握っていた自民党が優れていたということでは決してありません。尖閣も今回も様々な原資料がインターネット上に漏れだしたり、主要な会見等がインターネットを通して直接視聴できていることから、その対応について即時的に情報を得られているから、その対応の中味が露呈し、その是非を市民が確認できたたからだと云えます。それが何故可能かというと、既存の大手メディアだけでなく、フリーランスの記者達や市民までもが会見に参加できるからであり、民主党政権で唯一今回の事態でまともなのが、このメディア対応かも知れません。これがもし自民党政権が継続していたら、会見がここまで解放されていたかどうか疑わしいし、かえって情報を隠蔽してたかも知れません。多分、解放にはほど遠い状態だったと考える方が自然でしょう。そして原発事故対応への怠慢がここまで明らかになっていなかったかも知れません。

民主党の未熟さがここまでひどいとは交代以前は気づきませんでしたが、逆に言うとかつての自民党のように民主党は狡猾に、まだなっていないと言えます。少なくともメディア対応においては。

現実の政治を遂行しながら成長を促すというのもどうかとは思いますが、他に取り替えてマシになるという所もない以上、インターネットなどを通した情報公開を徹底させた上で、市民がしっかりと批判を加えながら当面見ていくしかありません。そして今の国会議員を衆人環視の元におき、彼等が真っ当か、否かを常にチェックし続けることだと思います。

2011年5月12日木曜日

収束 ほど遠い状態〜FUKUSHIMA〜

1号機の圧力容器底抜けは、1号機のみならず燃料棒溶融が起きていれば、他の原子炉でも起こり得ることで、連鎖していくかもしれないとは考えたくもありません。ですが…

東電、保安院、安全委員会は、計器で計測した結果と発表していますが、本当に今までその事実を知らなかったのでしょうか?まさかとは思いますが、知っていて発表時期を勘案していたと云うことはないですよね?発表内容がいったいどれほど信頼に値するのかすら、もう猜疑心を持たずに判断できません。

核燃料を原子炉から取り出し、安全に事故を収束できるのなら、それこそ幸いですが、仮に溶融した燃料の塊が格納容器内に保持できたとしても、それを冷却し続け除去し、除染するなどの作業が如何に困難なことか、スリーマイル島原発事故やチェルノブイリ原発事故が示しています。不可能もしくは、数十年に渡る処理作業が必要なのでは?それとも何か起死回生の新しい処理法でもあるのでしょうか?あったら既に取り入れているでしょうけどね。

避難を続ける原発周辺の住民の方々の心配は、帰郷が可能なのかの一点でしょう。今の政府は望みを持たせたままズルズルと引き延ばしているようにしか見えません。処理可能な部分と不可能な部分を、そろそろはっきりさせた方が住民の方々に対して、誠意ある態度のように思います。

最悪状況到来?〜FDNP1号機の底抜け〜

福島第一原発1号機の原子炉で勧められていた水棺化が、原子炉圧力容器の底が抜けたことで、更に困難な状況に追い込まれましたね。圧力容器の底が抜ける可能性については、メルトダウンした時から懸念されていたことです。

溶け続ける燃料が厚いところで30cmにもなる容器の底を突き抜けて、更にその外側を覆っている格納容器の底すら突き抜けるかも知れません。そうすると環境への燃料自体の漏出だけでなく、地下水と高温の燃料によって恐ろしい水蒸気爆発の可能性すら出てきますね。もうかなり前から圧力容器に底は抜けていたと思われ、今は格納容器の底をジワジワと抜こうとしているでしょう。

溶けた燃料が増えていくほど水が循環できても冷却効果はなく、破壊的な状況に進んでしまう可能性は高くなるのでしょう。

楽観的な予測だけに頼ってきた東電本店(決して現場ではありません)や保安院の仕事に対しては、最初から当てにならないと思ってきましたが、いよいよ最悪の状況すら覚悟しておくべきかも知れません。
はぁぁぁ。。。。。どうなる?この国。『原発がとまった日』(広瀬隆著)の想定通りになりかねませんね。

*FDNP:Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant

2011年5月10日火曜日

FDNPD 統合会見〜それぞれの姿勢について〜

*FDNPD:Fukushima Daiichi Nuclear Plant Disaster


このところ毎日開かれている原発事故についての「統合会見」を聞いていて感じる印象は、

東京電力
  • 発表数値は可能な限り最小値を出そうとしている
  • 情報は小出しにする
保安院
  • 東電の情報を鵜呑みにする
  • 東電に迎合的
  • 自分達の保身が順位第一位
安全委員会
  • 客観性を装う
  • 懸念は云うが、直接的責任は回避
細野議員
  • そもそも権限が不明確。
  • 決定権もなく、聞き置く姿勢に終
取材記者
  • 勉強不足の質問をするマスコミ記者もいる
  • 記者達が決して「国民」の代表ではないことを自覚していない
  • フリーランスの記者の方が的確な質問をする傾向が強い。
というのが、素直な印象でした。まぁ、以前のバラバラ会見より、ちょっとだけマシかも知れませんが、内容自体に変化が起きた印象はありませんね。

白紙で議論〜首相の思惑 本日の会見を聞いて〜

日本のエネルギー政策について、今回の原発事故後発言した「『白紙』で議論しなければならない」という言葉の意味が、本日の首相会見ではっきりしました。

「事故について徹底した検証をした上で、より安全な原子力発電をしていく」
「こうした姿勢をサミットなどの国際会議で表明していく」
と云うことらしい。

つまり、「白紙」とは云うものの既に「色」がついていて、「廃止」を含んだものではありません。今後も「より安全」な原子力発電の有り様を「議論」していくということです。「より安全」が如何に「安全でない」ことであるかは、今回の例でも示されているのに、相変わらず「より安全」を志向していく意思のようです。

浜岡原発全機停止も、今日示した「総理としての歳費の返上」も、つまりは「パフォーマンス」に過ぎないということですね。これほどまでに日本の根幹すら危機的状況に落とし込んでいるにもかかわらず、それを自覚せず覚醒も出来ない人物が、これ以上日本のリーダーであり続けることにもう耐えきれそうもありません。

だからと言って、鳩山氏や小沢氏が適当だとも思えませんし、自民党議員にその資格があるはずがありません。元々、原子力政策を「金で人の顔をひっぱたく」ように推し進めてきた張本人達なのですからね。

私が常々思っていることですが、この日本という国には本来の意味で国を委ねることができる議員が既にいないし、そこまで既に劣化が進んでしまっているようです。我々は座して死を待つしかないのでしょうか…

2011年5月9日月曜日

東電 作業員供給の欺瞞

以前ここで取り上げた原発労働者の実態を追ったドキュメンタリーでも証言がありましたが、被曝可能性のある現場作業にあたる労働者が日雇い労働者が、仕事を求めて集まるドヤ街(あいりん地区など)で集められている事が、今回のFUKUSHIMAの例でも実際に作業に当たった人物の連絡で明らかになりました。求人では宮城県内での「運転手」の労働求人だったにもかかわらず、福島第一原発敷地内での作業もしくは、近くでの瓦礫除去だったとか。

東電のこれまでの会見で彼等が言ってきたことは、原発の運転に慣れた人々という言い方で、労働者群を表していたように思いますが、実態は全く知識がない人々が周辺の作業に関与しているということです。しかも東電が直接雇用している形ではなく、協力企業という下請け孫請けひ孫,玄孫請けが労働者を集める形になっていて、東電が直接責任を問われ難い形になっている事です。

こんな無責任な東電の体制で核汚染の怖れがある事故処理作業が行われている事を、保安院をはじめ経産省も政府も暗黙の了解をしているのでは?という疑念が生じます。民主党にも自民党にも経産省出身の原発推進の旗を降り続けている議員や電力系労組出身の議員がいることも忘れてはなりません。そして東電の顧問などにも元通産官僚や元国会議員が座っていることを考え合わせると、こうした現場労働者の安全環境整備はおろそかにされたまま継続される可能性が大きいような気がしますね。「使い捨て」労働者として扱っても、良心の呵責も感じないのかも知れません。

中電 浜岡原発前機停止決定〜緊急避難措置に過ぎない〜

菅首相の要請も、その要請を受け入れた中部電力の決定も、あくまでFUKUSHIMA事故を受けて作られた安全「強化』策を施すまでの一時的な停止に過ぎません。運転再開が前提にあるということです。

原発がある限り、重大事故の懸念は尽きません。それに今回の事故によって「強化』安全策を施す事になり、発電コストは増えるばかりです。まだどうなるのかも判らない状態の核廃棄物の最終処理費用まで加えると、原発を維持しなければならない理由が理解できません。

2011年5月7日土曜日

震災、原発事故を通して思いを巡らしたこと

今回の大震災や東電福島第一原発重大事故を通して、色々なことに気づいたり考えさせられたりしています。自分達の日常の暮らしのインフラがどんな形が望ましいのか、安全なのか等、思いを巡らす事が吹き出している感じすらしています。

辛うじて命を守れたとしても、原発がある限り第2のfukushimaは起こり得る訳ですし、やはり原子力に依存せずに済むように安全安心なエネルギーを生み出す術を早急に作り出す必要があります。

例えば孫正義さんが提唱しているソーラー発電や地熱、波力、潮力、風力など開発が進んできている方式を組み合わせる事も必要ですが、給電システムなども大規模、中央集中的なものから、小規模、個別的もしくは戸別的システムを考えていくべきではないかと思います。例えば下水排水処理なども、人口集中地域は大規模集中が合理的かもしれませんが、人口分散地域では戸別合併処理が経済的にも優れていたりします。孫さんが創設するシンクタンクには、大いに期待と希望を抱いています。

これまでは中央集権的システムが国によっても推し進められてきて、原発等はその典型だろうと思うのですが、もうこれは信頼できそうもなく、行政権も地方分権が潮流になっている現在、基盤的システムも同様に個別的、分散的なものにしていく事を考える時期が到来している気がしています。インターネットを例に挙げると分かりやすいのですが、中央集中のリスク回避として拠点分散と結節点の多数化によって、全滅を防御するという考え方が理にかなっていたからこそ、これほどまでに大きく成長してきたはずです。

それにバリエーションが多いほど、全体としては安全を担保できるし、壊滅を防ぐ可能性までをみると経済的にも合理的なのではと考えます。集中、原発偏重という考え方の結果が、悲惨な災害を生み出し、非経済的で非合理的なものだったという教訓だと思うのです。

こう考えていくと、どうしても現在ある原発は段階的に廃炉に向けて準備していくべきだと私には思えます。

中部電力 浜岡原発停止受け入れ?by asahi.com

へぇ〜〜、取りあえず停止させて電力需給バランスをどうするか、首相のお手並み拝見を決め込んだ?
危険地帯にある浜岡原発を全基停止させることは一歩前進ではありますが、肝心要は今後、国としてエネルギー政策をどう転換させるのかですから。一旦白紙と表明しても廃止に向けて動くとは限りませんからね。
財界や関連学会は、巻き返しに全精力を注ぎだすかもしれず、福島第一原発のような例を二度と起こさないためには、安全・安心なエネルギーが得られるまでの期間、多少の不便さに耐えようと、国民自身が腹をくくる必要もある気がします。

東電〜体質変わらず〜

トップを含め執行役員達は長年に渡って染み付いた思考方式が、事故後も一切変わらないようです。というより変えないと言った方が良いかも知れませんね。損害賠償判定指針を検討する原子力損害賠償紛争審査会に対して、最大限の企業努力をしても賠償費用の支払いが困難故、強力な国の支援を求める内容だそうですが、馬鹿も休み休み言えと言いたいですね。どこまも甘え放題が出来ると考えているのでしょうか?
ひょっとすると、電力会社を潰せる訳がないと高をくくっているか、民主党政権は間もなく終焉を迎えると考えているのかも知れませんね。だから好き放題の事をいまだに言い続けているように見えます。見くびられたもんですねぇ。

浜岡原発 首相が停止要請?

菅首相が、唐突な「浜岡原発停止」を要請したんですねぇ。しかし、法的な裏付けがない「要請」で、果たして効力があるのでしょうか?浜岡原発が危険な場所にあることは、既に事ある毎に石橋克彦神戸大学名誉教授が警鐘を鳴らしていたはずです。停止より廃止へ向けてどうするかが大切だと思います。小手先の安全策(防潮堤設置)を施したところで、原子炉自体が津波に限らず地震によって破壊される可能性だってあるのですから。

それにしても、石橋先生の警鐘を当時は黙殺し、クリーンエネルギーだとして輸出促進を掲げていた首相が、突然こんな要請を出すその本当の意図は何なのか、勘ぐりたくなります。まさかお得意のパフォーマンスじゃないでしょうね?

でもまぁ、危険な原発を動かしたまま放置するより、まだマシ?でも、中部電力が要請や説得を拒否したら、どうするつもりなのでしょう?

2011年5月5日木曜日

PSN SOE(sony)クラッキングされる

PSN、SOE合わせて一億件を越えるユーザーの個人情報が盗まれるというセキュリティー史上最大規模の流出事件が起きた事で、SONYという企業への信頼度は一気に谷底へ墜ちてしまいそうです。奇しくもこの日本の統治機構の有り様への信頼失墜と時を同じくしている事は皮肉以外の何ものでもありません。かつてSONYブランドは世界で最も信頼に値するものとして通っていたはずですが、草創期のダイナミズムを見失っているようです。破綻したGMなどと同じく巨大化した結果、組織内部に脆弱性があるのかも知れません。

インターネットが既に生活の隅々まで入り込んでいる今、こうしたクラッキング集団からこのような攻撃を受ける事は十分判っていたはずで、「システム上の既知の脆弱性を対処していなかった」など、あってはなりませんし、許されない事です。幸いな事に私はPSNもSOEも利用していませんが、様々な形で個人情報を登録し、サービスを利用している身としては、そうした登録サイトが強固な防御システムになっているのか、心配せざるを得ません。もちろん基本的な事として、ユーザー名やパスワードはどれ一つとして同じものを使っていませんが、今回のように登録サイト自体が破られたら、個人としては対処しようがありません。

各サービス提供企業は、一旦失墜した信頼は、回復できないと考えて十分な対策を講じて欲しいものです。

2011年5月4日水曜日

wikileaks〜暴露 米国日本大使館公電〜

民主党の沖縄普天間基地移転の交渉の裏側が、wikileaksがもたらした米国大使館公電によって暴露されました。表向きは「県外移転」を言いながら、その実、従来案で進めていたとは!
交渉事ですから、お互い腹の探り合いや駆け引きがあるのは当然の事でしょうが、自らの「マニュフェスト」や「公言していた事」の真逆の事を裏で密かにするのは、自民党政権による沖縄返還時の「密約」と全く同じです。

元自民党という議員が大勢いる現民主党には、似た政治手法を引き継ぐ懸念がありましたが、「やっぱりそうか」という思いです。政権交代は、幻想だったということですか。

切れない縁〜八百長、裏社会と大相撲界〜

相撲協会が本場所開催について、色々検討しているとか。法律に基づく捜査権もない外部委員会に八百長の実態を暴く事など出来る訳がありません。そもそも狭くて前近代的閉鎖社会ですから、真実を内部関係者が簡単に吐き出すでしょうか。

いくら表面を糊塗しても、現執行部のメンバー達が現役だった頃から八百長は行われていたし、裏社会との付き合いはあったのだから、表面化した相撲取りだけを処分した所で、クリーンになるはずがありません。いくら外部委員会が改革案を出したところで、所詮、名ばかりの対応しか出来ないのが日本相撲協会です。現執行部の幹部達の中に、ヤクザ世界との縁がきれいに切れている人がどれほどいるのでしょうか?

何回も出てくる「伝統」には、義理人情が絡む「人情相撲」とか「武士の情け相撲」は昔からあったと舞の海さえ言う始末です。そんな情状が入る相撲のどこが「真剣勝負の土俵」になるのでしょうか?スポーツニュースの解説者としてメディアに出ている人物が、未だにそんな甘っちょろい感覚とは驚きです。

「世間が許さなくなってきている」のではなく、そんなヤクザな相撲界であるにもかかわらず、税制優遇を受ける為の公益法人であり続ける事の是非を国民が判断しようとしているという事です。ヤクザな興行の世界に戻るのであれば、それなりの継続もあるかもしれませんけどね。様々な裏社会や義理人情が絡んだ伝統を守るには、その方が良いと思いますよ。裏社会が存在する限り、彼等が興行物から手を引くはずがありませんから。

2011年5月3日火曜日

山岳遭難〜GW中に頻発〜

5月の山は好天に恵まれると、残雪と岩肌の色と青空のコントラストや木々にも新芽が芽吹いていたりして、その美しさに心を奪われるものです。GWともなると野営指定地には色とりどりのテントの花が咲いていた事を思い出します。

今年のGWも北アや南ア、その他の山域にたくさんの山好きが登っているのだろうと想像しています。しかし、残念な事に今年も滑落や落雷、疲労凍死と思われる遭難が報じられています。そのほとんどが中高年者の登山者のようです。

私も若い頃冬山やロッククライミングも含め、山に熱中した1人として、このブログで数度山岳遭難について記事を書いています。シーズンを問わず遭難は起こりうるのですが、山に向かう際は日頃の訓練はもちろんのこと、山行計画の適合性(ルート選択など実力に合致してるか)、最新の山岳の状態(ルート、積雪・残雪の状態等)や気象条件などを確認する事は事前準備として、当然しておかねばなりません。

そうした準備をしていても、山岳に入ってみると想定通りとはいかない事もしばしばあります。天候など事前の想定通りとはいかない事が当たり前と思っていた方が良いくらいです。天気図をつけ、観天望気の知識を総動員して、危険と感じれば安全な場所で退避、もしくは下山の決断すら必要になります。特に山行計画が休日に限定される計画であれば、時として天候を甘く見積もったりする傾向もあり得ます。

私も苦い経験の一つとして、長期の北ア縦走をした時に、ある山域で雷雲に包まれてしまった事があります。近くには山小屋もなく、その当時の避雷措置として可能な限りコルまで下り、ツェルトを被り、身を低くしてビバークしましたが、雷雲が去るまでは生きた心地がしませんでした。

また残雪期とくに4〜5月頃というのは、雪解けで凍り付いていた小岩石が緩み落石も起きやすくなり、また手足をホールドする岩が安定性を失っている事すらあり得ます。季節に応じた知識を持つ事の重要性が、自然の中に潜む危険を一定程度回避させることを忘れてはなりません。

登山は登っていく辛さを越え計画を達成すると、大きな充足感を得られます。悲惨な遭難を回避する為に、山へ向かう人々は、必要な技術、知識、体力を備えた上で、挑戦して欲しいものだと、遭難事故の報に接する度に思います。

復習の応酬に拍車か?〜ビン・ラーディン殺害〜

アルカーイダの指導者のウサーマ・ビン・ラーディンが米国の特殊部隊の急襲によって殺されたそうですね。USにとっては9.11などの復讐であり、USに敵対するイスラム勢力をテロ集団と規定し対テロ戦争を仕掛けてきた訳ですが、アフガン、イラクへは直接攻撃を仕掛け、そこの政治情勢を泥沼化に導き、安定化にはほど遠い状態を生じさせています。

なぜ一部イスラム勢力が米国をこれほどまでに敵視してきたのかを考えると、かつてソ連と米国の2大強国の覇権争いに巻き込まれ、更にパレスティナへのユダヤ人入植、イスラエル建国を通して、イスラエルを支援する欧米諸国という構図があり、またアラブ対イスラエルの数次にわたる中東戦争もあるなかで、イスラエルを陰に陽に支援し続ける軍事強大国USという憎悪が、イスラム勢力の中に醸造されていったとしても不思議ではありません。それにこの殺害によって信奉者の間でウサーマ・ビン・ラーディンは殉教者となり神格化されるでしょう。

さて、今回の殺害によってテロの脅威が減ずるかというと、それはまったく逆で、復讐の応酬戦に拍車がかかり、より過激な形を採りはしないかと懸念します。世界はもっと危険な状態、つまり今まで以上にどこでテロが起きても不思議ではなくなる可能性すらあります。

また今回の殺害にあたっては、パキスタン国内の施設に潜んでいたウサーマ・ビン・ラーディンを米国の軍が攻撃したという事ですが、何でもやるんですねぇ、米国という国は。つまりこれは仮に日本国内に米国の敵が潜んでいるとしたら、日本国内でも十分起こりうる事と考えておいた方が良さそうです。その時は、自衛隊との合同作戦ということに表向きなるのでしょうけどね?

ウサーマ・ビン・ラーディン殺害で米国民が熱狂している様子が報じられていますが、もし他国でこうした行為を平然とすることが、それらの国や周辺国に嫌悪感や憎悪を増幅させている可能性への自省がないとすれば、復讐の連鎖をほぐす糸口は永遠に訪れないと言わざるを得ません。

(追記'11.5..4)報じられるところによると、今回の作戦はパキスタンには秘密裏に行われたようです。つまり、主権侵害ですね。まぁ、今までも米国は同様の事を何回もしてきています。しかし、今回は「殺害」が目的と言えますから、アルカーイダのテロに対して「米国によるテロ」で復讐したとも言えるかもしれません。通常なら事後も極秘にしておくはずの今回の件を公にするのは、国際的に支持されると分析した結果があったのでしょう。果たして思惑通りにいくでしょうか?

2011年5月2日月曜日

言い訳に終始する統合本部会見

原子力委員会も文科省も放射性物質拡散の予測システム(SPEEDI)でのシミュレーション結果を、実際にはシミュレーションをしていたにもかかわらず、データが十分でなかったという理由(言い訳)で、公開しなかったと主張し続けています。また一部パニックを恐れたという安全委員会の言い訳もありましたが、データが信頼に値するだけ収集できた段階で公開を考えていたと言いますが、その言葉を信じる事はできません。データが不足した状況でも実際は5000回ほど行った計算結果の内、現在まで公開されているのはたった6回の結果に過ぎないことも、本日(’11.05.02夕刻)の統合会見で明らかになりました。

SPEEDIの活用は周辺住民の防護対策の為と下の解説にはありますが、今回の事態では自ら「意味のないデータに過ぎない」計算をなぜ数千回も行ったのでしょうか?
それにデータが揃わなくとも、一定の仮定のもと拡散シミュレーションを行い、被曝可能性を少しでも排除し、住民を守ろうとする意志があるのならば、一刻も早く公開すべきと私なんかは素朴に思うのですが、それも「意味がない」と周辺住民へ言うのでしょうか?何故、このシステムを作ったのか意味が分かりません。緊急時にあって、住民を守るという意思があれば、たとえそれが仮定に基づくものであったとしても公表して危険を広報するのがその目的だと思うのです。これまでの経過をみてきて、原子力安全委員会も保安院も東電も住民を守る事を第一義に考えていないとあらゆる事が示しています。

科学者の「玩具」として利用する為に税金を投入してきたと言うのでしょうか?原子力安全委員会も東電も「全力を尽くしてきた」とたびたび主張していますが、全力を尽くすのは当然の事であり、こんな場でこれ見よがしに主張する事ではないでしょう。

SPEEDIシステムも含め、原発の設置基準も非常事態の想定も最悪事態への想定のもとで作られていないと言うこともはっきりしました。そして、官僚も学者も「自分は一生懸命やったのだ。私は悪くない」と責任を逃れる事に汲々としているだけの存在だという事も分かりました。

こんな体制を私たちはこのまま放置しておいて良いのでしょうか?

SPEEDIについての文科省防災ネットでの用語解説には以下に示した解説がされています。

「●SPEEDIネットワークシステム

SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測, System for Prediction of Environmental Emergency Dose Information)ネットワークシステムは、原子力施設から大量の放射性物質が放出されたり、あるいはそのおそれがあるという緊急時に、周辺環境における放射性物質の大気中濃度及び周辺住民の被ばく線量などを、放出源情報、気象条件及び地形データをもとに迅速に予測するシステムである。文部科学省、原子力安全委員会、経済産業省、緊急事態応急対策拠点施設(オフサイトセンター)、地方公共団体及び日本気象協会とを原子力安全技術センターに設置された中央情報処理計算機を中心に専用回線により接続している。

国、地方自治体はSPEEDIネットワークシステムが予測した情報により、周辺住民のための防護対策の検討を迅速に行うことができる。」

2011年5月1日日曜日

東電 たった役員報酬50%カット?

これだけの被害を住民に与え、そして原発処理では税金さえ投入されるかも知れない中、
報酬カットがたったの50%?
東電のコーポレートガバナンスの報告書に記載されている取締役数(20)で取締役報酬(7億21百万円)を単純に割った平均ですら、36,050,000円にもなる。取締役が皆同額であるはずはなく、トップともなると、1億ほどにもなるのではないのだろうか?

平社員の50%カットなら死活問題だが、数千万とか一億を越えるかも知れない取締役が50%カットしたところで、まだ数千万円という豪勢な金額なのである。「盗人猛々しい」とは東電の社長のことだ。役員報酬は全額カットだろう。あり得ないほど能天気な社長の発言ではある。

2011年4月30日土曜日

加熱するボランティア活動〜気になるところ

無償の奉仕活動はとても素晴らしい事です。この事は言うまでもありません。
しかもこの大惨禍ですから、誰しも心を痛めていて当然です。「心をひとつに」も「がんばろう、日本」もそういう心根から出てきた部分もあるのかも知れません。

しかし、テレビなどのマスメディアで頻繁に流されるボランティア活動礼賛的報道や番組作りの姿勢に、ちょっと引っかかるものがあります。

この惨禍には地震・津波という災害と原発による核汚染・被曝の災害という複合性というか二面性があり、被災者の感情も福島と他の地域では違うのではと思うのです。地震・津波はある意味自然災害ですが、原発災害はこれまでの安全設計上や運営上でも根拠なき「安全性」を広報宣伝してきた事と事故後の疑惑の多い対応による人災とみなすべきでしょう。避難による経済損失や放射線による被曝事故は、国と事業者、そして原子力関連学者集団による刑事的罪を追求されてもおかしくない事故とも言える気がします。もちろん、国家が自らを裁くことなど、決してしないでしょう、この国では特に。

そういう人災的側面が強いにもかかわらず、メディアが大量に流すボランティア礼賛が、地域住民や多くの国民の怒りのガス抜きのように見えてしまうのです。まさか、意図的にしてる?訳ないですよねぇ?(?_?;
事故当初、被災者の「礼儀正しさ」や「我慢強さ」に賞賛や驚きを報じる海外の反応がありました。以前も書きましたが、それらの国では「暴動」などが起きてもおかしくないほどの事態だと感じたからでしょう。

忍従し、我慢を続けることが、この国を良くしてきたと思います?怒る時は、きちんと「怒り」を表す必要はありませんか?

もうひとつ。『吉里吉里人』を世に送り出した今は亡き井上ひさしさんなら、この事態をどう表すでしょう。「日本」という国家に強烈な批判(と私は読みましたが)と皮肉を「吉里吉里国」を創出することで加えた方ですから、今頃草葉の陰であの眼鏡の奥の目にどんな感情を潜ませて見ているのかな?などと、つい想像してしまいます。

福島第一原発重大事故〜原発の不経済性の証〜

既存原発への危機対応対策費は、今後莫大な額になるのでしょうねw
福島第一原発について、今、統合本部なるところが津波、余震対策として発表している仮設防潮堤や事故炉への対応策は、まだまだ途中段階のものでしかありませんよね。最終処理費が一体どれくらいのものになるのか、全く想像もできません。また、一定地域が核汚染されて放棄せざるを得なくなるかもしれず、故郷を捨てざるを得なくなる費用など、繰り返しますが、途方もないものになると思います。

また子供に対する放射線許容量を暫定措置と言いながら、1mSv/年を20mSv/年と20倍まで緩和する措置を発表しました。これは国が避難、もしくは疎開させる範囲が一気に拡大することを恐れた為としか考えられません。原発作業員の許容量をどんどん緩和している事と同じ事です。原発作業員や影響範囲地域の子供も含め住民は、ある程度の被曝は覚悟しなさいと言っているようなもんですよね。

さらに今回のことで、今の技術では事故は防げない事もはっきりしました。政府はその事も含んで、事故時の賠償基金創設を全電力事業者に対して行っています。これは国もそうした事態を想定せざるを得なくなったという事です。こうしたお金は電気料金に上乗せされて、結局消費者が負担するという構図になるのでしょう。

これでも国は原発を維持し、使い続けるつもりなのでしょうか?そして、地域独占という現在の電力事業の有り様をそのまま維持するのでしょうか?現状の制度ままでは、安全性や経済性で大きな不安を抱かざるを得ません。電力自由化して消費者が安全性や料金、環境性を考えて選択出来るようにした方が未来に希望を持てると思いますけどね。

Prince William Of Wales Just Married

王室とか皇室の暮らしがどういうものなのか、庶民にはまったく分かりませんが、華やかさだけではないことは、ダイアナ妃や雅子妃の例でも推測出来ますね。
母親が離婚と悲劇的死という辛い経験をしたウィリアム王子ですから、パートナーとなったケイト妃と末永く良好な関係を築いていって欲しいものです。

震災で何かと気が重い日々の中ですが、国外の事とは言え、何となく微笑ましい光景をみて、しばしホッとした心持ちになったRoyal Weddingではありました。












2011年4月28日木曜日

原子力に関する運命共同体〜様々な疑念というか事実〜

東電 あくまで不可抗力主張?

損害賠償金仮払いの仮処分申し立てで、東電が原子力損害賠償法を盾に免責の主張をしているようです。
国策という名のもとに、原子力エネルギー政策があり、事業者である東電はその国の法律のもと、検査を受けながら原発を運転してきました。だから法の規定に基づき「免訴」されるべき事象と主張するつもりなのでしょう。

ご都合主義もここまでひどいとは

福島第一原発事故現場で働く作業員の人達や学校の子供達にとって、管轄省庁が被爆線量の許容値を暫定とはいえ、限界を超えるたびに緩和していくご都合主義には、呆れるというか、憤りさえ感じます。


国(今までの歴代政権及び関係省庁)、学会、原子力関連産業(メーカー、建築土木、付帯設備等々)、学会の利益共同体的結びつきによって、原子力政策が推進されてきた事はすでに明らかになりつつあります。それは、先に紹介した孫正義さんがプレゼン等で指摘したように、
  • 世界的には原発退潮期のなか、建設計画を積極的に進めている国は、日本を含め一部だいうこと。
  • 事業者に対して、原子力安全委員会や原子力安全・保安院による甘い監督、検査体質。
  • 事業者と監督官庁との間にある不健全な人事交流(天下りなど)
  • 今回政府などが発表している放射性物質汚染の計測法が国際標準方式ではなく、低めに出る可能性がある日本独自方式だということ。
  • 原発発電コストについて、経産省作成の「白書」に書かれている事が、実態に即したコストではないこと。(つまり、虚構?)
  • 政策的に他の自然エネルギーより、原子力エネルギーを優先していること。
  • 例えば、今回の事故で撤退をするであろう東電・東芝企業連合によるアメリカでの原発建設計画など、管政権も推し進めようとしていた原発輸出促進があったということ。
  • 故忌野清志郎氏がチェルノブイリ原発事故後に作った「Love Me Tender」を反原発ソングとしてカバーし、リリースしようとした時、東芝EMIは発売を中止したという事実。親会社である東芝は原子力プラントの中核的企業でもあるということ。つまり文化にまで規制が起きているという事実。
  • 今回の事故報道で、大手メディア(公共という国営も含む)は原子力に批判的人物の議会委員会での発言や孫さんの発言などについて、報道しようという姿勢がまったく見えない事。公共放送は国に対して、商業放送はスポンサーである事業者に対して、自己規制を敷いているという公表できない裏事情があるという事実。
  • 以上の疑問、疑惑を大手メディアが深く調査・追及せず、編集という名の下、報じるべき時に報じていないということ。
等々枚挙に暇がないほど、状況証拠といえる事例があることです。

こんな中で、気象庁が「気象庁マグニチュード8.4から、モーメントマグニチュード9.0へ異例の変更」という事までやっています。しかもその変更については、ほとんど詳しく報じられていません。これも同じ事例の一つなのでしょう。

こうした事例をみていくと、東電が、さも当然かのごとく「不可抗力」を主張するだろうことは予想していました。

で、あなたはどう思いますか?国自体も法整備、及び、監督義務を怠っていたという推定有罪の場合、相身互いの関係にあった事業者をどう処置すべきだと思います?
私は一般的市民感覚(裁判員も導入された事ですしねw)では、「有罪」としか思えません。だって共犯同然では?

しかし、こうした構造的な問題をはらんでいる場合、今後の展開がどうなっていくかは、既に歴史の中にみる事が出来ます。例示は以前、示しておりますw

エネルギー政策転換に向けて〜孫正義氏の構想〜

<是非、孫さんが表題の構想を発表した時のプレゼンと記者会見の動画を見て欲しいと強く思います。

構想力の凄さと現実に即した思考力に脱帽です。

今後も注目し続けたいですね。




東電原発、原子炉燃料取り出し不可能かも〜衆院、決算行政監視委員会質疑を聞いて〜

是非、この委員会の質疑の模様を皆さんは聞くべきだと思います。視聴サイトは衆議院TVの2011年4月27日の「決算行政監視委員会」です。
東電や保安院、官邸会見などを見るより、よほど原発事故の実相が分かります。

この中で、日本の原発の安全管理が如何に穴だらけで、不十分だったのか、そして歴代の政権も現政権もそれらに気づかず?もしくは、黙認してきたという事や事業者、政府の役人の危機意識のなさがよくわかります。

また、政府監督の下に東電が作成した工程表というのは、全てが理想的に運良く進めばというだけの代物だと言うことです。つまり、予想はしていましたが、ほとんど絵に描いた餅であり、安全な最終処理に向けての途中までの行程にしか過ぎないものだという事です。

燃料棒を取り出し、安全に廃炉にするという最終処理は、現状から考えても、そんな甘いものではないと参考人に呼ばれた専門家自身が述べています。冷温停止状態に持ち込むと、その後は安全な最終処理までいくというものではなく、あくまで冷温停止は過程に過ぎず、最終処理までには更に解決できるかも分からない困難な事が待ち受けていると証言しています。数十年以上かかるか、もしくは困難かもしれないと。

福島原発の状態は、スリーマイルやチェルノブイリとも様相が違い、事故原発が4基もあり、もっと複雑困難なのだそうです。チェルノブイリ原発は「石棺化」されたが、これが失敗だという事も現在分かっているので、これも採用出来ず、最終処理法も現状では想像出来ないそうです。

最後に、原子力エネルギーの今後について、参考人の考えを聞かれていますが、参考人2人は理由の違いはありますが、利用を肯定する側、1人は世論次第ではと答えています。ただこの3人の参考人はすべて原子力関係の仕事、研究に携わっている人達ということは考慮すべき事です。つまり考え方が原子力以外に傾き難いということです。

また質問する議員側の問題として、現与党はもちろん、過去与党側だった人物がいかにも鬼の首を取ったかのように、今回の原発事故要素に無縁かのような発言は許されませんし、経産省、保安院、原子力安全委員会などの組織の有り様などを見直してこなかった事への責任も同様にあるはずです。

私は最悪想定時にuncontrollableなものは、使うべきではないと単純に思っています。しかも原子力はその影響が広範かつ深刻過ぎるものなのですから。

2011年4月27日水曜日

反対!復興増税

ただでさえ景気が落ち込んでいる時、しかも大震災によってそれが深刻化している時、どうして増税なのか!財務官僚の小心さゆえ、歳入の落ち込みと復興政策や原発事故賠償の財源への懸念か?広く公平にという理屈で「消費税」への上乗せが検討されていると言うが、もし導入したらますます消費は落ち込み、逆に大不景気への契機になるだろう。

また財務官僚達による根回しだけでなく、復興会議の委員長自ら講演などでプロパガンダをしているという。この政権は私たちの暮らしそのものを破壊しかねない恐れさえある。救い難い。

ひょっとすると、東電原発事故の賠償の原資にも充当しようという意思もあるにちがいない。その費用は今後何十年かかろうが、原因企業である東電に負わせるべきだ。東電の電力料金がそれによって上昇すれば、企業、工場などが他地域へ分散する切っ掛けになり、一極集中解消に役立つだろうし、分散する事でリスク回避にも寄与するだろう。

そうすれば、東京の知事が「東京は日本の心臓だ」などと言うこともなく、多心臓社会化、多脳社会化への誘導にもなり得るかもしれない。

などと今夜は妄想してみました。^-^;


原発放射性物質汚染〜相反する説明〜

放射性物質に汚染された野菜などにしても、摂取しても「直ちに健康への影響はない」と言いつつ出荷停止措置なのであり、計画的避難区域設定にしても、放射線累積線量が許容量を超える予測地域でも区域設定から外れていたり、消費者や当該地域の人々にとって何を信じていいのか皆目分からない情報の出し方ではないか?

国は、事故現場での作業員の年間許容量を暫定措置として上るなどしている。従来設定してきた限度は、余裕を持たせた設定だからという理由らしいが、では何故その余裕を持たせていたのかの説明はない。摂取許容量にしてもどの数字を信じれば良いのか、判断に苦しむ情報ばかりだ。穿って考えると、事故の様相に合わせて、数値もいじっているのではないかとさえ想像してしまう。

こうなれば、自然界で通常浴びている放射線量1.4mSv/年(日本の平均値 世界平均2.4mSv/年)を元にして、自分で基準を決めるほかない。保安院が言うことも、原子力安全委員会が言うことも、信じるに値しない。
下に放射線科学センターの資料から抜き出したものを示しておきたい。




若葉の季節〜趣をかえて〜

いつもと趣をかえたくて。
あまりにも落胆する事ばかりが続き、自然界の色に慰められたい気持になりました。^-^;


水滴をまとって


吹き出せ、若葉


陽を浴びて





地震予知への疑問

asahi.comの報じたところによると、東海地震予知の前提条件「前兆すべり」が今回の巨大地震の本震前に顕著な変動をみせていなかったことを山岡名大教授が予知連で報告したという。
そもそも予知条件自体が一種の仮説理論に基づくものである限り、研究対象とは言えても、『予知」が如何にも可能かのような言葉を冠するべきではない。

予知連会長の島崎東大名誉教授の
「東海地震のような前兆滑りは観測出来なかった」
「倒壊とは(条件が)同じではない」
という発言は言い訳にしか聞こえない。

また、気象庁地震予知情報課の課長は
「なかったと証明された訳ではない」
と今後も観測体制を維持していく意向を示したそうだ。

こうした体制維持の予算を23年度の概算要求でみると、

政府全体:120億円(22年度実績113億円)対前年度 106%





など関係省庁のとりまとめの一部だ。

全てが役立たずだとは思わないが、事前予知出来るかのような幻想を抱かせ、「前兆すべりがある事」を証明する為に現体制を維持させて良いのだろうか?大いに疑問だ。数十年にもわたるこの地震予知体制が既得権化していないのか?という疑念さえ生じるだろう。

2011年4月25日月曜日

裸の王様?

組織作りというのは、どこであれなかなか困難なものです。チームワークとかリーダーシップとか言葉にするのは容易いことですが、人間には感情もあり欲望もあり、必定思惑というのが生じてしまいます。
特に政治世界では権力の座を巡って、言わば血みどろの闘いが繰り返されています。それは陰に陽に四六時中あるわけで、地底深く潜っている時もあれば、表舞台での乱闘として表面化する事もあります。

腹の探り合いが政界の常だからでしょうか、ここ数代の総理大臣はいわゆる「お友達内閣」なる呼称を与えられています。今の官邸の様子もそのようで、「仲良し内閣」と皮肉られる始末だったり、果ては内閣官房参与にも同様の人物を次々に登用しているとか。誰しも耳に痛い諫言を聞くのは辛いものです。四面楚歌であれば尚更そうなるのかも知れませんねw 耳に心地いい事をいう家来を配すること、これを「裸の王様」と普通言うんじゃなかったっけ?中には離反しそうな家来もいそうですけど。

政府のトップでありながら、政府の中に信頼出来る人物を見つけられない、つまり官僚の中にですけど。そういう事で果たして国の運営が上手くいくんでしょうか… はなはだ心もとない限りです。

東電、不安院、細野合同会見を聞いて

東電は未だに傲慢で積極的に情報を出そうという姿勢が見えず、不安院は言語不明瞭かつ国語能力に欠ける役人か肝心な部分はぼかす役人しか登場せず、細野氏は情報開示に積極姿勢を見せていたものの、手前味噌的過ぎて、どこまで情報を全面的に不安院、東電(TEBCO=TEBURACO)に出させるつもりなのか不明のままという印象でした。

東電の姿勢や不安院の後ろ向き姿勢というのは、民主党の退潮を見越し、取りあえず小出しにしておき政権さえ変われば、逆転も可能と思ってでもいるかのようです。ひょっとすると民主党を見くびっているのかも?w

もう原因企業の東電、原子力安全委員会、保安院はもとより官邸も信頼度は地に墜ちているのですから、合同会見に形を変えてみたところで時すでに遅しというもんです。

ただこうした会見中継を見て良かった事は、ネット中継する事で大手メディア所属であろうとフリーであろうと、記者も玉石混淆だとはっきり分かるようになったことです。質問内容を聞いていれば、自ずと馬脚が現れるということです。

一般市民はネットがない時代は、彼等フィルターを通過、編集したものしか得る事が出来ませんでしたが、今は直接そのやり取りをチェックする事が出来るのですから、マスコミの有り様すら注意深く見ていれば分かるようになりました。

まぁ、ちょっと長丁場に付き合うのは忍耐力も必要ですけどね?w

統一地方選の結果を通して

震災前までの民主党の分裂状態と震災後に明らかになった民主党の本質を垣間見た人々が、その所属議員や系統議員を排除した気持はよく理解出来る。その結果、自民系議員が相対的勝利を収めた。投票率がどうなのか分からないが、決して高くはなかったと思う。

また東電福島第一原発の事故をみて、原発立地県などの結果も気になっていたが、現状を大きく変える事に躊躇した結果なのだろう。他産業が不振を極めている中で、原発事故への怖れはあっても、今得ている仕事を失うのは避けたいという消極的現状追認をしたということだ。ただ、これは「あんな事故はもう起こさないで」という神頼み的所業とも言えるのだが。取りあえず、恐怖には目をつむりたかった?

もう一つ、鹿児島の阿久根市の市議会リコール後の結果も興味深い。常軌を逸した元市長が破れたのは良識派が上回った結果だったが、彼を祭り上げた元市長派の候補者が多数を得てしまうと、またしても泥沼化しかねない懸念があったが、結果は反元市長派が過半数を得た。しかし、地方が置かれている現状はひとつも変わっていない。阿久根市の未来は市長や議会だけでなく、市民がどう地域再生を目指すかにかかっている。

2011年4月24日日曜日

官邸、危機対応に隙間だらけ

福島県の計画的避難区域で、住民の引っ越し依頼を業者が拒否しているそうです。

この事では一概にそうした業者を非難出来ない気がします。
放射線被曝の可能性について「直ちに」健康への影響はないでしょうけど、業者にとってみれば危険地域と考えてしまうのもやむを得ないでしょうしね。

こうした区域を決めたのは政府ですから、国の責任において住民の引っ越し作業をすべきでしょう。危険区域(直ちに危険ではないにしても)での活動となれば、自衛隊に依頼するしか手はないのでは?

とにかく官邸も含め、政府の危機対応力には、粗がありすぎる気がしますね。ほんとに、しっかりしろよ!!

様々な疑問など〜原発誘致や政治家の動きについて〜

原発誘致には政治家の働きかけがあっただろう事は容易に想像出来ます。各政治家の過去の行動や言動について調べてみると分かる事ですが、原発立地県を選挙地盤にしている政治家が関与しているのは間違いないでしょう。福島県を地盤にしている政治家も同様だと推測出来ます。

この原発災害に際して、彼等は何を思い、今後選挙民にはどう言い訳をしていくのか、なかなか興味あるところです。今、知事をしている佐藤雄平氏も国会議員でしたね。知事に転出後、プルサーマル導入を東電福島第一原発で認めた当人ですし、今回東電社長との面会で「現状では原発の再開はあり得ない」と言うしかなかったのでしょう。原発自体を認めていた事については、今どう考えているのか興味をそそります。

SOFT BANKの孫正義氏が、またもや私財を投じて、「脱原発」のための財団を設立し、国に対して提言をしていく計画を発表しています。素晴らしい発想と行動力(もちろん財力の裏打ちがあるから出来る事でもあるのですが)だと敬服しています。

さて政治家諸氏は、この孫さんの活動に対してどのような対応や反応を見せるのか、この事も非常に興味深いですね。掌を返すような政治家ならぬ政治屋も出てきそうだと予想しています。彼等は掌を返すのはお得意でしょうから。もちろん孫さんはそんな事は承知の上で、現実的対応をするのでしょうけど。

原子力関連情報検索に関する注意点

電力事業者関連サイトはもとより、経済産業省や他の公的原子力関連サイトの情報というのは、国の「エネルギー基本政策」に反する情報は載せていないということが分かりました。もっともらしいデータにしても、そのデータ算出の方式を原発有利に働くように使い分けたりしています。

例えば、電源コストの算出に際して。(「よくわかる原子力」を参照)

また建設に際して行われる活断層調査にしても、ボーリング調査で採取したサンプルを入れ替えるという不正行為が行われていた疑惑すらあります。(「よくわかる原子力」を参照)

政策として決めたからには、何が何でも強硬突破すら厭わない姿勢が、今日までの日本の国の有り様です。その結果が今回の「東電福島第一原発災害」と言えるでしょう。原因企業は「東京電力」ですが、その後押しをしていたのは、基本政策を決めた当時の「自民党」であり、民主党はと言えば、党の基本政策に「原子力の平和利用」を掲げ、菅首相などは原発システム輸出に熱意を持ち、発展継承しようとしていたのです。

地震列島に原発を雨後のタケノコのように作ることの危険性は、既に90年代から石橋克彦神戸大名誉教授が著書などで警告を続けてこられていたにもかかわらず、事業者も国も、またほとんどの政治家も黙殺していたのです。

政治家は結果責任を問われるとは、政治家自身がよくいう台詞ですが、これまで原発のあり方を容認し続けてきた当事者達は、どう責任を取るつもりなのでしょうか?

もう、科学技術が自然の力をコントロール出来るという傲慢な考えは捨てるべきでしょう。

2011年4月23日土曜日

差別はなくならない?〜原発事故とクレーン車事故〜

福島から県外へ避難した人達に対して、差別的行為が起きていると報じられています。まことしやかに囁かれる噂や伝聞を鵜呑みにしたり、無知による思い込み、もしくは倫理観の欠如によるのかも知れませんが、惨禍に遭った人達に対するこうした差別行為は、これまでも階層的差別やハンセン病などの患者、原爆被害者、水俣病患者などに対しても同じように起きてきましたし、今なお起きています。

どうしてこうも同じ事が繰り返されるのか。考える力を備えているとは言うものの、残念ながら人間は過去の教訓を学べないのかも知れません。

しかし、間違いはその度に正し続ける必要があります。

先日鹿沼市で起きたクレーン車による事故は、運転手がてんかん患者である事を隠して、運転手の仕事をしていたと報じられています。しかも抗てんかん薬も服用を忘れていたとか。しかも運転を職業としてはならないのに、クレーン運転手として働いていたようです。

正しい診断と投薬、そして規則正しい生活リズムなどの自己管理をきちんとしていれば、コントロール可能な病ですから、こうした事故も起きなかったはずです。
2002年の道路交通法の改正で、障害者に係る欠格事由が廃止され、「てんかん」についても絶対的欠格事由から安全運転に支障の有無を個別に判断する相対的欠格事由となっています。

この事故を起こした若者は守るべきルールを守っていなかった点については言語道断ですが、この事故によってルールを守っている多くの「てんかん患者」の人達への言われなき不当な扱いをひき起こさないようにしなければなりません。

日本てんかん協会の声明を下に掲載しました。


2011年4月22日金曜日

原発事故想定のロボット開発 ストップ!

福島第一原発での調査機器にアメリカ製のロボットが投入された事に違和感を抱いていたのですが、asahi.comの記事で、なるほどと思った事。

ロボットに関しては、日本は最先端を行っているはずなのに、どうして外国製?と不思議に思っていたのですが、国産原発用のロボット開発には、「原子炉では事故は起きない」という理屈で、開発にストップがかかっていたとは!

様々なところで、原発事故を「想定外」もしくは「原発安全神話」を維持するための理屈がまかり通っていたようです。

すーちゃんこと、田中好子さん、逝く

キャンディーズのすーちゃんこと、田中好子さんが亡くなったとか。

思い返せば、アイドルグループにさほど関心がなくとも嫌でもテレビ・ラジオから彼女等の歌声が聞こえていたものです。ピンクレディーと共に70年代のモンスターアイドルグループでしたね。

私の印象としては、グループ全盛時より、解散後の女優としての印象の方が強く残っています。
今村昌平監督の「黒い雨」やテレビドラマ「ちゅらさん」の役でその存在感を印象づけていました。

乳がんだったらしいですが、ちょっと早過ぎる死だと思います。
ご冥福をお祈りします。

海外からの不信〜原発事故情報隠蔽の結果〜

国内の外国人が逃げ出し、海外からの渡航客が激減したのは、事故発生直後からの情報発信の不透明さ故です。東電、保安院、官邸から発出されたバラバラの情報のほとんどは後出し情報ばかりで、バックアップ電源喪失後、1号機の建屋が水素爆発を起こし放射性雲の拡散が確実になってから、特に後出しがひどくなりました。さらに3号機でも水素爆発が起き、放射性雲の漏出が増加した後、フランスなどでは拡散シミュレーションを公開し始めていたにもかかわらず、当事国の日本ではSPEEDIというシミュレーションシステムを有しながら、その結果を公開しませんでした。

そうした情報公開への後ろ向き、もしくは逡巡の姿勢が、海外に不信感を植え付け、渡航客に避けられたと考えるのが自然でしょう。世界地図を思い浮かべれば分かる事ですが、海外から見れば、日本列島などほんの小さな島国にしか思われないでしょうし、放射性雲が直ちに全列島を覆うのではという懸念が生じても不思議ではありません。

正確な情報を出し、国民や海外の信頼を得てさえいれば、ここまで忌諱されたり激減したでしょうか?地震や津波、そして原発事故の影響を大きく受けている地域を除けば、他地域は安心して旅行なども出来ると伝わったはずですし、海外の機関が渡航自粛を宣することもなかったかも知れません。

こうした官邸や東電による情報隠しの姿勢が国内や海外の「流言飛語」を生み出したと言えます。前の記事に書いた「ネット上の流言飛語規制」は、まさに「マッチポンプ」のようなものです。自らその因を作り、火消しに躍起になる。全く馬鹿げていて愚かなことです。

九州の宮崎で恒例になっている宮崎国際音楽祭に出演予定のバイオリニストなどが参加を辞退したそうですが、影響をほとんど受けていない自治体は共に安全情報を積極的に海外に向かって発信すべきではないでしょうか?それこそInternetを使って、データに基づいた「安心情報」を送出すべきです。

2011年4月21日木曜日

衆院 外交委員会〜河野太郎議員の追求〜

自民党所属でありながら、「獅子身中の虫」的存在の河野太郎衆院議員が、今日の衆院外交委員会外務委員会で質問に立ちました。
かなり見応え、聞き応えのある追求でした。ご覧になってない方は、ぜひ衆院TVで「4月20日 外交委員会」をご覧下さい。
民主党の変節、もしくは化けの皮のはがれ具合がよく分かります。
会議冒頭のやり取りで、現政権は情報開示に後ろ向きなだけでなく、言論封殺もしかねないという事が、はっきりしました。
権力の座につくと、「知らしむべからず」になるものなんですねぇ。


はっきり言います。騙されていたと。

そして、この質疑の内容について全くどの主要メディアも伝えていません。フィルターで漉された情報しか世間には流れていないことも、はっきりします。

質疑の大まかな内容は以下のようなもの。

河野太郎議員
  • 4月6日に「東日本大震災に係るインターネット上の流言飛語への適切な対応に関する要請」という文書が出されている。ジャスミン革命ではinternetは大きな役割を果たした。海外メディアでは日本はムバラクと同じことをしているのではと疑念をもたれている。総務省は以下のような文書を発出しているが、「流言飛語」とはどういう定義か?
平岡総務副大臣
  • 「流言飛語」の定義はしていない。あくまで民間事業者が決めている従来の「ガイドライン」「約款」に従って対処して欲しいということ。総務省のコンプライアンス室長も誤解の恐れを指摘しているが。。。
河野太郎議員
  • 政務三役は事前に了承していたのか?
平岡副大臣
  • 事前に了解したものではない。事務方の対応だ。翌日、政務三役は了承した。
河野太郎議員
  • 保安院が発表した「ガソリンは大丈夫です」というのも「流言飛語」か?
  • 局長通達が出された事業者は暗黙の圧力を感じたとしている。誤解を解くべき文書を出すべきでは?
平岡総務副大臣
  • 要請したものは、あくまで違法、または公序良俗に反するものである。
河野太郎議員
  • こんないい加減な文書を出す政府は問題だ。
〜〜〜以下総務省発出の通達文書(PDF)をキャプチャーしたもの〜〜〜



      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
追求は核心部を突くもので、他にも海外メディアが懸念している「浜岡原発」のことや、保安院の会見者が「燃料某溶解」を認めた途端、他の人物に変わった理由、東電が発表した「工程表」について責任を担保するのはどこか?等々、外相、経産省副大臣、保安院審議官が答えに窮するような追求を行っていました。

これは、ぜひ見ておくべき委員会です。「百聞は一見にしかず」ですよ。

2011年4月19日火曜日

私たちの選択〜原子力利用のありかたについて〜

4月18日の参院予算委員会をビデオで見ました。
言質を取られないため、そつなく答えている姿を見ていると如何にもエリート然とし、乱れを見せないように鎧を身にまとっている東電の社長の姿は、そのまま監督官庁の役人とダブって見えました。



この委員会の焦点は、大震災発生以降の菅首相の指示や動きへの質疑でした。首相の不手際を攻めても、「ベストを尽くした」としか言えない首相の顔にはほとんど生気が見えませんでした。「ベストを尽くした」事は当然の事で、その内容が問われているのです。あまりに拙さや未熟さ、そして生来の短気が災いを増幅したことはなかったのでしょうかね?
攻める側の野党も共産、社民以外は原発を推進してきた側という事もあってか、事態対応の瑕疵に集中してましたね。
もちろん緊急的対応も大変重要ですから、この時期の議論がそうした事へ集中する事はやむを得ない事かも知れません。

ただ、今回の大震災が示した最も重要な事は、地震対策にしても津波対策にしても、そして原子力利用のあり方についても、自然の力はこうも容易に人知を凌ぐものだという事だと思います。特に原子力については、功利的な人間の考え方で利用が促進されてきましたが、放射性廃棄物の安全確実な最終処理法すら開発途上のまま、利用技術やシステムだけ開発が進み現在に至っています。大深度地下に埋設するなどというのは、当面の誤摩化し的処理法に過ぎません。そのものは無害化されていないのですからね。

技術に試行錯誤はあり得る事ですが、スリーマイル島やチェルノブイリ事故が示し、今回は東電福島原発が示したように、原子力利用というのは一度失敗すると、その負の影響というのは途方もない範囲まで(距離だけでなく社会、経済、国際事象的にも)及ぶということです。今までこれほど大きな失敗に遭遇しなかったのは、たまたま幸運だったに過ぎなかったということです。東海村JOC臨界事故が1999年に起きても、作業員の手順過誤や会社の安全管理に焦点が当たった事で、原子力事故そのものへの警鐘とはなりませんでした。

さすがに今回の原子炉メルトダウン、放射性物質拡散事故(私の予想)では、原子力利用そのものへも焦点が当たるはと思います。多くの人々もそして政治家も当面は危機意識を持ちながら、様々な議論に参加していくでしょう。でもね?この国の住民は「お人好し」が多いですし、そして「忘却」の名人級ぞろいですから、「喉元過ぎれば、熱さ忘れる」という事になりかねません。それに原子力に関連する産業界、学者団体(つまり学会ですが)、政治家、役人、文化人、そして国営メディアや産業界からの広告で成り立つ商業メディアなどの巻き返し的攻勢が始まる事も確実ですし、そうなれば、有耶無耶になるのは目に見えてる気もしますが、どうでしょう?彼等は実に巧妙ですからねぇ、ほんとに。なんせ、莫大な金を有していますから。

さて、当の原発重大事故の収束だけでなく、原子力利用の議論がこの先、どんな形に収斂していくのか、懸念をもちながら見続けなければなりません。

全面入れ替えせよ!〜原子力関連審議会、研究会、保安院メンバー〜

今回の東電原発重大事故の増悪化は人災です。それは原子力安全委員会をはじめ、保安院などの学者や役人の科学的盲目と保身に邁進する小役人根性にその因を求められるからです。

今後の事態収拾は彼等に委ねるべきではありません。すべて入れ替えあるいは更迭し、電力事業者を本当の意味で監視・監督できる構成にすべきです。もし出来ないのであれば、その上の政治家を入れ替えなければね。そうじゃないと、安心して事態を見守る事すら出来ませんから。

こんな事もあるのか〜大震災に関連して〜

47NEWSの「47トピックス プレミアム」にこんな記事があった。
「救いの手か、引き抜きか」の見出しのもと、
いま海外の研究機関などから、日本人研究者向けに「研究員ポストのオファーが多数寄せられている」ということです。
大震災で東日本の大学や研究機関が被災したり、電力不足によって研究が途切れたりする恐れがあるところがあり、そうした研究者に「支援」を申し入れているとのこと。

外交と同じで、「虎視眈々」の支援研究機関も混じっているのかもしれませんね。
何とも微妙な雰囲気です。日本は今、財政不足ということもあり、文科省では研究費の競争的集中と絞り込みをしていることもあり、その事に不満を抱いている研究者も少なからずいると思われ、この機会に海外転出を考える人も出てきそうです。

経済も駄目、学会主流派じゃないと駄目、そして研究環境も駄目になれば優秀な研究者ほど出て行くでしょうね。再び頭脳流出かぁ。。。馬鹿な原子力村(自治体じゃありませんよ。原発関連事業者、学者、役人、政治家の利権集団)のせいで、こんなはめに。


2011年4月17日日曜日

虚しさの中で その2

東電が事故原発収束に向けての2段階の見通しを今日示しましたが、東電自身、発表した行程について確信を持ててないとみています。原子炉の状態も破損の具合もまだ直接見て判断した訳ではなく、現在までは、まさに目を閉じて巨人を触るような中で推測してきたものでしかありません。

これからは米国提供(なぜロボット大国であるはずの日本に適当なものはない?)のロボットで目視的観察を始めましたが、その結果や今後の調査次第で大きく変わる可能性すらあり得ます。それにまだ続く大きな余震で脆弱化している機器がどうなるかも分かりません。不確定要素が多すぎるくらいですからね。

この事故の切っ掛けは確かに地震とその後の津波ではありましたが、たとえ今回事故に至らなかったとしても、いずれ起きていたとも言えます。何故なら、最悪事象の想定をしていなかったのですから。事業者も監督省庁も審議会も全て。

被災者こそ、ほんとうに悲惨です。故郷へ、我が家へ、いったいいつ戻れるのか、戻れないのか。。。

虚しさの中で その1

平時なら表に出る事もない性格が、緊急時には避けたくとも不用意に出てしまうものです。
どうもそれが現首相の動静を伝えられる中で、垣間見えてきたように思います。

元々首相は「短気」と伝えられており、一度民主党代表を退いた折りには、頭を丸め四国八十八ヶ所巡りまでしたはずでした。残念ながら神頼みというか、付け焼き刃的修養ではどうにもならない見本と化した感があります。そもそも宗教的修行なるものは、一生を投じても成るか成らぬか判然としないもののはずです。

またこの大震災が起こる以前は、民主党内の統一にも失敗し、分断を加速させるようでもありましたしね。政治的求心力の喪失はもとより、一般国民からも信頼を寄せられなくなった時、最後くらい潔さを見せなかったら、政治生命すら危うい気がします。この大震災に一定度の見通しが付いた時点で。

私たちは少なくとも「人望」のあるリーダーをこの際、求めたいものです。果たして欲の絡まない「人望」があるリーダーがいるのかどうか、判然としませんけどね?欲望ギトギトの政界にそれを求めるのが無茶というか、無理??^-^; でしょうねぇ┐( -"-)┌

2011年4月14日木曜日

全銀協 東電救済アピール!

ほらほら、さっそく出てきましたね。全銀協の会長が東電原発事故の損害賠償は国が責任を負うべきで、東電を免責せよと。

それにしても露骨な事だことw 財界仲良しクラブの本領発揮ですね。
国家賠償ということは、全国民の税金を投入しろという事ですね。しかも民間企業として存命させよとも。東電株や社債を持つ金融機関が言い出しそうな事です。

東電は一度潰して再生させるというのが、国民の正直な感想でしょ。ふざけるなと言いたいですわ。

チャンチャラおかしい事!

自民党の党首が倒閣へ向けて働きかけを強めているとか。現政権がもたつき、未熟さ、無能さを見せているからと言って、偉そうな事を言ってはあかんでしょ。
この体たらくの根本を作ってきたのは、自民党そのものではないですか。
省庁の体質、業界癒着、国民より業界を優先してきたのは、自民党そのものであった事を私たちはわすれてはならないでしょう。民主党と自民党の違いは、「目くそ」と「鼻くそ」の違いに過ぎないのです。

先の選挙は相対的数の優位で勝ったに過ぎず、低投票率が示すように、政治そのものに期待を持つ人々が加速度的に増えているのですからね。

しかし、この国に政治を任せても安心できる政党が存在しないという事実こそ、私たちは考えなければなりません。

この大震災で諸外国から「日本人のお行儀の良さ」に感嘆の声が寄せられていると言いますが、逆に考えると、諸外国では暴動すら起きてもおかしくないくらいの事態なのだという事です。つまり行儀の悪さが「global standard」だということです。行儀が良すぎると、政府も国民を甘く見るのではと私などは思いますけどね?牙を抜かれたら、陸(ろく)な事にならないという事もあり得ます。

日本の現実〜大震災から見えてくるこの国の姿〜

今回の地震と津波、そして原発崩壊事故が、私たちがかつて信じ込まされてきた様々な事について、その実態を明らかにしつつあるようです。

  1. 国策と決まった事に対しては、産業界、学会(関連学会も含む)、管轄省庁や関連省庁の行政機構、そして政治家の主流派が一体となって突き進むということ。
  2. それへの批判者に対しては黙殺(例えば、神戸大学名誉教授石橋克彦先生)もしくは、懐柔、果ては追放まで駆使して抹殺しているかも知れない事(例えば、元北海道大学教授島村英紀氏の例)
  3. この国の決め事は、一般国民を守るためではなく、主要産業界を守る為に作られているという事。
  4. 主要マスコミは、それらのお先棒を担ぐ役割を担っているという事。
などです。

前にもここで取り上げたように、水俣病発覚後の歴史的経緯をみてもその事は分かるのですが、被害を受けた側は数十年にもわたる裁判を通しても、完全には救済されず、原因企業の「チッソ」は生き延びています。

今回の東電原発重大事故でも原子力関連産業界は、今後様々な働きかけを政官界にかけて来る事でしょう。そして、いつの間にか、被災者は分断され、懐柔され、多くの国民もその経過への関心も薄れていくものと思います。

そしてまたいつの日か、同じような事を繰り返すのでしょう…

何故だめ? 基準値以下のサンチュ出荷

旭市産春菊からヨウ素137を検出し、葉物全部を出荷「自粛」したからと言って、「自粛」だから自前で検査して結果が基準以下のサンチュをどうして出荷したら駄目なんだ?生産者としては、ただでさえ風評被害で苦しんでいる最中だから、自主検査をした上で安全を確かめ出荷に踏み切ったのではないのか?生産者にとっては、出荷の有無は死活問題なのだから、尚更だ。
政府のやり方は、まったく理解に苦しむ。

避難範囲や屋内待機の範囲設定にしてもだ。モニタリングもせず、風の流れによって同心円状に拡散するはずもない放射性雲の拡散範囲を画一的に決め、慌ただしく避難民を生じさせ、その後民間団体の範囲外での放射性物質の濃度検出指摘や後手後手のモニタリングで放射性物質の蓄積がある範囲外の地区を「計画的避難地域」などと欺瞞的設定をする事といい、無能のそしりを免れないだろう。そもそも最初から同心円状ではなく、モニタリングをきっちりやって設定すべきものではないのか?あまりにも場当たり的すぎる。真っ当な原子力関係の専門家集団が知恵を出しているのだろうか?役人がする事ではないだろう。

原子力発電を「絶対安全」と言い続けて来た事業者や政府、原発関連団体、学者の方がよほど悪質だろう。はっきり言おう。国の言う事は全く当てにならない。この国では我が身は己で守るしか手はないのだと。

2011年4月13日水曜日

官邸 思考停止かも?

切羽詰まった状況でこそ、政治家の本質が出て来るというものです。

「福島第一原発周囲30キロあるいは、それ以上の所には、10年、20年住めなくなる」とその通り話したかどうかは分かりませんが、会談直後の内閣参与の松本氏が言う訳ですから、そんなニュアンスの発言はあったと考えるのが普通の感覚でしょ。首相周辺には、ほんとに口が軽い人が多いようです。自分で呼び寄せているわけですから、自業自得と言えますけどね。

また、枝野官房長官については、天下りではないと当初認めていたはずの東電顧問に就任しているエネルギー庁前長官については、今さら「許されない」とは?事故のショックで、思考回路がどうかなったのでしょうか?w

まったく笑えてきます。あまりにも馬鹿馬鹿しくてね。切羽詰まっている状況とは言え、よくもこうした前言訂正が出来るもんだな、と。

社長会見〜東電福島第一原発重大事故後やっと2回目〜

「事故発生以来、東電はベストの判断をして来た」
「安定化に全力を傾ける」
「(安定化、事故収拾への見通しなどは)一日も早く出したい」

なるほど、そう言うしかないよなぁ。今後、訴訟になった時の事も含め、東電の落ち度を認めたら負ける事間違いないしね。ここでは人間的な良心とか誠実さなど、関係ないという事なんだな。

しかし、ベストを尽くして、最悪のレベルになった東電の努力は全く信用度ゼロですけどねぇ。
その言葉をどうして信じられる?
あなた達の実力や専門度も含めて、もう信頼されてないんだけどなぁ。。。
まだ理解出来てない?ってか、開き直って臨むしかない?w
それとも原子力村(政財学界の利権村)が、自分達を守ってくれるから、メディアや国民など屁みたいなもんだから、気にしてない?^-^; 

こういう人達に人間的良心とか、誠実さなどを求めること自体が間違いなのかもね?w

あぁ、それにしても、メディアの連中の質問の質が悪すぎ。
この場でいくら非難しても、何になる?
核心的質問も出来ずに、怒りをぶちまけても意味なし!アホばっか@メディア連

興味深い論理〜原発専門家と一般市民〜

INES(国際原子力事象評価尺度)のレベル7の内容について、ここでも専門家特有の理屈であくまで矮小化の企てが計られているようです。
IAEAやフランスの原子力機関も含め東電の副社長等は、同じレベル7でも内容が違うと盛んにアピールしていますね。まぁ、どの国にもお国事情がありますし、「原発は危険」という伝聞が広く拡散する事は困るということで、そういうアピールになっているのでしょう。

心臓をひと突きで殺した殺人事件と全身を殴打した殺人事件との違いを論じるかの如しですね。私たちにとっては、殺人という結果は同じですよね。殺した事には違いがない。

単に論理的欺瞞を駆使しているだけですね。チェルノブイリに並ぼうが、並ぶまいが、放射線をまき散らし、周辺の住民や世界の市民に恐怖と辛苦を与えている状況は同じなんですから。
まったく「専門家、度し難し」ですわ。

2011年4月12日火曜日

言い訳「専門家」と綱渡り安定化作業〜福島第一原発重大事故〜

さぁ、原子力関連の「専門家」の諸君!、良く聞いてくれ!

テレビに今まで登場して、さんざん「大丈夫です。」を繰り返し、事故を矮小化しようとした諸君は、INES(International Nuclear Event Scale:国際原子力事象評価尺度)で、チェルノブイリ原発事故同様の最悪事象レベル7に並んだ福島第一原発についてのこれまでの説明について、よーく言い訳を考えておいた方がいい。
チェルノブイリ事故では、直接的海洋汚染はなかったはず。今回の東電福島第一原発重大事故では、海洋への高濃度放射性核物質含有水を意図的に排水したのだから、並んだというより、越えてしまったと言うべきだろう。

「スリーマイル事故のようにはなりません」、そこを越えると「チェルノブイリにはなりません」と言い続けて来た「専門家」諸君!、さて、どんな言い訳を用意してる?

あ、そうか。「問題はありません」「大丈夫です」の前か後に必ず「現状は」とか「このままならば」とかをこっそり付けていましたよね。後で言い訳をしなければならない事態に備えていた訳か。原発の最悪事象に対する備えはしなくてよくて、自分の危機には備えておこうという事か。(苦笑)

そうか、そうか、賢い奴らは、逃げ道をちゃんと作ることを忘れそうだった。もしくは、黙殺だったなぁ。
というより、そもそもマスメディアや産業界の操り人形を自覚してたから、気にもならないか?(苦笑)

さて、プレート境界連動型地震の余震は、さすがに大きいですね。普段なら本震級のものが、1ヶ月を過ぎても、ジャンジャン起きてます。たしか、米国のNRCのアセスメントでは、余震などによる原子炉に対するストレスに懸念を示していたはずです。原発周辺でこれだけ頻発していれば、応力のかかり方も設計想定を既に越えてる事もあり得ますね。だって最初の本震とその後の炉心溶融や圧力上昇、そして水素爆発などによって、原子炉格納容器や圧力容器が脆弱化しているはずですしね。

一見安定しているように見えるときが、一番危険とも言います。ほとんど切れかかっている細い糸の上を渡る綱渡り的原子炉安定化作業とも言えるようです。

多分、こうしう本当に実力を求められる現場に対して、先の専門家諸氏は一切役に立たないのではないかと思います。

2011年4月11日月曜日

統一地方統一選挙前半戦に思う

まぁ、こんなもんですかね。

大震災の最中にあって、選挙への関心どころではなかったのかも。

それに選挙に出て来る人材ってのが、元議員秘書とか元役人とか、選択し甲斐のある人物があまりに少なく、投票率も輪をかけて下がったような…

大阪や愛知の首長系列団体の候補はそれなりに当選したようですが、果たしてどれだけ議員としての仕事ができるのか… イデオロギー政党は存在意義が薄れ、政策集団的地域政党がその効果をどう示すのか、見物ではあります。でもそれほど変わるとは思えませんけどね。

既成政党といえば、民主党の敗北ぶりは「想定内」だったようです。あれだけ内紛に熱中していれば当然の事ですもん。彼等なりの内紛の理由はあるのでしょうが、それはあくまで内輪のことで、決して私たちの為ではありませんしね。自民党にしても、決して支持されて勝利したという事ではないでしょう。相対的に票が多かったに過ぎません。

阿久根市の混乱にみてきたように、国会に限らず地方議会に対して、住民の信頼は喪失しつつあるのですから。

結局、言い古された標語ですが、「出たい人より、出したい人」が選挙に登場し、議会を構成するしか現状を打開することは不可能なのかもしれません。

2011年4月10日日曜日

地方統一選挙 投票日

今日が投票日かぁ…

被災地は選挙どころじゃなく延期されていますが、他の地域にしても選挙への関心は吹っ飛んでいたのではと思えます。

原発が立地している市町村の選挙民は、どういう選択をするんでしょうね。議員の中には原発推進を叫んでいた人もいたでしょうから。

今、福島第一原発がある町村の議員達は「慚愧の念」に襲われているとか。良心があればそれは当然の事です。

先を見通せる人を選ぶというのは、なかなか困難なことです。しかし、それを飛んでもない事になり得ると、この先例が示しています。

2011年4月9日土曜日

大震災の教訓〜思った事その2〜

津波の教訓は前に書いたのですが、今夜はこの複合大震災から学ぶべき教訓というか警告について考えてみたいと思います。

地震や津波というのは、プレートがせめぎあう上に位置する日本列島にとって自然現象です。ですからこれ等は避けようがありません。受け身の中で、どう自分達の命を守るかという点に尽きます。

しかし、付随して起きている原子力発電所の事故や大規模停電、ライフラインの断絶というのは、ある設計想定の元に作られた人工物ですから、その限界を超えた作用を受けると、いとも容易く今回の事故や混乱を引き起こす事が分かりました。高度かつ複雑になっている現在のインフラシステムというのは、大きな脆弱性を持っていることが証明されたともいえます。

そして、その設計想定というのは、絶対に安全なものはなく、一定の想定の元に経済効率性や費用対効果(?)によって作られている事です。というのも、原子炉設計に従事していた技術者が上司に安全上の不安があり設計変更を上申した際、上司が「1000年に一度の地震に合わせていたら、設計なんて出来ない」などの話があったり、原子力安全委員会すら、今回のような規模の地震や津波は考えていなかった事、そして最も驚いた事は、「全てのバックアップシステムを喪失するという事態を想定していなかった」という事です。しかし現実に全てのバックアップシステムを喪失して、大変な事態を招いてしまいました。

原子力エネルギー政策推進というのは、自民党政権下で強力に推し進められ現在に至っているのですから、彼等が民主党政権による今回の事故対応について、無反省に責められる訳がありません。自民党にも大きな責任があります。前にここでも書いたように、国会の公聴会で神戸大学(当時)の先生が、地震の危険性を警告していたのですから。

もちろんだからと言って、現菅政権と政府の対応を無批判に受け入れる事も出来ません。見る限り危機管理が的確になされたとは言えないからです。当初、情報発信主体が事業者である東電依存であり、原子力安全・保安院は最初の会見でその情報収集力のなさを露呈していました。何故、内閣情報集約センターがあるはずなのに、そこが主導的に情報を出さなかったのでしょうか?ここはあくまで官邸用の情報集約機能しかないのでしょうか?あまりにもお粗末すぎたと思います。しかも速報すべき事象の変化や様々なシミュレーション結果をそれぞれの機関に公開するような指示を出し遅れていました。これ等の事が国民だけでなく、国際的な信頼性喪失を招いたと言えます。
指揮権を東電から取り上げなかったのは、責任を負う事を怖れたためでしょうか?官僚的体質から考えるとそう疑いますよね。事態の大きさに怖れをなしていたと言われても仕方ないですし、「仏作って魂いれず」のシステムが目立ちすぎます。それともそういう仕組みがない?

ただ、政治的動きに付いて、こういう非常事態に乗じて政局的動きや分別のない連立など以っての外です。今、私たちが注視しなければならない事は、政治家の資質と品性です。

またそれぞれの官邸や省庁下に設置されている原子力安全委員会などの審議会に属する専門家が、十分にその役割を果たしていたのか、いるのか、大きな疑問です。情報開示のあり方にも不自然さが見られます。(例えば、SPEEDI等による原子雲拡散シミュレーションの開示や気象庁による解析結果開示など)その不自然さというのが、これ等の省庁以下の専門家集団が国民の安全より、産業界へ重きを置いた判断をしていないかという疑いから出て来るものです。どうなのでしょう?

何も戦争などに限らず、このような有事への対応力こそ、各国から分析されていると思うべきです。その判断を誤れば、国際的評価を減じる結果を残すでしょう。

そして、近い将来、東海、東南海地震という今回の規模と変わらない災害を引き起こしかねない事があり得るのですから、前轍を踏まないように能動的で実践的システムを構築しなければならない事は言うまでもありません。

2011年4月7日木曜日

こんな事にならないように!

ある朝の始まり

台所では女が朝の支度をしている音が聞こえている。
と言っても、米国やオーストラリアから輸入した加工食品だ。
手間も必要ない。

音楽がスピーカーから流れている。
男がリビングルームに寝間着姿で入ってくる。
片手にはiPadを持って。

男は女の手元を覗き込んで、

「また、これ?」

「だって、汚染されてない国内自然野菜なんて、目の玉が飛び出るくらいの値段なのよ?これで我慢して。」

女は素っ気なく応じて、テーブルに皿を並べ始めた。


スピーカーから流れていた音楽が止み、女性の声で気象予報が始まる。

「今日は晴れた良いお天気になり、気温もそんなには高くならないでしょう。
風は北東の風がちょっと強めに吹くでしょう。
そして、放射線雲の流れは、北東の風に乗って、末広がりに拡散しながら、この地方まで流れて来るでしょう。
いいお天気ですが、お出掛けは身支度をしっかりして。出来ればお控えになった方が良いかもしれません。」

そうなのだ。数年前の事故からしばらくして、放射線拡散予報が始まった。風だけではなく、もちろん海洋の方も拡散予報がある。
もうしばらくすると、農業者向けに今年の作付け可能地方予想や漁業者向けには漁業適地と魚種告知も始まるそうだ。事故原発の処理は未だに続いている。処理費用、対策費用はもう途方もない額に膨れ上がっていて、それに群がる企業も世界中から集まっている。

男はiPadでニュースをチェックする。はかばかしいものはなさそうだ。ちょっと顔をしかめている。

身支度を終えた男は、女が用意した朝食を時間を惜しむように済ますと、彼女の頬にキスをしてドアを開け、ガレージに止めた鉛装甲の電気四輪駆動車の充電プラグを抜き、乗り込んだ。

車は、人通りがほとんどない道路に、木の葉を舞い上がらせながら走り去った。

あの原発事故後も、電気はもっと原発に依存するようになっていた。

2011年4月6日水曜日

福島第一原発〜1〜3号機 炉心冷却出来ていない?〜

窒素ガス注入は、どうも単に水素爆発予防の為だけではないようです。

NewYorkTimesによると、

窒素ガス注入はNRC(Nuclear Regulatory Commission)の評価とアドバイスによって実施する事になったようですね。

何故なら、水素爆発の可能性が高まっているらしいからです。
炉心溶融や今までのダメージで余震などによって、ストレスが加えられて損傷が進行する可能性もあるとか。
また、1〜3号機の原子炉の中でも、特に原子炉1号基の冷却回路が海水の塩分や燃料棒の破損などで回路が閉塞し、水がほどんどない状態に等しいと言っています。そして炉心冷却をどうするのか、困難な状態だとも。そして同様の問題は2、3号機でも起こると。

どうも日本のマスメディアは肝心の所を取材出来ていない気がします。
放射性汚染も重大な問題ですが、最も肝心な炉心の冷温安定化がかなり厳しい状態になっているらしい事を、何故報じないのでしょうか?
(さっきニュースサイトをチェックしてみたら、共同がNewYorkTimesの記事に触れていました)

高レベル放射性汚染水が漏れだしているという事は、もう既に圧力容器も格納容器も密閉性を失っている訳で、炉心もほとんど「水なし」の状態の中で、どうやって冷却システムを確保出来ると言うのでしょうか?仮に汚染水を排出出来たとして、炉心もしくは格納容器に近づき補修なんかできるのでしょうか?

高レベルどころの放射線レベルではないでしょうしね。そこら辺は。素人的にはもうほとんど冷却システムの回復は絶望的なのでは?と思えます。
それこそ「専門家」に聞いてみたいものです。

2011年4月5日火曜日

東電 放射性汚染水 海へ投棄

水で冷却し続けなければ、原子炉炉心がアウト。

しかし、その冷却水の漏れを防ぐ手立ても、ほとんど見通し立たず。

地震、爆発で破壊されている設備、構造物の毀損部位の特定も漏れ続ける汚染水の放射線によって、不可能。

溜まり続ける放射性汚染水。どんな器を用意しようが、収まりきれる訳がない。

低レベルといかにも無害のような事を言うが、実はトレンチなどに溜まった汚染水に較べればと言うだけに過ぎない。

手前勝手な定義付けをそれらしく装う東電本社。この期に及んでもまだそうなのか?

元佐賀大学長の別建ての閉鎖的冷却システムを構築した方が良いとの提案は、どうする?

汚染水廃棄が、国際的非難まで呼び起こしつつある。

放射能雲と放射性海水の拡散が、希釈という単純な様相だとは誰も信じないだろう。

ほんとに、東電、政府及びその関係機関は、これにどう落とし前をつけるつもりか?

福島第一原発の惨状〜高精細画像から〜

新聞等の写真では画質が荒く、はっきりと分からなかった部分も、以下の画像を見るとその惨状がはっきりと分かります。空中写真は小型無人機で(株)エアフォトサービスが依頼を受け、撮影したもの(HPでの公開は終了しているようです)

各原子炉建屋が如何に大きいか、消防車などと比較してみると分かります。
水素爆発で破壊された規模も相当なものですね。
様々な作業も、この規模の惨状では困難さを極めるだろう事は、容易に想像出来ます。












下は作業光景(飛散防止に合成樹脂液散布)


自衛艦から除染の放水







拡散シミュレーション やはり!

思っていた通りでした。
気象庁が核物質拡散のシミュレーションをしていたにもかかわらず、公開していなかったのですね。

思考停止している機関と考えざるを得ません。
「責任」を問われない為に、「保身」の為に、分かっている事に知らぬ振りをする。
いわゆる「役人根性」そのものです。

不確定要素が多すぎて、確度が低いからなどと言い訳しながら、IAEAにはデータを送っても、何故、この国の国民にとって安全確認のためにも、放射性雲や放射性海水の拡散観測に向けて、最大限の努力をしなかったのか問いたいくらいです。

確度を問題にするなら、以前の天気予報など、鉛筆転がしとさほど変わらなかったんですけど?

彼等は自らの存在意義を自ら否定しているのと同じではありませんか?

2011年4月4日月曜日

福島原発〜初期対応の判断ミス 事態悪循環へ〜

前にも指摘した事だが、地震での破壊とともに東電、原子力安全委員会、原子力安全保安院、政府全てが最悪事態の想定をしていなかったために、初期の判断にも過ちが生じたと言えるのでは?

廃炉を前提に最初から対応していたら(仮定は虚しいが…)、ここまで悪化した?
もう泥沼状態ですね。核燃料は破損するわ、高レベル放射性物質は漏れ続けるわ、汚染水は海に流れ放題だわで、費用も数年間にわたり増え続けるのでしょう。そして途方もない額になるだろう処理費用は、結局すべて国民負担になる訳です。

まぁ、しかし、これも私も含め、原発の有り様にほとんど無関心だった大多数が、原発が作り出す電気エネルギーに無頓着に依存し安閑と過ごして来たツケと言えなくもないですね。

それにしても、この国の有り様は実に異様。欧米の機関では、例えば放射性物質の拡散シミュレーションを予測値として初期から公開しているにもかかわらず、当事国であるこの国では、批判を受け遅ればせながら一回だけ公開したものの、その後気象庁を始め専門機関は秘匿し続けています。気象庁ではシミュレーションしてるはずですし。

何故公開しない??

封鎖地域の拡大責任を問われたくないため?

責任を取りたくない役人根性に染まった専門家だらけだから?

真実を言うと事態を収拾出来なくなるという恐怖感があるから?

「知らぬが仏」の方が、国民は「騒がない」し、「安心」するから?

つまり、「寄らしむべし、知らしむべからず」かぁ。

多分、これら全てでしょうね。

あ〜〜ぁ、、虚しさが限りなく襲ってくるような…

2011年4月3日日曜日

夜明けは近い! 21世紀の企業経営者

イチローも凄かったですが、

やっぱりただ者ではありませんでしたね、

SOFT BANK創業・経営者 孫正義さんです。

100億の寄付もですが、今後社長引退までの役員報酬全額寄付とは、日本の古い企業オーナーや経営者では、決して出来ない行為です。
被災者救援のための佐賀県武雄市との1年間の生活保障付き集団避難の提案の時も、驚くほど発想が違うと感じましたが、今回も同様です。

こうした行動ができる人が日本に誕生していることに、新しい時代の夜明けを見たような気がします!

かつて被災者の支援で、こんな規模と安心感を与える方法を個人的に考えた人はいませんでした。そういう意味でも、清新な感覚です。

これ以上、言葉が続きません。


桜、満開!!

今日、地区の行事の後、みんなで「花見」を楽しみました。自粛など、論外です。
歌舞音曲は以前からしてませんが、こうした行事が地区の人々の繋がりを強くするのです。
そしてそれが「いざ」という時の助けになるのです。

熊本は桜が満開です。ゆっくりとでしょうけど、桜の開花は確実に北上していきます。被災地の人々が開花の頃には多少でも花を愛でる気持が生まれている事を祈っています。








2011年4月2日土曜日

今回の大津波で学ぶべき教訓

地震後、早い所では30分もしない内に大津波が押し寄せてきています。
海岸沿いで大きな揺れを感じてたら、直ちに標高が高い所、少なくとも30m以上の場所へ急いで避難する事です。
役所から警報が流れたときは、もう遅いかも知れないと考えるべきだと言うことです。
他に頼らず、自分の命は自分で守る以外に手はないと肝に銘じるべきです。
自然の力は、人間の想像を容易に超える事を今回の大地震も示しました。

例えば気仙沼市で流れていた警報は、既に岸壁を越えて街中へ海水が流れ込んだ後も、
「気仙沼市からお知らせします。宮城県沿岸に大津波警報が出されています。非常に高い津波が観測されています。沿岸部の方は直ちに高台などに歩いて避難して下さい。なお余震にも気をつけて下さい。」
もう街中の建物が破壊されていても、同様の警告が流れていました。

この事は津波常襲地帯と言えども、今回の津波の規模がここまで大きいとは行政機関も予想だにしなかったことを示しています。走っても間に合わない早さですから、「歩いて」たら間に合うはずもありません。

津波を見るとか撮影するとか、野次馬根性で海岸部へ行ってみることなど、自殺行為だと知るべきです。
今回の大津波の犠牲者の中にもそういう人がいなかったとは言えません。

2011年4月1日金曜日

深層にも真相にも迫れず〜大相撲八百長浸透問題〜

大震災の陰で、どうするのかと思っていましたが、結局単なるトカゲのしっぽ切り程度の結末ですか。なるほどねぇ。やっぱりそうですか。元凶は温存ということですね。だろうとは思っていましたが。^-^;

勝ち越しの星勘定だけではなく、もう随分むかしから大一番、例えば連勝の記録がかかるとか、昇進がかかる一番とかの時には、密かにそういう噂が絶えず流れていたものです。火のない所に、果たして煙が立つでしょうか?

単に弟子が不始末をしたから、理事を辞めさせるだけで終止符を打つとは、この協会の体質が如何なるものかをはっきりと示しただけでしょう。

協会の幹部連中にこそ、言いたい!! 悪しき習慣に身を染めていたことを告白し、相撲の競技性を確立する一助を担うべきだと。

また、タニマチや大相撲関係者の中に、「八百長相撲」をして、「武士の情け」とか「思いやり」とか馬鹿な事をほざいている輩もいますが、ということは相撲は競技性はなく、儀式か見せ物という事でしょうね。「土俵は真剣勝負の場」などという事も嘘だと。

なるほど、そうであれば納得出来ます。
であれば、興行、見せ物の世界にとっととお戻り下さい。

2011年3月31日木曜日

歴史は繰り返す〜原子力開発と水俣病の歴史〜

専門家と言われる大学の教授達が今回の原発事故のテレビなどの解説に大勢登場しました。
その先生方のほとんどが、原発事故の現場の状態を直接見てきた訳でもないのに、放射線漏出についてこぞって「まだたいした事はありません」『微量ですから、健康上の問題はありません」等々、事故の規模を矮小化する発言に終始していました。

東大をはじめ複数の大学の先生方でしたが、大学の状況を知っていれば、それこそ専門が「原子力」関係で「権威」と呼ばれる人であればある程、東芝や日立などのメーカーや電力会社寄り、というより、べったりの発言になるであろうことは予想するまでもないことでした。中には単に「東大」という肩書きだけで出ていた人もいたようですけどねw

何故なら水俣病の原因物質メチル水銀を巡って、東大や東京工業大の医学、化学、公衆衛生分野の権威を集めた田宮委員会や厚生省が組織した研究班が、チッソが排出した工場排水から出た水銀が怪しいという熊本大学の研究班の説に対して、反論を集中的に浴びせて潰そうとした事は、水俣病に対して多少とも関心がある者にとって常識と言えるからです。

しかも今、大学は国立大学法人化され、その運営交付金は過去5年間削減され続け、そうした中で予算の競争的集中配分措置がなされています。例えばGOEやCOEなど。そして外部資金の獲得をも推奨されています。外部資金とは、文科省などの競争的研究費助成金の他に、企業などから研究資金を得るということです。これはつまり、公然とひも付き研究を推奨しているのと同じ事と言えます。東大の外部資金調達費は、全国国公私立大学中、断トツの一位です。

こうした現状で、果たして大学研究者が企業や国から束縛感を受けずに済むと思えますか?特に企業からの資金を得ている研究室であれば、そこに所属している研究者たちが企業が属する業界、もしくはその企業そのものの活動を中立的立場で物を言うとは思えませんし、言えるはずもないでしょう。研究資金引き上げにあえば、その研究室の存続さえ危ぶまれるのですからね。

水俣病の発現から年月は経過していますが、果たして大学の研究室の有り様や行政の有り様がどれほど変化したと言えるでしょうか?また大手メディアも同様です。事のはじめは権威に寄り添い広報役になり、否定出来ないようになると、掌を返し、あたかも前から住民側に立っていたような顔をするという得意技を持っています。

歴史は繰り返すと言います。

原子力開発を進める政治家や国、地方の行政機関、その中に設置される専門家による審議会、学会や企業の姿勢が、チッソ擁護に動いた当時の彼等とどれほど変化した言えるでしょうか?

住民をどう扱うかについての構図が、当時と劇的に変わっているとは、とても思えません。

「遊び人の金さん」も怒ってます! 共感も思いやりもない、心ない人々へ

私のお気に入りで、時々訪問させてもらっているブログで、こう怒ってらっしゃいました。
まったく同感です!!
「転載してください」とのお言葉もあるので、転載させてもらいます。

〜〜〜以下転載 (「それでも山を愛する『遊び人の金さん』日記」より)〜〜〜

I am angry

すみません。もうひとつだけ吠えさせてください。
 
 
県外に出た母の知人が、自分が福島から来たと言っただけで、そこで働く従業員が
 
「え!」と言って、その人から飛び退いたというんです。
 
そんなバカな話ありますか!
 
 
One of my mom’s friends went out of Fukushima and told the people there
 
that he was from Fukushima, then they stepped back and away from him.
 
How ridiculous!
 
 
 
あのね、空気感染するようなもんじゃないんですから。
 
母国に帰ろうとする在日外国人で空港が溢れかえっているというじゃないですか。
 
 
The radiation is not contagious.
 
The international airports are now crowded with the people from
 
the other countries as they rush out of Japan.
 
 
 
ここにいらっしゃる方は、良識もあって、ニュースも見ている方だと思いますが、
 
「怖いわねぇ」 と言ってる人がいたら、どうか教えてあげてください。
 
 
 Hope most of you know, but if there’s someone who is saying it’s scary,
 
please tell him/her.
 
 
 
放射能の専門家によると、 According to the specialist:
 

    ・ 原発で働いている方、レスキュー隊は、確かに被ばくする恐れがあるが、地震が発生して
    
    以来、最も高く観測された値でも1時間連続で浴びたとしてCTスキャン2回分と同じ程度の
    
    放射線量であり、避難勧告が出されている地域を出ている人なら、遠ければ遠いほど被ばく
    
    のリスク確率は低くなる。
    
    ・ 万が一、被ばくしたとしても、放射線物質は汗や尿で自然に出てしまう。
    
    
    ・ It could be dangerous for the people who work inside the nuclear power plant
    
    and the rescue teams, but the highest rate of the radiation detected since
    
    the earthquake occurred was about the same as you have 2 X-ray scanning
    
    inspections done and if you are out of the place where it is warned to
    
    evacuate, the far you get the less you get affected.
    
    
    ・ Even if you are exposed, the radiation will be excreted with the sweat and urine.
    

 
 
 
私は、チェルノブイリの事故があった年にロンドンに住んでいました。
 
当時は、ヨーロッパやイギリス全土に放射能の影響が広がり、乳製品や野菜は
 
食べないように忠告されました。
 
 
でも私は牛乳をガバガバ飲んでましたよ。
 
だって、将来ガンや白血病になるかもしれないことを恐れて、大好きなクリーム
 
を食べられないなんて 「死ね」 って言われてるに等しかったですもん。
 
 
I was in London when The Chernobyl disaster occurred and we were advised
 
not to have dairy products etc.
 
But I drank hell of a lot of milk because if I have to stop eating my loving
 
cream cakes, it was equivalent to the death!
 
 
 
ボランティア活動は長丁場になると思うし、私は母が帰ってきてバスで行けるよう
 
になったら、いわきだって相馬だって行きますよ。全然コワクないです。
 
 
無知が生み出す偏見の方が、よっぽど怖いです。
 
 
 
I don’t mind going to Iwaki or Soma for the volunteer activities,
 
because I am not scared.
 
 
The prejudice which is caused by unenlightened people are far more scary.
 
 
 
 
 
もうひとつ。 お花見を自粛するムードが高まっているそうですね。
 
関東では来週の競馬もなくなり、私はまた週末をどう過ごすか考えないといけません。
 
節電のためとか、交通が混乱するとか、主催者側の立場は分かるんですよ。
 
 
 
A lot of public institutions restrain themselves to have people to have parties
 
in some public parks to enjoy cherry blossomes and play gambles etc.
 
I understand some of them have to due to the effort to save energy or
 
the problems on traffic.
 
 
 
 
でも、もしそれが、自粛を「言い訳」にした活動停止だとしたら怒りますよ、私は。
 
 
国を挙げて、ニッポンの経済を潰してどうすんだ?
 
 
 
But I get angry if it’s only an ‘excuse’ by saying it’s their self-restraint.
 
Do you want to break the economy in this country down?
 
 
 
 
ちょっと状況は違いますが、八甲田で雪崩があった年、酸ケ湯のスキーツアーが
 
再開したことに、私は喜びましたよ。
 
 
そりゃ非難が集まり、このブログに 「中止すべき」 と書き込んできた人もいました。
 
 
When I heard that Sukayu ski guides would start working again
 
1 month after the avalanche accident happened, I told them to go ahead.
 
There were some people who criticized about it and told us to cancel.
 
 
 
 
あのね、余計なお世話なんですよ。
 
Well, it’s none of your business!
 
 
 
被災者は、そんな自粛を望んでいないと思いますよ。
 
今私達が自粛ムードに呑まれたら、結局は被災者にお金が回らないんです。
 
 
I don’t think people who were affected want us to be quiet for them.
 
If we get trapped by ‘let’s restrain’ atmosphere, it will end up with the fact
 
that they cannot supply enough money to them.
 
 
 
 
節電しながら営業、心の隅に置きながら普通に生活というのが、私はいちばん
 
被災者のためになると思います。
 
I personally think the best we can do is to have fun and our normal life,
 
taking an effort to save the energy.
 
 
 
 
もしご協力いただけるなら、転載などをして、少しでも多くの方に
 
ご同調いただければ幸いです。