2011年5月14日土曜日

非常事態への備えと情報公開と政治的未熟さと

尖閣諸島の時も、そして今回の震災、津波、原発事故でも、この国の政府の非常事態への対応は、話にならないほど準備がなくお粗末すぎることがはっきり判りました。いくら法的なものや組織的なものを整備してもそれを使う人間側に問題があると、もうお手上げ状態になるだけだということです。

これはかつて政権を握っていた自民党が優れていたということでは決してありません。尖閣も今回も様々な原資料がインターネット上に漏れだしたり、主要な会見等がインターネットを通して直接視聴できていることから、その対応について即時的に情報を得られているから、その対応の中味が露呈し、その是非を市民が確認できたたからだと云えます。それが何故可能かというと、既存の大手メディアだけでなく、フリーランスの記者達や市民までもが会見に参加できるからであり、民主党政権で唯一今回の事態でまともなのが、このメディア対応かも知れません。これがもし自民党政権が継続していたら、会見がここまで解放されていたかどうか疑わしいし、かえって情報を隠蔽してたかも知れません。多分、解放にはほど遠い状態だったと考える方が自然でしょう。そして原発事故対応への怠慢がここまで明らかになっていなかったかも知れません。

民主党の未熟さがここまでひどいとは交代以前は気づきませんでしたが、逆に言うとかつての自民党のように民主党は狡猾に、まだなっていないと言えます。少なくともメディア対応においては。

現実の政治を遂行しながら成長を促すというのもどうかとは思いますが、他に取り替えてマシになるという所もない以上、インターネットなどを通した情報公開を徹底させた上で、市民がしっかりと批判を加えながら当面見ていくしかありません。そして今の国会議員を衆人環視の元におき、彼等が真っ当か、否かを常にチェックし続けることだと思います。

0 件のコメント: