2010年2月19日金曜日

国母選手の服装問題ってそんなに騒ぐ事か?

スノーボードハーフパイプに出場の国母選手に対して、出国時の公式スーツの着方や会見時のつぶやきが批判の対象になった。文部科学大臣まで非難に加わり、非難の中には「即刻出場辞退させ、帰国させよ」というものまであったとか。しかもわざわざ競技の前に、彼のモチベーションを下げさせるような事をするとは、他の国の人たちのお笑いぐさにしかならないだろう。

元々、スノーボーダーのスタイルはダブダブのウェアで、黒人のヒップホップのスタイルに似たものだ。サーフィンを雪上で遊び、楽しむというところから出発したスノーボードは、私の知る限り「自由さ」を尊重して来たように思う。
伝統的なスキーと違い、雪上で思いっきり自由さを求めるところにボードの真骨頂がある。
だから、初期の頃から滑るだけではなく、空中姿勢の技を競ったり、ジャンプしたりする特徴があった。
ちなみに私はボードはしたことはなく、もっぱらスキーだけだ。

今回の国母選手に対する非難の多くは、スノーボードの神髄を理解せず、ただ単に上辺のところだけ見て、批判しているようにしか思えないのだ。

昔、ビートルズが世に知られるようになった頃、感性に富んだ若者達はその楽曲の新鮮さに心を奪われ、彼らの姿形を真似するようになったとき、当時の大人達は「不良」のレッテルを彼らに貼ったものだ。

今回の国母選手の服装問題もそれと似てはいないか? ファッションの好き嫌いはあって当然だが、どう着こなすかは、各々のセンスの問題だろうし、そのセンスを嫌いだからといって、否定されるものでもない。言動についても、若気の至りと言える。そんなに統一性が好みの方々は、北朝鮮で暮らす方が適してるとアドバイスしておこう。

2010年2月14日日曜日

怒る気力も失せたサッカー代表戦

ベネズエラとの親善マッチと東アジアサッカー選手権での日本代表の試合は、どの試合も最後まで見る気を失せさせたものでした。得点する覇気がほとんど見えません。シュートしなければ、試合で勝つ訳はないのですから。サッカーは玉を繋いで遊ぶゲームじゃありません。これではW杯でも予選リーグ敗退が既に見えているようなものですね。救世主はあらわれるのでしょうか…

2010年2月10日水曜日

不信感

不信感が招く出来事がこのところ多いようです。
最初は、政から。
鳩山首相や小沢幹事長の資金管理疑惑から、先の総選挙で大勝した民主党に逆風の不信感が増大しています。自民党時代に金にまつわる疑惑、不正に嫌と言うほど辟易していたのですから、「清潔であれかし」と願った対抗軸の民主党が「やはり同じ穴の狢だったのか」という落胆というのは、不信につながって当然ですね。しかもマニュフェストで示していた政策にしても、財源不足を理由に早くも変更続出です。
財源の目論見については、マニュフェスト発表以来、他政党からも明確にすべきと批判されていたことです。
期待が大きければ、落胆の幅も大きくなると言う事を、その内民主党は自覚させられる時が来るでしょう。

大相撲の世界でも同じく、やっとというか、ついにというか、朝青龍が引退に追い込まれました。色々な矛盾が大相撲の世界に絡み付いているせいでしょうか。
同類の格闘技であるプロ興行のプロレスでは、チャンピオンに殊更「品格」などを求めたりはしていない気もするのですが、どうでしょう?ボクシングでも、ルール違反には厳しくても、品格を声高に言ったりしませんよね?
大相撲が「国技」といつから言い出したのか知りませんが、興行物に何らかの箔付けをするのに、賜杯授与などとともに、その呼び方が有効に作用し、それ故、相撲取りのチャンピオンである横綱にあまり似合わない「品格」というものを求めざるを得なくなっているとでも言いましょうか、そんな感じを受けています。国技というなら、まだ剣道とか柔道の方が似つかわしいと私は思っているのですけれどね。

そしてここ熊本県での不信について。
熊本県知事である蒲島知事は就任後に、川辺川ダムについては白紙に戻して検討する決断を示したものの、潮谷前知事が撤去としていた県営荒瀬ダムについては、地元関係者が反対する中、費用を理由に「存続」を表明していました。(賢明な決断ではありませんね) ところが水利権更新に地元関係団体が不同意を示すと、一転、撤去に転じました。しかし撤去費用を作る(?)為に、2年間は発電を継続するため、更新に同意を求めるという、あまり説得力のない方針を示しています。右顧左眄というか、あまりにも稚拙過ぎる気がするのは
私だけでしょうか?知事のユニークな経歴も色あせて見えます。

そして、産業界ではアメリカのビッグ3に取って代わったトヨタ自動車がリコール問題の処理に失敗し、糾弾の矢面に立たされています。これもユーザーからの声を巨体故に聞き逃したツケの代償なのでしょう。USAの誇りだったビッグ3を越えたが故に、尚更非難の集中砲火を浴びると言う事もあるでしょう。しかし対処を誤った事に代わりはありません。

事ほど左様に、一旦不信感が生まれるとあれよあれよと自己増殖していく代物なのです。払拭するには、莫大なエネルギーが必要になります。一気にこれらの不信を吹き飛ばす妙手をそれぞれの人たちが繰り出す事が出来るかどうか。 見物ではありますけれどね。

では、今夜はこれにて。