2016年5月31日火曜日

御用報道を指示

  熊本地震発生時に、NHKの籾井会長が九州電力川内原子力発電所関連の報道に関して、「公式発表をベースに」した報道を指示していた事を、4月下旬に毎日新聞がスクープしていた。

  メディア規制を腹の中では目論んでいるであろう安倍の傀儡である籾井なら、まぁ、あり得ることであり、不思議ではない。今更だが、そのNHKは籾井以前から、報道機関たるべき姿勢をなくしていたと私は思っている。それが顕著に出ていたのが、論説委員が司会をする政治討論番組だ。極端に野党の意見のまとめ方や、発言の制止の仕方に偏りが度々見られ、あからさまに与党贔屓が見られていた。

元々そうした機関であったので、今回の報道に接しても驚きはなかった。そんなところに莫大な受信料を支払っている視聴者こそ、おひとよしと言うべきか?

2016年5月28日土曜日

益城町の惨状

昨日、用事があり益城方面へ出掛けた際に道路沿いに見た光景は、目を覆いたくなるような凄まじい情景だった。益城町役場付近の家屋倒壊の様は、特に凄まじく、道路の両側のほとんどの建物が押し潰れるように倒れていた。遠景にでも記録として写真を撮るつもりだったが、あまりに酷い情景に言葉もなく、写真も住民の方々の気持ちを思うと、とても撮影できる心境にはなれなかった。

私も同じ被災者で、大規模な改修が必要ながらも、かろうじて住んでいた家屋を失うことは免れた。そうした身だから、無神経、無遠慮に被災した我が家の写真などを撮る人がいたら、やはり憤りが湧いてくるだろう。

益城町の直下に布田川断層の帯が走っていた事は、頭で理解は出来ていたものの、普段よく通過していた場所だけに、よもやこれ程の地上破壊を引き起こすとは、想像だにしていなかったのだ。それはそこに暮らしていて今回被災してしまった住民の方々が、みんな同様に感じている事ではなかろうか。

 人生とはある出来事の瞬間を堺に、劇的に変化してしまうものに違いないのだが、その瞬間までは、誰もそのことに気づかないものらしい。今回はまさにその瞬間だった。