2011年4月12日火曜日

言い訳「専門家」と綱渡り安定化作業〜福島第一原発重大事故〜

さぁ、原子力関連の「専門家」の諸君!、良く聞いてくれ!

テレビに今まで登場して、さんざん「大丈夫です。」を繰り返し、事故を矮小化しようとした諸君は、INES(International Nuclear Event Scale:国際原子力事象評価尺度)で、チェルノブイリ原発事故同様の最悪事象レベル7に並んだ福島第一原発についてのこれまでの説明について、よーく言い訳を考えておいた方がいい。
チェルノブイリ事故では、直接的海洋汚染はなかったはず。今回の東電福島第一原発重大事故では、海洋への高濃度放射性核物質含有水を意図的に排水したのだから、並んだというより、越えてしまったと言うべきだろう。

「スリーマイル事故のようにはなりません」、そこを越えると「チェルノブイリにはなりません」と言い続けて来た「専門家」諸君!、さて、どんな言い訳を用意してる?

あ、そうか。「問題はありません」「大丈夫です」の前か後に必ず「現状は」とか「このままならば」とかをこっそり付けていましたよね。後で言い訳をしなければならない事態に備えていた訳か。原発の最悪事象に対する備えはしなくてよくて、自分の危機には備えておこうという事か。(苦笑)

そうか、そうか、賢い奴らは、逃げ道をちゃんと作ることを忘れそうだった。もしくは、黙殺だったなぁ。
というより、そもそもマスメディアや産業界の操り人形を自覚してたから、気にもならないか?(苦笑)

さて、プレート境界連動型地震の余震は、さすがに大きいですね。普段なら本震級のものが、1ヶ月を過ぎても、ジャンジャン起きてます。たしか、米国のNRCのアセスメントでは、余震などによる原子炉に対するストレスに懸念を示していたはずです。原発周辺でこれだけ頻発していれば、応力のかかり方も設計想定を既に越えてる事もあり得ますね。だって最初の本震とその後の炉心溶融や圧力上昇、そして水素爆発などによって、原子炉格納容器や圧力容器が脆弱化しているはずですしね。

一見安定しているように見えるときが、一番危険とも言います。ほとんど切れかかっている細い糸の上を渡る綱渡り的原子炉安定化作業とも言えるようです。

多分、こうしう本当に実力を求められる現場に対して、先の専門家諸氏は一切役に立たないのではないかと思います。

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