2011年4月27日水曜日

地震予知への疑問

asahi.comの報じたところによると、東海地震予知の前提条件「前兆すべり」が今回の巨大地震の本震前に顕著な変動をみせていなかったことを山岡名大教授が予知連で報告したという。
そもそも予知条件自体が一種の仮説理論に基づくものである限り、研究対象とは言えても、『予知」が如何にも可能かのような言葉を冠するべきではない。

予知連会長の島崎東大名誉教授の
「東海地震のような前兆滑りは観測出来なかった」
「倒壊とは(条件が)同じではない」
という発言は言い訳にしか聞こえない。

また、気象庁地震予知情報課の課長は
「なかったと証明された訳ではない」
と今後も観測体制を維持していく意向を示したそうだ。

こうした体制維持の予算を23年度の概算要求でみると、

政府全体:120億円(22年度実績113億円)対前年度 106%





など関係省庁のとりまとめの一部だ。

全てが役立たずだとは思わないが、事前予知出来るかのような幻想を抱かせ、「前兆すべりがある事」を証明する為に現体制を維持させて良いのだろうか?大いに疑問だ。数十年にもわたるこの地震予知体制が既得権化していないのか?という疑念さえ生じるだろう。

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