2011年5月4日水曜日

切れない縁〜八百長、裏社会と大相撲界〜

相撲協会が本場所開催について、色々検討しているとか。法律に基づく捜査権もない外部委員会に八百長の実態を暴く事など出来る訳がありません。そもそも狭くて前近代的閉鎖社会ですから、真実を内部関係者が簡単に吐き出すでしょうか。

いくら表面を糊塗しても、現執行部のメンバー達が現役だった頃から八百長は行われていたし、裏社会との付き合いはあったのだから、表面化した相撲取りだけを処分した所で、クリーンになるはずがありません。いくら外部委員会が改革案を出したところで、所詮、名ばかりの対応しか出来ないのが日本相撲協会です。現執行部の幹部達の中に、ヤクザ世界との縁がきれいに切れている人がどれほどいるのでしょうか?

何回も出てくる「伝統」には、義理人情が絡む「人情相撲」とか「武士の情け相撲」は昔からあったと舞の海さえ言う始末です。そんな情状が入る相撲のどこが「真剣勝負の土俵」になるのでしょうか?スポーツニュースの解説者としてメディアに出ている人物が、未だにそんな甘っちょろい感覚とは驚きです。

「世間が許さなくなってきている」のではなく、そんなヤクザな相撲界であるにもかかわらず、税制優遇を受ける為の公益法人であり続ける事の是非を国民が判断しようとしているという事です。ヤクザな興行の世界に戻るのであれば、それなりの継続もあるかもしれませんけどね。様々な裏社会や義理人情が絡んだ伝統を守るには、その方が良いと思いますよ。裏社会が存在する限り、彼等が興行物から手を引くはずがありませんから。

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