2011年3月31日木曜日

歴史は繰り返す〜原子力開発と水俣病の歴史〜

専門家と言われる大学の教授達が今回の原発事故のテレビなどの解説に大勢登場しました。
その先生方のほとんどが、原発事故の現場の状態を直接見てきた訳でもないのに、放射線漏出についてこぞって「まだたいした事はありません」『微量ですから、健康上の問題はありません」等々、事故の規模を矮小化する発言に終始していました。

東大をはじめ複数の大学の先生方でしたが、大学の状況を知っていれば、それこそ専門が「原子力」関係で「権威」と呼ばれる人であればある程、東芝や日立などのメーカーや電力会社寄り、というより、べったりの発言になるであろうことは予想するまでもないことでした。中には単に「東大」という肩書きだけで出ていた人もいたようですけどねw

何故なら水俣病の原因物質メチル水銀を巡って、東大や東京工業大の医学、化学、公衆衛生分野の権威を集めた田宮委員会や厚生省が組織した研究班が、チッソが排出した工場排水から出た水銀が怪しいという熊本大学の研究班の説に対して、反論を集中的に浴びせて潰そうとした事は、水俣病に対して多少とも関心がある者にとって常識と言えるからです。

しかも今、大学は国立大学法人化され、その運営交付金は過去5年間削減され続け、そうした中で予算の競争的集中配分措置がなされています。例えばGOEやCOEなど。そして外部資金の獲得をも推奨されています。外部資金とは、文科省などの競争的研究費助成金の他に、企業などから研究資金を得るということです。これはつまり、公然とひも付き研究を推奨しているのと同じ事と言えます。東大の外部資金調達費は、全国国公私立大学中、断トツの一位です。

こうした現状で、果たして大学研究者が企業や国から束縛感を受けずに済むと思えますか?特に企業からの資金を得ている研究室であれば、そこに所属している研究者たちが企業が属する業界、もしくはその企業そのものの活動を中立的立場で物を言うとは思えませんし、言えるはずもないでしょう。研究資金引き上げにあえば、その研究室の存続さえ危ぶまれるのですからね。

水俣病の発現から年月は経過していますが、果たして大学の研究室の有り様や行政の有り様がどれほど変化したと言えるでしょうか?また大手メディアも同様です。事のはじめは権威に寄り添い広報役になり、否定出来ないようになると、掌を返し、あたかも前から住民側に立っていたような顔をするという得意技を持っています。

歴史は繰り返すと言います。

原子力開発を進める政治家や国、地方の行政機関、その中に設置される専門家による審議会、学会や企業の姿勢が、チッソ擁護に動いた当時の彼等とどれほど変化した言えるでしょうか?

住民をどう扱うかについての構図が、当時と劇的に変わっているとは、とても思えません。

「遊び人の金さん」も怒ってます! 共感も思いやりもない、心ない人々へ

私のお気に入りで、時々訪問させてもらっているブログで、こう怒ってらっしゃいました。
まったく同感です!!
「転載してください」とのお言葉もあるので、転載させてもらいます。

〜〜〜以下転載 (「それでも山を愛する『遊び人の金さん』日記」より)〜〜〜

I am angry

すみません。もうひとつだけ吠えさせてください。
 
 
県外に出た母の知人が、自分が福島から来たと言っただけで、そこで働く従業員が
 
「え!」と言って、その人から飛び退いたというんです。
 
そんなバカな話ありますか!
 
 
One of my mom’s friends went out of Fukushima and told the people there
 
that he was from Fukushima, then they stepped back and away from him.
 
How ridiculous!
 
 
 
あのね、空気感染するようなもんじゃないんですから。
 
母国に帰ろうとする在日外国人で空港が溢れかえっているというじゃないですか。
 
 
The radiation is not contagious.
 
The international airports are now crowded with the people from
 
the other countries as they rush out of Japan.
 
 
 
ここにいらっしゃる方は、良識もあって、ニュースも見ている方だと思いますが、
 
「怖いわねぇ」 と言ってる人がいたら、どうか教えてあげてください。
 
 
 Hope most of you know, but if there’s someone who is saying it’s scary,
 
please tell him/her.
 
 
 
放射能の専門家によると、 According to the specialist:
 

    ・ 原発で働いている方、レスキュー隊は、確かに被ばくする恐れがあるが、地震が発生して
    
    以来、最も高く観測された値でも1時間連続で浴びたとしてCTスキャン2回分と同じ程度の
    
    放射線量であり、避難勧告が出されている地域を出ている人なら、遠ければ遠いほど被ばく
    
    のリスク確率は低くなる。
    
    ・ 万が一、被ばくしたとしても、放射線物質は汗や尿で自然に出てしまう。
    
    
    ・ It could be dangerous for the people who work inside the nuclear power plant
    
    and the rescue teams, but the highest rate of the radiation detected since
    
    the earthquake occurred was about the same as you have 2 X-ray scanning
    
    inspections done and if you are out of the place where it is warned to
    
    evacuate, the far you get the less you get affected.
    
    
    ・ Even if you are exposed, the radiation will be excreted with the sweat and urine.
    

 
 
 
私は、チェルノブイリの事故があった年にロンドンに住んでいました。
 
当時は、ヨーロッパやイギリス全土に放射能の影響が広がり、乳製品や野菜は
 
食べないように忠告されました。
 
 
でも私は牛乳をガバガバ飲んでましたよ。
 
だって、将来ガンや白血病になるかもしれないことを恐れて、大好きなクリーム
 
を食べられないなんて 「死ね」 って言われてるに等しかったですもん。
 
 
I was in London when The Chernobyl disaster occurred and we were advised
 
not to have dairy products etc.
 
But I drank hell of a lot of milk because if I have to stop eating my loving
 
cream cakes, it was equivalent to the death!
 
 
 
ボランティア活動は長丁場になると思うし、私は母が帰ってきてバスで行けるよう
 
になったら、いわきだって相馬だって行きますよ。全然コワクないです。
 
 
無知が生み出す偏見の方が、よっぽど怖いです。
 
 
 
I don’t mind going to Iwaki or Soma for the volunteer activities,
 
because I am not scared.
 
 
The prejudice which is caused by unenlightened people are far more scary.
 
 
 
 
 
もうひとつ。 お花見を自粛するムードが高まっているそうですね。
 
関東では来週の競馬もなくなり、私はまた週末をどう過ごすか考えないといけません。
 
節電のためとか、交通が混乱するとか、主催者側の立場は分かるんですよ。
 
 
 
A lot of public institutions restrain themselves to have people to have parties
 
in some public parks to enjoy cherry blossomes and play gambles etc.
 
I understand some of them have to due to the effort to save energy or
 
the problems on traffic.
 
 
 
 
でも、もしそれが、自粛を「言い訳」にした活動停止だとしたら怒りますよ、私は。
 
 
国を挙げて、ニッポンの経済を潰してどうすんだ?
 
 
 
But I get angry if it’s only an ‘excuse’ by saying it’s their self-restraint.
 
Do you want to break the economy in this country down?
 
 
 
 
ちょっと状況は違いますが、八甲田で雪崩があった年、酸ケ湯のスキーツアーが
 
再開したことに、私は喜びましたよ。
 
 
そりゃ非難が集まり、このブログに 「中止すべき」 と書き込んできた人もいました。
 
 
When I heard that Sukayu ski guides would start working again
 
1 month after the avalanche accident happened, I told them to go ahead.
 
There were some people who criticized about it and told us to cancel.
 
 
 
 
あのね、余計なお世話なんですよ。
 
Well, it’s none of your business!
 
 
 
被災者は、そんな自粛を望んでいないと思いますよ。
 
今私達が自粛ムードに呑まれたら、結局は被災者にお金が回らないんです。
 
 
I don’t think people who were affected want us to be quiet for them.
 
If we get trapped by ‘let’s restrain’ atmosphere, it will end up with the fact
 
that they cannot supply enough money to them.
 
 
 
 
節電しながら営業、心の隅に置きながら普通に生活というのが、私はいちばん
 
被災者のためになると思います。
 
I personally think the best we can do is to have fun and our normal life,
 
taking an effort to save the energy.
 
 
 
 
もしご協力いただけるなら、転載などをして、少しでも多くの方に
 
ご同調いただければ幸いです。
 

2011年3月30日水曜日

原発事故〜東電会長会見 やっと廃炉に言及〜

1〜4号機を廃炉ですか。チェルノブイリ以後、破壊された原子炉最終処理に新しい方法が開発されたのでしょうか?
放射性物質放散、漏出封じ込めを石棺法ではなく、他に方法があるようには、この事故が起きて以降もどこからも出てきていませんよねぇ。
やっぱり、石棺封印式でしょうね。そして立ち入り禁止区域設定… 

この事故の最初の速報を聞いた時、私の懸念が現実化してしまいそうです…
何ちゅうこっちゃっ!!

何か変!〜自粛過剰が被災者を萎縮させないか?〜

3万人に達するかという犠牲者や原発の重大事故を出した大震災ではありますが、あまりにも「自粛」過剰になっていませんか?
ある所では「花見」まで自粛を要請されているらしい。まったく馬鹿げています。

何故、花見まで自粛しなければならないのでしょうか?被災者の人達だって、凍える季節から、身体も心も自然とほぐれるであろう春の陽気の中で花見をどんどんした方が良いでしょう。辛い気持を一時でも忘れたり、生き延びた事を喜べるように同じ被災者の人達と気持をそういう場で共有することは、必要な事だと思います。自粛なんかしたら、お互い遠慮をし合うことになりますよ。まったくアホらしい。

支援を受ける側も支援を出す側も、気兼ねなく気の長い活動をする為には、なおさら過剰な事はやめるべきです。
「花見自粛」などを言い出す人は、きっと戦前のような精神高揚状態にでも持っていきたいのでしょうか?それとも自己陶酔?w そういう「連帯」は絶対したくねぇ!そう言う人こそ発言を自粛して欲しいもんです。

一度に3万人というとショックを受けるでしょう。
でもね、この国では、同じく3万人以上の自殺者が、もう10年以上続いている事を忘れて欲しくありません。つまり10年間で一つの中規模都市の住民が消滅したのと同じと言えませんか?

しょーもない自粛などせず、楽しくお金を使って、冷え込んでいく景気もささやかながら支えないとねぇ。(お金、ないですけどぉ〜w)
本当に「沈没」しちゃいますよ。

福島第一原発〜東電、無間地獄に突入〜

炉心内から漏れ出ているとしか考えられない冷却水が、原子炉建屋、タービン建屋内から屋外トレンチ(集合配管などを通すトンネル状構造物)に漏出し、それも膨大な量のようです。

高レベルの放射線を出す水を回収する事も大変な作業だと思いますが、今やろうとしている措置は、そもそも冷却水を絶えず注入し続けなければならない中で、注水→漏出→回収→貯蔵?それともホウ酸を加え再注入?というサイクルを果てしなく続けるという事なのでしょうかね?
そして、出来うるなら漏れがチョロチョロ状態(?)になった時、決死の覚悟で漏れを塞ぎ、冷却系の点検そして修復を図るのでしょうか?

汚染水を回収し続けるということは、膨大な量の放射性廃棄液が日毎に溜まり続けるということですよねぇ。最終処理場も決められない中、今後、どうするのでしょうか?どん詰まり状態ですねミ(ノ;_ _)ノ=3

なんだか絶望的展開にいたったと思えるのですが…
フランスからの応援で、そうした事態を緩解できる術が発見出来る事を、今は祈るしかない?まさに神頼み状態のようです。

そうした状態にあるにもかかわらず、東電の副社長の会見での受け答えは、原子炉の壊れ方について曖昧な表現しかしていませんね。あくまでチェルノブイリ事故以上にはなっていないと言いたいようです。爆発的破壊はしていませんが、放射性物質は空中にも放出され続け、冷却水もまた漏れ出ているとしか言えない状態で、これですもんねぇ… 

多分、東電としては、この事故の責は自分達にはないと言いたいのでしょうね。国も認めていた設計想定を超えた自然災害に見舞われ、これだけ自分達は必死にやっているのに、何故責められなければならないのかと。確かにそういう一面はあるかもしれませんが、事故後の初期対応で疑念を生むような事があり、その後の経過の中で、情報を迅速に公開してこなかったり、事態を大きく見せたくない態度が散頻繁に見られたから、東電が矢面に立つことになったと言えるでしょう。もちろん、指揮系統を即座に作れなかった政府も責を負うべきでしょうけどね。(参考サイト:週刊ダイヤモンド

2011年3月29日火曜日

2005年2月 類似地震を警告!〜衆院予算委員会公聴会で 神戸大教授(当時)〜

神戸大学都市安全研究センターに所属されていた石橋克彦名誉教授が、既に警告を発してらしたんですね。
これらの文書を読むと気が重たくなるかもしれませんが、今後どう考え、生きていくべきかの指針にはなるかと。今回は多くを語る気にはなりません。

関心がある方の為に、以下のサイトを紹介しておきます。
ただし、読む覚悟がある人だけ、クリックして下さい!!

  • 石橋先生が公聴会で話された内容を文字に起こしてあるページはこちらです。
   「迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である」(衆議院TVの録画は2010,2011年分しかなく、表示リンクは切れています)

  • 石橋先生のHPはこちらです。
   「石橋克彦 私の考え

  • 岩波書店発行の雑誌『世界』『科学』に掲載された論文の一部が無料公開されています。
    「東日本大震災関連のお知らせ







福島第1原発事故〜見えてきた事 フランスとの違い〜

ここに(リンク)フランスの原子力安全・放射線防護総局の支援組織である放射線防護原子力安全研究所(IRSN)が作成した3月12日〜20日間放出が続いたとの想定条件で計算された放射能雲大気中拡散シミュレーションがあります。放射能雲のトレーサーはセシウム137だそうです。
実際は21日以降も放出は続いていますが、参考にはなるかと。

このフランスでは原子力に関する安全を司る部局で、こうした情報を公開しているのですねぇ。フランスも原子力エネルギー開発を積極的に推進している国だそうですが、その情報の出し方や安全に関する考え方には、日本とは大きな違いがあるようです。

ここに(リンク)あるIRSN発表の別のPDFファイルを読むと分かる事ですが、下に引用した文章にあるように、評価は「合理的に過大評価」したというのです。

日本のNHKなどに登場して事故を矮小化しようとした学者や専門家、科学部記者達はもとより、SPEEDIによるシミュレーション結果の公表を渋った原子力安全委員会や官邸とは、全く逆の考え方ですね。

これまでの対応を見ると、日本の原子力に関する公的専門機関も政府も企業も、つまりは「最悪の想定」を十分にせず、たとえしていたとしてもその情報は公開せず、原子力の持つ利点だけに力点を置いて広報に努めていたということでしょう。事故が起こると何でも「想定外」という便利な用語で誤摩化す。

阪神大震災のあと、確か「危機管理センター」だったか、総理官邸に創設されたと思いますが、箱物だけ作って実践力のあるソフトの部分は欠如していたという事になります。まさに日本の持ち味発揮!?でしょうか。

被爆国の体験が「核アレルギー」を生んだ事も事実ですが、原発立地が「政策的」に「お金」で誘導されてきた事も、最悪想定を曖昧にさせてきた一面があるのかもしれませんが、その事をして今回の「3.11 FUKUSHIMA NUCLEAR DISASTER」の対応混乱や危機管理のお粗末さを生んだ事の理由や言い訳には出来ません。

原発のある市町村は政策的誘導に乗り原発を誘致し、一時期栄華を誇ったとしても、このような破壊的事故が一度起これば、その町へ帰れるのかも分からなくなるのです。既存施設のある自治体は一刻も早く最悪の事態を想定した対応策を作る必要があるでしょう。

この福島第一原発事故の今後がどうなるのかは、今のところ見当もつきませんが、対策や処理費用や影響を与えた分野や人的損害、そして国際的信用の喪失を考えると、原子力エネルギーに依存する収支はどうなのでしょうか。

電気エネルギーに依存する暮らしから離れられない我々国民一人一人に突き付けられた宿題と言えます。


以下にIRSN文書の一部分を引用します。

「IRSN による3 月22 日迄に福島第一原子力発電所から放出された放射能の見積もり評価発表
22/03/2011
福島第一原発事故による空気汚染のレベルを評価するために IRSN では3 月12 日-22
日間に事故のあった3 つの原子炉から放出されたであろう放射能量の評価を優先
的に行いました。この評価は、日本政府、又はIAEA から送られてくる情報の解釈
と現場での測定結果を合理的に過大評価(*)した上で、現実に近い放射線放出量の見積
もりを与えるものです。

圧力開放にともなう放射能放出は、燃料棒の大きな損傷に伴い最も早く放出される
放射性元素(希ガス、ヨウ素、セシウム、テルル等)です。この段階では計算の簡
略化のために、通常使用済みの燃料にみられる核種比率を適用し、より重大な放射
線の影響の及ぼす放射性元素のみを対象としました。放射能評価値は以下の通りで
す。(第一号機の炉心内燃料棒数:400本、第二号機と第三号機:548本)
• 希ガス 2E18 ベクレル
• ヨウ素 2 E 17 ベクレル
• セシウム 3 E 16 ベクレル
• テルル 9 E 16 ベクレル
参考として、上記の放射性元素の値はチェルノブイリの事故の推定放出量の約 10%
に相当します。ただし、
• これは 2011 年3 月22 日現在のデータに基づく最初の評価であり、
• 放射性元素の推定放出量(ベクレル値)だけでは放射線の影響は評価できま
せん。これは気象状況に大きく依存するからです。(放出の一部は太平洋上
に拡散されました)。
発電所境界で測定された放射線強度のピークの推移を基に放出された放射能の経時
変化を定め、それをIRSN による地域規模大気中拡散モデルとフランス気象庁による
北半球規模大気中拡散モデルの入力データとしました。」(*赤字強調は筆者)

2011年3月27日日曜日

本当に夢のエネルギー??〜負の部分を知らされぬまま進む核リサイクル〜

夢のエネルギー発電「高速増殖炉」の計画が発表された頃というのは、まだ紅顔の美少年(!?)だったと記憶しています。資源小国にとって、無限のエネルギーを取り出す事が出来るという触れ込みだったような…(本当に夢のエネルギーになる?)

そしてその高速増殖炉用の燃料確保のため、今、青森県六ヶ所村にある核燃料再処理工場の建設でしたよね。新聞に無数に並ぶ遠心分離機の写真が載っていた事を思い出します。それから、色々ありました。

確か、実験炉の「常陽」が作られ、そして実証炉開発用の原型炉「もんじゅ」。
しかし、臨界達成後しばらくして冷却剤の金属ナトリウムの漏出事故によって運転停止状態になり、訴訟まで起き、その後運転再開後も様々なトラブルが起きて現在でも停止したままだったと思います。
何か復旧不可能な状態になっているらしい「もんじゅ」です。(本当に実証炉や実用炉ができるの?費用はあとどれくらいかかるの?あと何年後に?)

金属ナトリウムの取り扱いの難しさや水(H2O)との爆発的反応は高校時代の化学実験でも体験していましたが、そんなものを冷却剤に使うのかというのが、その時の正直な感想でした。(日本の原子力技術者や学者を信じるしかない?)

原型炉で開発が停止した状態の高速増殖炉計画なのに、六ヶ所村の再処理工場は着々と建設続行されて、取り出されたプルトニウムは溜まる一方ですよねぇ。どうするのかと思っていたら、今度はプルサーマル(プルトニウムとサーマルリアクターの和製英語)計画に則り、既存の原子炉で燃やそうとウランとプルトニウムを混合したMOX燃料を既存の原子炉で燃やそうという事になったそうです。(知らぬ間に、プルトニウムの使用目的が違ってきてない??)

そして、今回の福島第一原発の事故です。脱炭素社会の目玉エネルギー、クリーンエネルギーと宣伝してきたはずの原子力発電所から、いま、放射性物質など核汚染物質が漏れ出ているのですが、「クリーン」どころか、周辺住民をパニックに陥れていますよね。それにこの原発を処理したり、被害賠償や汚染地域の対策費用は、一体いくらになるのでしょうか?(東電、政府とも計算したくねぇ〜!と思ってるかも?^-^; )

さて、ここからが問題です。

今回の原発事故の結果、供給電力が不足するということで、東電管内や東北電力管内では、「計画停電」が実施されたり、予定されたりしていますよね。またこの停電が長期にわたって続くとも言っています。

電気機器に囲まれた私たちの暮らしの現状では、停電は息が出来ないのと同じくらい大変な事態と言えます。産業界も電気に頼るところがほとんどでしょうから、業績に直結する非常事態でしょう。ひいては日本経済全体にも大きな負の影響を与えるでしょうしね。

何が問題かというと、この計画停電の結果、原発事故が矮小化されて、「やっぱり停電や電力供給が足りなくなるのも困るし、原発は怖いけど、必要なのかしら?」となったり、肝心な事は報じない大手マスコミ、原子力関連メーカー企業や電力会社、そして原子力を基幹エネルギー政策に掲げる国によって、巧妙なキャンペーンが行われないだろうかという懸念です。
そして、今後の計画停電が、東電、東北電力だけではなく、他地域にも広がる可能性を他電力が言い始めている事です。

安定的なエネルギー対策が重要な事は、十分承知しています。が、負の部分を知らされず、そして議論も尽くされないまま、物事が進んで行くのは許しがたい(小市民の私が許さなくても平気でしょうけどね? ^-^; )

今日は、珍しく長文になってしましました。で、参考になりそうな文書を見つけましたので、一読を。
2004年頃、経済産業省の若手官僚によって作られたと言われている「怪文書!!w」だそうです。
リンクをクリックすると、いきなりダウンロードが始まります。ビックリされると思いますが、KASPERSKYのオンラインファイルスキャナでスキャンして安全を確認済みです。私はMac利用者なので、Mac用のスキャンソフトなので、Windowsの為に上記でもチェックしました。
19兆円の請求書ー止まらない核燃料サイクル」というPDF文書です。


東電、NHKに感じる不審

原発事故後、何故かNHKの放送姿勢が「安全」を強調したものばかりですね。
取りあえず事実は報じるものの、必ず「その分野の専門家、学者」を登場させて「その事態の矮小化」に努めるというものです。その効果は、事態が変化しても、NHK自体が間違った訳ではなく、そのコメントを出した「専門家や学者」に責を帰すことが出来る作り方ですね。
状況が悪化の一途にあっても、「専門家、学者」を次々と替えて以前の放送内容を微妙に変えつつ、その訂正には言及しない。要するに政府の発している情報内に収まるようにしか、放送していません。

こんな放送局が果たして報道機関と言えるのでしょうか?
政府広報担当機関としか言えません。

昨夜のBizスポでしたか、識者を呼んでこの震災の今後を語り合う番組でのこと。
SOFT BANKの孫さんが「放射性物質の危険性』を指摘し、「命を守る為には、早めに福島第一原発の避難範囲を拡大すべき」と発言すると、間髪を入れず、「司会者」が間髪を入れず「それはまだ検出されていません」とか「政府からは、まだです」と慌てて修正コメントを入れる様です。
愕然とし、そして笑えてきました。彼らもまた雇用されている訳で、最上層部の意向に逆らえませんからね。
NHKは「自分達が放射線を浴びなければ、福島県やその周辺圏の人達がどうなろうと知ったことではない」と言うことでしょう。
こんなところに受信料を払い続けなければならない?

東電に関しては、もう既に分かってきました。作業員3名が被爆したことでも分かりますが、原発の現場労働をする人達を守ろうという理念はないと見るべきでしょう。原発の現場労働をしている人達は、本社採用でもなく、地元雇用とか、どこからかリクルートされてきた労働者ですから、待遇にも違い(差別?)があると推測出来ます。だから、危険と分かった場所に突入させ、何が何でも修理しろと急き立てているのでしょう。

そして、この地震と津波の規模について、「想定外の規模」とか「天災」という言い訳が出来ないことも証言が出始めています。2年前に既に同程度の規模の「津波を伴う巨大地震」が起きている事実と「再来の可能性を経済産業省の審議会で指摘されていた」(毎日jpなど)報じられています。
やはり、「想定外」でも何でもなく、1000年に一度の頻度への備えより、経済効率性を優先させたということでしょうね。

2011年3月25日金曜日

原発の労働の実態について〜イギリス公共TV局channel4で放送された映像〜

原発労働のことを調べているうちに見つけた映像です。
日本の原発の実態は、現在でも一般には見えませんし、知らされていません。
こういう事だったのかと言うのが正直な感想です。

この映像は日本で放送されたのでしょうか?
制作したのは日本の制作会社のようですが。
日本の全テレビ局は、公共放送を謳うNHK(ひょっとして公共というのは似非?w)も含め「知らんぷり」という事になりますね。

今回の事故で、東電や保安院の発表する事実は、保坂展人氏が先のHPで言っているように、さみだれ式のようです。否定しきれない事だけを、時間差をおいて発表するということです。隠蔽体質が明確になってきました。


隠された被爆労働〜日本の原発労働者1

隠された被爆労働〜日本の原発労働者2

隠された被爆労働〜日本の原発労働者3


原子力安全委員会に思う

たった5人の委員会 審議だけして 知らぬ顔

名誉職 こんなところで 原発の 安全保障ができるのか

もういやや こんなお上に 誰がした

はぁ、、今夜もまったく冴えませんw 
お粗末だらけで失礼しました。^-^; m(_ _)m

東京電力とはどういう企業?

電力会社という以外、ほとんど無知なので、HPを見てみました。
そこでは、情報公開については、
「皆様からご信頼いただけるよう、これからも徹底した情報公開に務めてまいります」と書かれていましたが、ネットで見つけた前衆院議員の保坂展人氏のサイト「保坂展人のどこどこ日記」で、東電の秘密主義、情報秘匿性を表す事柄が記載されていました。
一読をお勧めします。

相手が原発反対の社民党所属だからという事もあったのでしょうが、そうであれば尚更、何でも見せて「安全」を証明すべきでしょう。隠さねばならない事があった??w

原子力発電所の疑問〜現場労働者はどんな人達?〜

今回の福島第一原発の事故を通して、多くの疑問が湧きます。

通常の原発で、一体どんな仕事があるのだろうか?
定期検査では、どれくらい被曝の可能性がある作業があるのだろうか?
休止した原子炉内部に入る作業とかあるのだろうか?
その危険度はどれほど危険なのだろうか?
その作業にあたる人々とは、どんな人達なのだろうか?

通常時、原発内で働く人達は、数千人になるとか。
今回の福島第一原発でも、最小五十数人になる前には、千人単位の人達が働いていたようです。
被曝の可能性があるから、時間単位で交代するから、数千人規模の人達が必要になるでしょう。

その数千にもなる作業員達の原子力に関しての知識とはどれほどのものなのだろうか?
数千にもなる現場作業員達が、専門家同様の知識と技術を持ち合わせているとは、考え難い。
それほど大勢の労働者をどこからリクルートしてきているのだろうか?
協力会社には、そうしたリクルート関係の会社もあるのだろうか?
被曝事故が起きた時、そうした労働者の人達は、どんな対処がされているのだろうか?
企業として、原発の危険性を広く知られたくないだろうし、秘密裏に処理してないのだろうか?
そのような時、規制当局(原子力安全委員会、保安院など)は、暗黙の了解?

大規模建築の現場同様、元請け企業を頂点に、下請け、孫請け、ひ孫受け状態のように、ピラミッド構造になっているのでしょうね。きっと。
施主は指令するだけか…


そして、今回の事故では、

何故、東電は事故初期に自力で対応しようとしたのだろうか?
見られてはまずい何かがあったのだろうか?
協力会社とは、どんな会社なんだろうか?
その協力会社にはどんな種類があるのだろうか?
被爆したと表に出てきている人数は、事実を反映しているのだろうか?
東電は本当に行われている作業の真実を公表しているのだろうか?

つまり、実態、事実を反映した広報がされてるのか?、という事です。
これは商業メディアにも当然言えます。

表に出てくる事柄だけに注目していては、この事故の実態や真実は永遠に分からなくなるでしょうね。

成功率ゼロ! 地震予知連

地震予知連が、今回の海溝型地震の予知はもちろんの事、かつての地震でも事前に予知出来た事はありませんよね。
火山噴火予知については、有珠山噴火の際に噴火の可能性を発したのは、2日前だったような。噴火場所の特定はもちろんされていません。
2日前は予知と言えるのか、火山性地震や各所に亀裂が見られるという顕著な前兆があれば、何も学者から言われなくとも、噴火しそうだと素人でも考えそうな気もします。

地震予知など、考えると随分昔に連絡会は出来たはずですが、阪神淡路地震も中越地震もそして今回も予報すら出していなかったと思います。
予算だけ毎年付けられているのでしょうか?何だか研究者の自己満足や既得権益維持の為に、貴重な税金が投入され続けていると非難されても仕方がない体たらくですよねぇ。

いかにも予知を期待させるような名称も変です。要するにまだまだ「研究会」のレベルに違いないのに、実効性がありそうな雰囲気を漂わせているのは、詐欺まがいとまでは言いませんが、それに近い気がします。

一極集中の予算付けではなく、考え方の違う研究者にも予算を配分して、研究のバラエティーを増やした方が本物の予知に近づくのではないかと、最近は強く思います。

福島第一原発 本当に安定化出来るのか?

冷却系のダウンによって、炉心冷却が出来なくなり、非常用炉心冷却システムも働かず、そして炉心溶融が起き、1号機と3号機では、水素爆発まで起こしました。
1基の炉心溶融でさえも大事故なのに、1号機3号機では、原子炉を収容している建屋と中を迷路のように走っているであろう配管や配線、そして制御室でモニターすべきセンサーなどが、あの大爆発で破壊を免れているとは、到底信じられません。
そんな状態であるにもかかわらず、外部電源を各炉に接続して、制御室に明かりが点灯したとしても、核心の原子炉の冷却系が復旧するなどと誰が安易に信じられるでしょうか?

福島第一原発の原子炉を設計した元GEのエンジニアの話を報じた米国のメディアによると、元設計者自身が福島第一原発で使われているBWR(沸騰水型原子炉)は欠陥品で、耐圧、耐熱の構造もギリギリで危険きわまりない状態になっているだろうと涙を浮かべて話したそうです。
また、国外の原子力関係の専門家によると、海水を冷却系に入れると、熱で塩分が固着し、バルブやその他の部分に不具合を起こすだろうと言っています。

そんな絶望的環境の中で、国が法令違反を問われないように便宜的に許容放射線量をかさ上げした中、放射線を浴びながら活動を余儀なくされている消防隊や自衛隊、東電の下請け企業の社員の人達が哀れです。彼らの安全や健康を守る為でなく、作業を強いる為の措置でしょうからね。彼ら自身の使命感には敬意を表しますが、メディアが美談に祭り上げる意図が分かりません。

また放射性物質や放射性希ガスは、事故当初からバルブ解放や漏出によって外部に放出されていて、その後の破壊の進行によって更に大量に放出、拡散しているという事です。事実、損壊原発を中心に、放射性物質の検出が関東圏全体に広がっていますね。そのせいで農家は一部野菜の出荷停止に追い込まれ、被害者を拡大し続けています。

政府、東電や原子炉関連メーカー、そして経済産業省管轄の原子力安全・保安院も原子力安全委員会も果たして真実を開示しているのでしょうか?自分達に不利な情報を秘匿している気がして仕方ありません。そして、彼らは住民や国民を守ることより、政府や東電を始め各電力会社、そして原子力政策を推し進めてきた学者達の自己保身の為に、情報をコントロールしている疑念を捨てきれません。そして大手メディアも徹底した事実解明をしようとしているようには思えません。公共放送を謳うメディアも似非安心キャンペーンに汲々としているようです。

2011年3月23日水曜日

東日本巨大地震余波 旅客機が危ない!

今回の巨大地震がこういう所にも危機を起こしていたんですねぇ…

被災地のライブ映像に圧倒されていましたが、東日本の空港が地震直後から閉鎖された事で、国外、特に長距離を飛んできた多くの旅客機が燃料不足と着陸空港との距離を巡って、大変な状況だったようです。
乗り合わせた旅客達も、とんでもない空港に着陸する事になって、予定も吹っ飛んでしまったでしょう。
その後、関東に移動出来たのでしょうかねぇ…

「らばQ」にその時の状況を示す記事があります。
『燃料が足りない!』震災で空港閉鎖、上空にいたパイロットの真に迫る手記

2011年3月22日火曜日

聴いた方良い話〜河野太郎議員の指摘「日本のエネルギー政策」〜

今回の原発事故問題ではありませんが、現在の日本のエネルギー政策の方向について考えさせられます。
電力各社や経済産業省が推進している高速増殖炉の可否や使用済み核燃料再処理やそこから生み出されるプルトニウムの問題、高レベル放射性廃棄物、そしてそこに湯水のように注ぎ込む税金の問題を的確に指摘しています。



河野太郎の指摘 「日本のエネルギー政策」シリーズ1 原子力発電

東電副社長会見を見て

会見を聞く限り、放出されている放射線物質の飛散のシミュレーション情報の公開や損壊している原子炉の今後について、未だに保留を強調するだけでした。そういう姿勢を国も認めているとするならば、周辺住民やもっと広範囲の国民を守るという姿勢には思えません。

もう一つ見えてきたのは、質問している記者達が核心を突けていないということです。
例えば、廃炉についてまだ言及する段階ではないという副社長の返答に対して、廃炉を前提にする場合と復旧(?)を前提にする場合とでは、タクティクス自体が変わってくると思うのですが、質問は続きませんでした。
事故の責任を追及するだけでは、はぐらかされるだけであり、根本的な問題をえぐり出せないでしょうね。

洋上の大津波 巡視船まつしまの記録

映画「Perfect Storm」に見るような大波を乗り越える緊張感が伝わる映像です。
本当に膨大な海水の塊が少なくとも4波は押し寄せてきたのですね。
艦長とブリッジ上の部下オフィサー達との会話に、
「波高は10m以上だから」とか「波高が10mはあるなぁ」とあります。
洋上で目視10mという事は、沿岸部では迫り上がる訳ですから15〜20m以上になっていたとしても、不思議ではありません。この映像を見ても、今回の津波の規模が如何ほどのものだったかが分かります。

Navy Vessel runs into Tsunami on Ocean near Eathquake Center

こっちは短いですが、映像は鮮明です

津波を乗り越える巡視船まつしま=海上保安庁提供

2011年3月21日月曜日

人倫にもとる政治家発言 続発!

最初は、人倫に悖る発言では枚挙にいとまがない、やっぱり例の石原慎太郎東京都知事
各オンラインニュースなどによると、

〜〜〜引用開始〜〜〜

「我欲で縛られた政治もポピュリズムでやっている。それを一気に押し流す。津波をうまく利用して、我欲をやっぱり一回洗い落とす必要がある。積年にたまった日本人のあかをね。やっぱり天罰だと思う。被災者の方々はかわいそうですよ」(MSN産経ニュース)

「我欲に縛られ政治もポピュリズムでやっている。それが一気に押し流されて、この津波をうまく利用してだね、我欲を一回洗い落とす必要がある。積年たまった日本人の心のあかをね。これはやっぱり天罰だと思う。被災者の方々、かわいそうですよ(毎日JP)

「スーパーになだれ込んで強奪するとかそういうバカな現象は、日本人に限って起こらない」などとした。さらに親が亡くなったことを長年隠し年金を不正受給していた高齢者所在不明問題に言及し、「日本人のアイデンティティーは我欲になった。政治もポピュリズムでやっている。津波をうまく利用してだね、我欲を1回洗い落とす必要があるね。積年たまった日本人の心のアカをね。これはやっぱり天罰だと思う」と語り、「被災者の方々はかわいそうですよ」(読売オンライン)

「アメリカのアイデンティティーは自由。フランスは自由と博愛と平等。日本はそんなものはない。我欲だよ。物欲、金銭欲」
「我欲に縛られて政治もポピュリズムでやっている。それを(津波で)一気に押し流す必要がある。積年たまった日本人の心のあかを」
「被災者の方々はかわいそうですよ」(asahi.com)

「日本人のアイデンティティーは我欲になっちゃった。アメリカのアイデンティティーは自由。フランスは自由と博愛と平等だ。日本はそんなもんない。我欲だよ。物欲、金銭欲」
「我欲で縛られた政治もポピュリズムでやっている。それを一気に押し流す。津波をうまく利用して、我欲をやっぱり一回洗い落とす必要がある。積年にたまった日本人の心のあかをね。やっぱり天罰だと思う。被災者の方々はかわいそうですよ」(共同ニュース)

〜〜〜引用終わり〜〜〜

自分の従来からの主張を、二万人を超える犠牲者が出たこの災害にかこつけて発言する心根が理解出来ませんね。本当に。膨大な人命が失われたこの自然災害を、「利用」とか「天罰だ」と言ってみせる傲岸不遜さこそ、非難されるべきです。この人こそ、洗い流すべきものがありそうです。

そして、次は東京に次ぐ大都市、長田義明大阪府議会議長の大阪府庁舎移転に関しての発言を同様に拾ってみると、

〜〜〜引用開始〜〜〜

「大阪にとって天の恵みというと言葉が悪いが、本当にこの地震が起こってよかった」(asahi.com)

「大阪にとって天の恵みと言うと言葉が悪いが、本当にこの地震が起こってよかった」(産経ニュース)

「大阪にとって天の恵みと言うと言葉が悪いが、本当にこの地震が起こってよかった」
「知事の考えが間違っていたことが示された」(読売オンライン)

「(震災は)天の恵み」「地震が起きてよかったとの趣旨ではなく、その場でも『言葉は悪いが』と断っている」(共同ニュース)

〜〜〜引用終わり〜〜〜

こういう資質の人物が府議会議長を務めているとは… 唖然とするしかありませんよね。

日本の二大都市の政治家にして、これです。以下の中小都市の実態も推し量れる?

Super Moon 3月19日

地球と月との距離が最も近くなり(perigee)、見かけ上の大きさが遠地点(apogee)の時より、14
%大きく見えるそうです。
天頂近くの撮影なので、あまり変わってないような…^-^;


2011年3月20日日曜日

セリーグ 開幕日程に思う


老害を 排除も出来ぬ 取り巻きの
明日をも知らぬ その身哀しき

老害と 自覚出来ぬが 老醜と
切り込む勇気 取り巻きになし

お粗末でした ^-^;

遺棄と同じ!避難弱者〜病弱患者、高齢者〜

福島第一原発の避難範囲に指定された老人福祉施設や病院で、取り残されていた人達が避難途中や避難先で亡くなるという悲劇が起こるとは!
これは自然災害ではありません。病院関係者の無責任さもあるでしょうが、政府の無計画な対応策で殺されたと言っても過言ではないでしょう。
内閣や危機管理センターの役割が満足出来るレベルで機能していなかった事の証です。

政府と東電が廃炉に躊躇したという初期対応の失敗が、こうした避難弱者を窮地に追い込み、そして当原発で連鎖的に悪化していく事態に命を懸けて対処している社員、関係社員や自衛隊員、消防隊員の仕事を生じさせていると言えます。

首相がいくら「希望」や「連帯」をアピールしても全く効果はなく信頼も生まれないでしょう。
求められている事は明確で具体的、的確な対応策を出し続けることなのですから。

そして自分たちに課せられた責務を「未曾有」という言葉で、「自然」に転嫁してはならないと思います。
政治家、官僚はそれらの事から、国民を最大限守り抜く為に存在しているのでもありますから。

2011年3月19日土曜日

詐欺メール フィッシングに注意!! 地震、津波の募金を装う

トレンドマイクロによると、「earthquake」「japan」「tsunami」「relief」「disaster」「fund」「donation」少なくとも100件のドメイン登録が災害後登録されて、詐欺やフィッシングに利用される可能性を指摘。またUNICEFを偽装したメールなどで義援金を募るものやfacebookでは「Japanese Tsunami RAW Tidal Wave Footage!」というフィッシングプログラムが埋め込まれたページなどが出現しているそうです。
「義援金募集」などを装った詐欺サイトも見受けられますので、ネットからの募金は正式の団体のサイトかどうか、チェックした上ですべきでしょう。
こういう大災害を利用するような輩を決して喜ばせる事がないように注意しましょう。

2011年3月18日金曜日

政府 東電 初期対応に判断ミスか?

読売オンラインによると、事故直後、米政府からの技術的支援の申し入れを断っていたという。
その申し出が「廃炉」を前提にしたものだった為、回復可能とする東電、政府の見込みと相違したためらしい。

ところが事態の進行は、東電、政府の見込みが外れ、悪化の一途だ。
今さら、「もし」を言っても事態解決には何の役にも立たないが、まだ原子炉が健全な事故直後の状態で、そのアドバイスを受け入れていたら、ここまで悪化したのだろうかという疑問は残る。

政府には、世界で唯一の被爆国でありながら、放射線被害の深刻さの認識に甘さがなかったか?
応用物理学を学び、原子力に強いと自認する菅首相の判断が的確だったのか?
東電は経済的得失を優先させたのではないのか?
政府、東電は技術に過信がなかったのか?
など様々な疑問が生じる。

過去、原子力発電に関して、政府、電力各社は「安全」に関するキャンペーンで、「絶対的安全」を喧伝していたはずだ。
読売オンラインの報道が正しいとすれば、今までの「原発安全キャンペーン」は建設推進の手段に過ぎず、「もしも」や「最悪」の非常時に備える安全思想ではなかったということだ。

この事故対応の経過を見ていても、最悪の事態をぼかしつつ、その場しのぎの対応に追われていると思えてならない。
根本的に「似非安全思想」を「本物の安全思想」に作り直す必要がある。

複合災害 限られてきた対応策?

原子炉自体やそれを遮蔽するものの破壊が進む程、対応可能な策は限られてくるだろう。

各号機で破壊の状態は違うのだろうが、爆発を起こした施設で、外部電源を復旧させてECCS(非常用炉心冷却装置)を作動させる機能が残されているのだろうか?放水が放射線の影響で効果をあげ得ないとすれば、外部電源の復旧は、「ECCSが正常に動作しなくても、また効果的に冷却出来るかは分からないが、とにかく水が原子炉付近に供給できれば」という賭けにも似た対応策なのかも知れない。
しかも世界注視の事故対応だから、無為に放棄も出来ない。既に原発の有り様を再考し始めている国も出ているのだから、尚更だ。

とにかく今採られている対応策は、冷却することで、最悪の臨海可能性の排除と燃料棒の崩壊を防ぐという事だろう。
それが防げたとしても、安全な管理状態まで持っていくには、更なる試行錯誤が必要になるのだろうか。
対応すべき原子炉や燃料プールが複数あるというのは、困難度を増やしている事は確実な事だ。

2011年3月17日木曜日

世界史上初の複合災害、現在進行中!

巨大地震と原発の重大事故の連鎖という、この重大複合災害に際して、最も必要な事は情報を管理する事ではなく、正確な事実をリアルタイムに公開する事だろう。「管理」されている情報開示の仕方は、疑念を生じさせるだけだ。その疑念が人々に「焦り」を生み、不必要な行動を起こさせる。
正確な情報開示をしても、右往左往する人達は出てくるだろうが、全ての人に疑念を生じさせるよりは良い。パニックを怖れて、躊躇している間にパニックというものは起こるという事を肝に銘じるべきだ。

報道にしても姿勢が問われている。専門家として解説者を登場させるにしても、未だに事故を過小評価するような人物を採用すべきではない。進行中の事故の評価がスタジオで出来るはずもない。あってはならない高濃度の放射性物質が既に漏れ出ている。この事実が一番重い。避難は早いに越した事はない。

確かにチェルノブイリ原発の原子炉(黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉)と福島第一原発の原子炉(BWR)の構造は違い、格納容器の有無や制御棒の挿入の有無で臨界に達する可能性の違いもあるだろう。だが、学術的議論ではなく、漏れ出ている高濃度の放射性物質やガスが空中に飛散しているという事実に対して、いかに対処し人々を守るかが必須なのだ。学術的論議や評価は、避難を終えて、国民を守った後して欲しいものだ。

2011年3月16日水曜日

福島第一原発 建屋など崩壊!!〜チェルノブイリ事故を上回る規模か?〜

公開された写真で、もう言い逃れできない程度に、格納容器自体も破壊が進んでいる事が分かる。確実にスリーマイル島原発事故のレベルを超え、レベル6からチェルノブイリ事故のレベル7へと向かっているようだ。しかもチェルノブイリ原発で事故を起こしたのは一基だけの原子炉だったのに対し、今回の福島第一原発では、6基の原子炉があり、既に4基が破壊されつつある。この事はチェルノブイリ事故を上回る規模になる可能性が大きくなったという事だろう。付近では致死的放射線量が放射されているだろうし、5基全ての原子炉が「Uncontrollable(制御不能)」と言う事ではないか?石棺化が現実味を帯び始めたようだ。

茨城県内で設置されている観測ポストの空間線量率が、昨夜より上昇しているのが分かる。あるポストでは、昨夜1070nGy/h程度だったのが、既に1240nGy/hに上昇している。

Sv/h(シーベルト パー アワー)とGy/h(グレイ パー アワー)の関係はwikiによると以下のようになる。

〜〜〜wikiより引用〜〜〜〜
物質が放射線に照射された時、物質の吸収線量を示す単位がグレイ(記号Gy。定義J/kg)である。ただし、生体(人体)が放射線を受けた場合の影響は、受けた放射線の種類(アルファ線、ガンマ線など)により異なるため、吸収線量値(単位、グレイ)に放射線の種類ごとに定められた放射線荷重係数を乗じて線量当量(シーベルト)を算出する。

Sv=放射線荷重係数×Gy

放射線荷重係数WRは、放射線種によって値が異なり、X線・ガンマ線・ベータ線ではWR=1、陽子線ではWR=5、アルファ線ではWR=20、中性子線ではエネルギーによりWR=5 - 20の値をとる。

なお、SI単位系に切り替わる以前はレム (rem) が使われており、以下のように換算できる。

* 1 Sv = 1000 mSv (ミリシーベルト) = 1,000,000 μSv (マイクロシーベルト) = 100 rem = 100,000 mrem (ミリレム)

[編集] 国際放射線防護委員会の勧告による放射線荷重係数
種類            荷重係数
X線、ガンマ線などの光子1
ベータ線、ミューオンなどの電子 1
中性子10KeV以下 5
中性子10 - 100KeV 10
中性子100 - 2000KeV 20
中性子2000 - 20000KeV 10
中性子20000KeV以上 5
反跳陽子以外の陽子でエネルギーが20000KeV以上の物 5
アルファ線 20
核分裂片 20
重原子核 20

〜〜〜引用終わり〜〜〜

福島第一原発 末期症状か?

福島第一原発で行われている緊急対処は、復旧ではなく原子炉の暴走を止める事のみに集中しているようにしか見えない。
時間経過とともに、事態は悪化しているだけではないのか?
もうチェルノブイリと同様に、封鎖石棺化するしか術がないのでは?と思えてくる。
ここまで破壊が進んでしまった原子炉暴走を食い止める方策は、初めての事だらけで、マニュアルがあるとも思えない。
小惑星往還機「HAYABUSA」を帰還させたような劇的な奇跡でも起きない限り、収束させられないように思う。

そこで危険を承知で活動している作業員達は、まさに決死隊だ。
しかし原発事故の応援に入っていた自衛隊の部隊を50km離れた所に避難させたという。
20Km以上30kmの範囲の原発周辺の住民は、屋内待機。この対応の違いは何だ??
情報を持っている政府は、果たして本当の情報を国民に出しているのだろうかという疑問が生じる。
「冷静さ」を強調するだけでは、パニックを抑える事は不可能と知るべきだ。疑念がパニックを加速させる事を知るべきだろう。

2011年3月15日火曜日

震源 西へ移動?

静岡東部で震度6強の地震ですか… これは富士山付近の直下のようで、ここもプレート境界付近ですねぇ。この付近は北米、フィリピン、ユーラシアの三つのプレートが接しているところで、複雑な境界ですよねぇ。
何だか、不気味な連鎖的地震です。
もう、こうなると神頼み?しかありません(苦笑)
「山の神様、海の神様、どうか治まって下さい」

東日本地震クライシス 買いだめパニックとは…

石油危機時のトイレットロール購入騒動と同じではないか。商品がない訳でもないのに、関東圏では集団心理的パニックが起き始めたようです。購入者が急増して、仕入れが間に合わないだけなのに、あまりにも騒動に振り回されています。これこそ大都市圏の脆弱性と言えるでしょう。
「我先に!」という心理がパニックを加速するという事を都市圏住民は知るべきでしょう。落ち着いた行動を!

それにしてもです、福島第一原発事故で、テレビなどの特番で解説を加える専門家という人達が、言葉巧みに「安全」を強調するほど、「危険性」が露になってくるというのが、何とも皮肉です。

信頼性ゼロ!原子力安全保安院の会見

保安院ってのは、こういう危機の際、技術的、実践的対応アドバイスをする部門ではないのでしょうか?
一体どういう組織なのか、HPで調べてみたところ、
以下のようなものでした。

〜〜〜引用開始〜〜〜

NISAは、エネルギー施設や産業活動の安全を守り、万一の事態に的確に対応するため、「強い使命感」「科学的・合理的な判断」「業務執行の透明性」「中立性・公正性」の四つを行動規範としています。

第一に「強い使命感」に基づき緊張感を持って業務を遂行します。

第二に、安全・保安行政の専門家として現場の実態を正確に把握し、「科学的・合理的な判断」のもとに行動します。

第三に、国民の皆様の信頼と安心感を得るため「業務執行の透明性」の確保に努めます。情報公開に積極的に取り組み、自らの判断について説明責任を果たしていくことを重視します。

第四に、「中立性・公正性」を大前提として安全・保安行政を遂行します。

国民の皆様の暮らしを支えるエネルギーの安全や産業の保安をより確かなものとするために、私たちはこれら基本的な行動規範に基づいて、職務を遂行してまいります。

行動規範=強い使命感|科学的・合理的な判断|中立性・公正性|執行の透明性

〜〜〜引用終わり〜〜〜

つまり、「保安行政の専門家」と言うに過ぎないということでした!!(唖然)
実践的対応をすべきこの危機に、全面に出てくる部門ではないと思います。技術的対処を主導する部門というのは、この国にはない??



管政権 危機管理は??

これだけのクライシスです。国が主導権を握って、事故対応すべきでしょう。
会見でいくらアピールしても、事故対処については国の対応が後手に回り過ぎではないでしょうか?
東電だけでは、もう対処が出来なくなりつつあるようです。既に一企業だけで対応出来る限界を超えていますね。チェルノブイリ事故に限りなく近づいているようです。
チェルノブイリでは、原発を中心にして、30キロ圏内は永久居住禁止地帯になってましたかね?

負の連鎖! 福島第一原発

福島第一原発危機の最大の危機は、各原子炉や保管燃料の冷却系が全て機能していない事のようです。それが各施設の制御を困難にしています。応急的に冷却する事に最大の努力がなされているのでしょうが、放射線濃度の上昇とともに、被爆する事なしに、そうした作業を継続出来ないだろう事や困難さも増大している事も、容易に想像出来ます。そうした負の連鎖が事態を悪化させているようです。時間経過とともに、対処法もなくなっているように思えます。
こうなってくると、原発の安全性を謳った「5重の防壁」がほとんど破壊されたということですね。
しかし、原発推進の人達は、まだ全てが破壊された訳ではないと言うのでしょうか?
これだけの安全策も肝心の冷却系が破損しリカバー出来なくなると、対処法がなくなるというのが今回の事故ではっきりしたと思っています。

それにしても、国の危機管理はどうなっているのでしょうか?対策、対応が企業任せに見えて仕方ありません!!

以下、「HITACHI」HPの日立原子力情報ページより引用

〜〜〜引用開始〜〜〜

5重の防壁

燃料の中で生まれた放射性物質が、原子炉施設の外へ出ないように、5重の防壁で閉じ込めます。

5重の防壁「1.ペレット、2.被覆管、3.原子炉圧力容器、4.原子炉格納容器、5.原子炉建屋」

   1. ペレット
      燃料のペレットはウラン粉末をタバコのフィルターくらいの大きさに焼き固めています。
   2. 被覆管
      ペレットをジルコニウム合金の被覆管に入れて密閉します。
   3. 原子炉圧力容器
      厚さ17cmもある鋼製の容器。
   4. 原子炉格納容器
      ABWRでは原子炉圧力容器を納める鋼製ライナーを内張りした、厚さ2mの鉄筋コンクリート製の容器です。
   5. 原子炉建屋
      さらに、建屋の厚いコンクリートの壁があります。

〜〜〜引用終わり〜〜〜
上記引用中の「ABWR」とは、Advanced boilling water reactor(改良型沸騰水型原子炉)のこと。
福島第一原発は、「BWR」(沸騰水型原子炉)




2011年3月14日月曜日

福島第一原発の危機的状況〜メルトダウン!!〜

この原子力発電所の沸騰水型原子炉1号から3号まで、地震後冷却系の故障で、原子炉内の核燃料を冷却し、かつ核反応を減速させる軽水(普通の水〜重水と区別するため〜)が減少し、核燃料が水面上に露出する状態になった。緊急時に作動するはずの安全機構が全て作動しなくなったのが、その大きな要素だろう。

この結果、核燃料の核反応をコントロール出来なくなり、反応により生成される高熱によって、核燃料ペレットを被覆しているジルコニウム合金が溶け出し、核燃料ペレットが溶解を始めたという。

原子炉1号と3号では、ジルコニウム合金や鋼鉄製容器(?)が高温下で酸化して、冷却、減速材の軽水と反応し、水素が発生し、それが原子炉(Reactor Vessel)から漏れだし(?)、しかも格納容器からも漏れだし(?)原子炉建屋内の上部に充満して、建屋内の酸素と反応して爆発したという。2号機も燃料棒が水面から露出し、1号、3号と同様の過程を進みつつあるようだ。

ここで、マスコミの情報から見いだせない大きな疑問がある。それは原子炉内部の水であれ、蒸気であれ、希ガスであれ、決して漏れだしてはならないはずのものが、どうして建屋内に漏れだしているのか?排気弁解放なら、排気口から外部に出るだろう。高温になった結果、内部の水が蒸発し蒸気圧が高圧化したり、超高温化して、原子炉と格納容器自体にひずみやクラックなどが生じてでもいるのだろうか?

そうであるなら、外部から水を補給しても、原子炉内の水量が増えないことや減少が止まらないことに説明がつく。

であるなら、すでに原子炉は正常な状態であるはずはなく、多くの部分に不具合が生じているに違いない。だから、廃炉を前提にして、冷却・減速の為に海水を緊急注入しているのだろう。

低濃縮の原子炉用核燃料は、核分裂を爆発的に連鎖させる高濃縮ウランと違い、核爆発を起こす事はないが、原子炉内で核分裂が臨界点を超えて進むと、メルトダウン(炉心溶融)し、水蒸気爆発や水素爆発を引き起こし、重大な核汚染を起こす核物質を四方に吹き飛ばしてしまう。

しかし、水素爆発は起きてしまい、今後は核反応炉自体が吹き飛ばないように、コントロールに必死になっているのかも知れない。

今回の地震がこれまでの想定を超えていたとはいえ、こうも脆く安全機構が破損し、重大な危機的状況を生じさせた事は記憶すべきだろう。果たして、原発が低炭素社会に貢献するというキャンペーンが電力各社から喧伝されているが、核汚染の恐れを持つ原発の維持が我々にとって、正しい選択かどうか、考えなければならないと思う。

2011年3月13日日曜日

戦後最大の危機的災害〜東日本巨大地震〜

不幸にして犠牲になられた全ての人々に対して、心から哀悼の意を表します。そして、愛する家族や知人を亡くされた方々には、何というべきか言葉すら見つかりません。とにかく明日を信じて克服して欲しいと思います。

今回の地震及び津波、そして原発事故の状況が時間経過とともに、少しずつ分かり始めました。

戦後最大の危機的状況だという事と、史上初の複合災害だという事が明確になりつつあります。そしてニュースでも言ってるように東電管内では電力供給がショートする事から、計画停電が実施されるそうですね。他の電力会社からの供給だけでは間に合わないのでしょう。東電の発電所のダメージが回復するまでは、長期間かかるのでしょう。仕方ありませんね。克服するしか、方法はありませんから。

ところで、こういう危機的な時に乗じて、迷惑チェーンメールが出回ったりしますが、今回もやはり来ました。
私のところにも知人から2通届きましたが、「チェーンメール」の可能性を指摘して、回さないようレスしました。調べてみました。以下 MSN産経ニュースより引用
     〜〜〜〜引用〜〜〜〜〜
東日本大震災で、西日本の電力会社から東日本へ送電するために節電を求める内容のチェーンメールが出回っていることが13日、分かった。電力各社がホームページで注意を呼び掛けている。

 関西電力などによると、西日本と東日本では周波数が異なり、送電容量は100万キロワットが上限。同社は「東日本へ最大限の電気の融通を行っても(関西電力管内の)安定供給に支障はなく、顧客に節電をお願いする状況にはない」としている。

 電子メールは「関西電力で働いている友達からのお願い」とした上で「本日18時以降関東の電気の備蓄が底をつくらしく、中部電力や関西電力からも送電を行うらしい」とし、節電を求める内容。メールの転送も呼び掛けている。

     〜〜〜引用終わり〜〜〜

こうした行為は、本当にやめて欲しいものですが、回る事を楽しむ輩は尽きないでしょうから、こうしたチェーンメールに乗らない事です。貰っても、決して回さないように気をつけましょう!

2011年3月12日土曜日

福島原発破損!避難範囲さらに拡大

地震による原発事故後の対処で怖れるのは、被爆防止の為に避難範囲が設定されることです。地震や津波で倒壊したり、漂流している被災者の救助が不可能になるのではという事です。福島原発の周辺で要救助の場所はないのだろうか?これではかろうじて命拾いしている要救助者がいたとしても、どうすることも出来ないということになるのでしょうか?これでは被災者は見捨てられたのと同じでは?
原子力安全保安院は、こうした事態も想定していたのでしょうか?!

原子力安全保安院の無能露呈の会見

情報管理しているつもりなのか、パニック防止のつもりなのか、情報を開示するつもりがないのか、まったく意味のない会見だ。
把握しているのが会見の通りだとすると、保安院は何の為に存在しているのか分からなくなる。爆発事故後、既に数時間も経過しているにもかかわらず、未だに情報収集しているというのだ。ナンセンス!
住民の安全を第一位に思っているとは、到底思えない。

もしかして、もう事故の様相が手の打ちようがない程にもなっているのか?東京電力の会見はないのか???
当事者だから、当然すべきだろう!!

東北巨大地震と大津波と原発破損!

どこの国も経験した事のない複合災害が起きようとしているようです。
巨大地震と大津波による凄惨な被害だけでも、困難な災害なのですが、加えて福島第一原発では、炉心溶融という放射線被爆被害を起こす破損まで起きています。
地震や津波の被害は目に見えるものですが、放射性物質の拡散は目に見えない災害になります。
今は最悪のところまでいかないよう、最大限の防御策を講じてくれることを祈るのみです。
スリーマイル島事故やチェルノブイリ事故のようにならないように…

東北巨大地震! どうか、克服を!

夜が明け、ヘリコプターからの視界から見えるものは、根こそぎに集落が流され尽くし、デブリが至る所に集積している光景でした。宮城から三陸の海岸沿いの町や集落は、壊滅状態と言えます。
かろうじて命拾いをしたとしても、家族や愛する人達を失った方々の悲嘆は、想像もできません。これからの生活再建も大変なものになるだろう事も、想像に難くありません。
しかし、阪神大震災で被災した方々も、何とか克服してきたのですから、今回の被災者の方々もこれからの困難を克服して欲しいと思います。

東日本 地震続発!

昨日の午後、宮城沖で起きた地震は、日本の地震観測史上最大規模のM8.8(3/13 M9.0へ気象庁が気象庁マグニチュードからモーメントマグニチュードへ変更訂正)というプレート境界型の巨大地震で、これまで宮城沖で予想されていた規模を上回るものだったそうです。それによって起きた津波は、波高は7m以上となり、東日本の各地に凄惨な被害を出しているようです。夜が明けないと三陸などの各地の詳しい被害は分からないと思いますが、これまで伝えられている内容からでも、町が壊滅するくらいのもののようです。

その後もM7を超える地震が続いていますが、新潟、長野でも断層破壊型の内陸地震が起きていますが、これらの地震が先のプレート型の地震と関連していないとは言えない気がします。そして東日本で起きたこの地震が、今後、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界である南海トラフに影響を与える可能性はないのでしょうか?伊豆沖や東南海地震がもし連動して起きれば、それこそ日本沈没的様相を呈してしまいます。そうならない事を今は祈るしかありません。

2011年3月9日水曜日

おぞましいニュース〜韓国女優の自殺の原因〜

性的接待を強要されたと自殺後に一部ニュースが流れていた韓国女優のチャン・ジャヨンの遺書と言われる文書を、韓国のSBSが入手したそうです。接待を詳しく記録したというその文書は、筆跡専門家の鑑定でも、本人のものとされたそうですが、韓国の芸能界が持つおぞましい一面を露呈しているようです。

韓国のニュースサイトによると、接待の相手は有力新聞のトップやテレビプロデューサーなど多岐にわたっているとか。自殺直後に行われた捜査も、思惑がらみの隠蔽工作があった雰囲気のようです。

韓流ドラマのファンとしては、何とも言えない気持になります。このような女性を食いものにする事件は、韓国芸能界への幻滅を生むだけでしょう。事件の捜査を徹底して、以後、こうした悲劇が起きないようにして欲しいものです。

2011年3月6日日曜日

Internet上の危機管理意識の一つの指標として〜MS IE6 Countdown サイト開設

MicrosoftがIE6のカウントダウンサイトを開設しています。
何かというと、IE6(Internet Explorer 6=10年前の古いWindows用のブラウザ)の各国シェアが確認出来るサイトです。
コンピュータのアプリケーションソフトは、常に更新が行われる事が通常で、操作性や各種改良とともに、発見された脆弱性を修正しながら更新されています。

当然IE6も、既にIE8にバージョンアップされているのですが、上記のサイトで各国の古いIE6のシェアをみると、なんと日本は開発途上国なみのシェアで、10.3%もあります。中東、アジアを中心にシェアがまだ大きい国が多く、中国ではいまだに34.5%も。ヨーロッパや北、中、南米、オセアニアも既に5%以下です。最も更新が進んでいる所は、ノルウェーとフィンランドで、0.7%と1%を切っています。

コンピュータのOSを含め各種プログラムを常に最新状態に保つようにする事は、様々なリスクからコンピュータを守る為の必須事項なのですが、このカウントダウンサイトを見ると、そうした意識の差や知識の有無が歴然と表示され、この日本のIT知識の後進性がはっきりと認識出来ますね。

これはちょっと恥ずかしい事だと思いますけど、皆さんはどうでしょうか?

2011年3月5日土曜日

ぼんやりしてる間に、3月到来

暖かい冬が近年続いたせいか、寒さに敏感に感じた本格的な冬も遠ざかり、肌に感じる気温も、うっすらと暖かみを感じるようになりました。春も近いのですね。そう言えば、昨日、鶯のさえずりが聞こえました。寒かった冬のせいでしょうか、いつもより遅い気がします。(ここまでは3/1記載)

今メディアが騒ぎ立てている入学試験での不正行為での逮捕というニュースに、違和感を感じています。従来の手法であれば、発見=本人特定という事で、即退室、受験停止ということになり、逮捕という事案にもならなかったのでしょうが、携帯操作が試験場で発見されず、ネット上で見つかった事から、事が大きくなってしまったのではと思えます。
もちろん、cunning(正しくは、cheating)は悪い事に違いありません。そうした不正で何らかの結果を得られたとしても、本当の実力が試される時には化けの皮がはがれるだけです。人生には必ずそうした時が訪れるのですから、正々堂々と立ち向かうべきでしょう。

しかし、過ちを正すにも、強弱はあるはずです。この事件での対応は、ちょっと行き過ぎという感が否めません。受験期というのは誰しも精神的に追い込まれがちなものです。もう少しネット上も含め、寛容であってもいいのでは、と思います。今の時代、寛容さが希薄になっている気がしてなりません。