2011年5月9日月曜日

東電 作業員供給の欺瞞

以前ここで取り上げた原発労働者の実態を追ったドキュメンタリーでも証言がありましたが、被曝可能性のある現場作業にあたる労働者が日雇い労働者が、仕事を求めて集まるドヤ街(あいりん地区など)で集められている事が、今回のFUKUSHIMAの例でも実際に作業に当たった人物の連絡で明らかになりました。求人では宮城県内での「運転手」の労働求人だったにもかかわらず、福島第一原発敷地内での作業もしくは、近くでの瓦礫除去だったとか。

東電のこれまでの会見で彼等が言ってきたことは、原発の運転に慣れた人々という言い方で、労働者群を表していたように思いますが、実態は全く知識がない人々が周辺の作業に関与しているということです。しかも東電が直接雇用している形ではなく、協力企業という下請け孫請けひ孫,玄孫請けが労働者を集める形になっていて、東電が直接責任を問われ難い形になっている事です。

こんな無責任な東電の体制で核汚染の怖れがある事故処理作業が行われている事を、保安院をはじめ経産省も政府も暗黙の了解をしているのでは?という疑念が生じます。民主党にも自民党にも経産省出身の原発推進の旗を降り続けている議員や電力系労組出身の議員がいることも忘れてはなりません。そして東電の顧問などにも元通産官僚や元国会議員が座っていることを考え合わせると、こうした現場労働者の安全環境整備はおろそかにされたまま継続される可能性が大きいような気がしますね。「使い捨て」労働者として扱っても、良心の呵責も感じないのかも知れません。

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