2011年4月14日木曜日

日本の現実〜大震災から見えてくるこの国の姿〜

今回の地震と津波、そして原発崩壊事故が、私たちがかつて信じ込まされてきた様々な事について、その実態を明らかにしつつあるようです。

  1. 国策と決まった事に対しては、産業界、学会(関連学会も含む)、管轄省庁や関連省庁の行政機構、そして政治家の主流派が一体となって突き進むということ。
  2. それへの批判者に対しては黙殺(例えば、神戸大学名誉教授石橋克彦先生)もしくは、懐柔、果ては追放まで駆使して抹殺しているかも知れない事(例えば、元北海道大学教授島村英紀氏の例)
  3. この国の決め事は、一般国民を守るためではなく、主要産業界を守る為に作られているという事。
  4. 主要マスコミは、それらのお先棒を担ぐ役割を担っているという事。
などです。

前にもここで取り上げたように、水俣病発覚後の歴史的経緯をみてもその事は分かるのですが、被害を受けた側は数十年にもわたる裁判を通しても、完全には救済されず、原因企業の「チッソ」は生き延びています。

今回の東電原発重大事故でも原子力関連産業界は、今後様々な働きかけを政官界にかけて来る事でしょう。そして、いつの間にか、被災者は分断され、懐柔され、多くの国民もその経過への関心も薄れていくものと思います。

そしてまたいつの日か、同じような事を繰り返すのでしょう…

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