2011年4月25日月曜日

統一地方選の結果を通して

震災前までの民主党の分裂状態と震災後に明らかになった民主党の本質を垣間見た人々が、その所属議員や系統議員を排除した気持はよく理解出来る。その結果、自民系議員が相対的勝利を収めた。投票率がどうなのか分からないが、決して高くはなかったと思う。

また東電福島第一原発の事故をみて、原発立地県などの結果も気になっていたが、現状を大きく変える事に躊躇した結果なのだろう。他産業が不振を極めている中で、原発事故への怖れはあっても、今得ている仕事を失うのは避けたいという消極的現状追認をしたということだ。ただ、これは「あんな事故はもう起こさないで」という神頼み的所業とも言えるのだが。取りあえず、恐怖には目をつむりたかった?

もう一つ、鹿児島の阿久根市の市議会リコール後の結果も興味深い。常軌を逸した元市長が破れたのは良識派が上回った結果だったが、彼を祭り上げた元市長派の候補者が多数を得てしまうと、またしても泥沼化しかねない懸念があったが、結果は反元市長派が過半数を得た。しかし、地方が置かれている現状はひとつも変わっていない。阿久根市の未来は市長や議会だけでなく、市民がどう地域再生を目指すかにかかっている。

0 件のコメント: