2008年4月27日日曜日

一連の出来事で

放置も長くなると、何事も徐々に廃れるのが世の常‥(^_^;
このブログもそんな命運をと思われた方もいらっしゃるのでは?
すっとこどっこい、細く長く生きながらえようと考えております。(笑)

さて、世間では「道路特定財源制度」の中の「揮発油税」の維持か廃止かで賑やかな議論がなされていますね。確かに生活費に直結する物価高の折り、耳目を集めるのは当然でしょうね。

すべからくお金を握っている者が強者となる世の中ゆえに、国交省が差配できる予算を死守するのも当然と言えば当然でしょう。そして地方自治が名目ばかりで、国によって金で縛られている状況では、地方6団体(全国知事会・全国市長会・全国町村会・全国都道府県議会議長会・全国市議会議長会・全国町村議会議長会:今までは何を話し合ってきたのでしょうか?)が道路暫定税率維持を訴えたりするのも、致し方ないのかも知れません。

さりとて、完全にお金も伴った地方自治が実現した時、今の地方自治体に自主独立の政が出来るのか?というのも疑問と言うか不安なんですが‥

と、これは前置きでして、長くなりすぎました。今日書きたかったことは別件(^_^;

映画『靖国YASUKUNI』(李櫻監督)などにまつわる事です。自民党議員の稲田朋美氏が会長を務める「伝統と創造の会」で文化庁所管の日本芸術文化振興会がこの映画に対して助成金を出したことを問題として、公開前に配給会社に対し試写を要求したことに端を発した事柄についてです。公開予定の劇場が公開を取り止めたりしていますよね。稲田氏の主張やこれまでの活動履歴については、彼女のHPやWiki等を参照して下さい。彼女がどんな主張を持とうがそれは自由です。しかし振興会の応募審査を受け助成が決まった映画について、週刊誌が「反日的」と取り上げた等の理由で、あたかも検閲もどきの試写を求めるというのは、どうなのでしょうか?しかも国会議員という立場なのですから、尚更です。

監督が中国人であろうと、その内容がいかに「反日的」であろうと、それが優れた表現の内容であれば、それを助成対象に決定した振興会の度量の大きさを私は評価したいですね。文化とは様々な主張や考え方が織りなす奥行きが深く、混沌としたものだと考えているからです。偏狭で単純な思考に基づくものなど、面白くもありません。純化しすぎると遊びもなくなるものです。

聖火リレーでの中国の人達の反応も、偏狭な民族主義的な色合いが強く出ています。各国を回る聖火リレーの沿道を「五星紅旗」で埋め尽くすということが、その異様さを強調しこそすれ、オリンピックを純粋にスポーツの祭典と見ることを困難にしているのですから。もちろんオリンピックが純粋にスポーツだけの祭と言うつもりはありません。かつてナチスドイツがベルリンオリンピックで第三帝国の威信発揚にそれを利用したという過去もあるのですからね。

あまりに国家とか民族とかを強調するのは、価値観を狭め偏狭さを増進させてしまうというのが、過去の教訓と言うべきではないでしょうか。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということがないようにしたいものです。


2008年4月1日火曜日

本当の桜も咲き誇り

今朝、長女が新しい生活の場へと出立しました。これまでも家を離れていたので、それほど代わり映えする別れではありませんでしたが、高校時代とは違い大学生になるわけですから、自立への大きな一歩となります。餞(はなむけ)の言葉をとあれこれ考えたのですが、たいした文句が浮かぶはずもなく、

「心と体は自分でしか守れないのだからね。それと大人としてすべき事と自分のやりたいことをしっかりとやるように。」

と言うのが関の山でした。(^_^;

我が家以外でも同じような光景が、この櫻花の時期、そこここで見られるのでしょう。この淡い桃色の花が象徴するようなほのかな期待と不安を胸に、新しいステージに踏み出した自分自身の過去とも重なります。みなさんはどうでしょうか?