2010年2月19日金曜日

国母選手の服装問題ってそんなに騒ぐ事か?

スノーボードハーフパイプに出場の国母選手に対して、出国時の公式スーツの着方や会見時のつぶやきが批判の対象になった。文部科学大臣まで非難に加わり、非難の中には「即刻出場辞退させ、帰国させよ」というものまであったとか。しかもわざわざ競技の前に、彼のモチベーションを下げさせるような事をするとは、他の国の人たちのお笑いぐさにしかならないだろう。

元々、スノーボーダーのスタイルはダブダブのウェアで、黒人のヒップホップのスタイルに似たものだ。サーフィンを雪上で遊び、楽しむというところから出発したスノーボードは、私の知る限り「自由さ」を尊重して来たように思う。
伝統的なスキーと違い、雪上で思いっきり自由さを求めるところにボードの真骨頂がある。
だから、初期の頃から滑るだけではなく、空中姿勢の技を競ったり、ジャンプしたりする特徴があった。
ちなみに私はボードはしたことはなく、もっぱらスキーだけだ。

今回の国母選手に対する非難の多くは、スノーボードの神髄を理解せず、ただ単に上辺のところだけ見て、批判しているようにしか思えないのだ。

昔、ビートルズが世に知られるようになった頃、感性に富んだ若者達はその楽曲の新鮮さに心を奪われ、彼らの姿形を真似するようになったとき、当時の大人達は「不良」のレッテルを彼らに貼ったものだ。

今回の国母選手の服装問題もそれと似てはいないか? ファッションの好き嫌いはあって当然だが、どう着こなすかは、各々のセンスの問題だろうし、そのセンスを嫌いだからといって、否定されるものでもない。言動についても、若気の至りと言える。そんなに統一性が好みの方々は、北朝鮮で暮らす方が適してるとアドバイスしておこう。

0 件のコメント: