2011年5月7日土曜日

震災、原発事故を通して思いを巡らしたこと

今回の大震災や東電福島第一原発重大事故を通して、色々なことに気づいたり考えさせられたりしています。自分達の日常の暮らしのインフラがどんな形が望ましいのか、安全なのか等、思いを巡らす事が吹き出している感じすらしています。

辛うじて命を守れたとしても、原発がある限り第2のfukushimaは起こり得る訳ですし、やはり原子力に依存せずに済むように安全安心なエネルギーを生み出す術を早急に作り出す必要があります。

例えば孫正義さんが提唱しているソーラー発電や地熱、波力、潮力、風力など開発が進んできている方式を組み合わせる事も必要ですが、給電システムなども大規模、中央集中的なものから、小規模、個別的もしくは戸別的システムを考えていくべきではないかと思います。例えば下水排水処理なども、人口集中地域は大規模集中が合理的かもしれませんが、人口分散地域では戸別合併処理が経済的にも優れていたりします。孫さんが創設するシンクタンクには、大いに期待と希望を抱いています。

これまでは中央集権的システムが国によっても推し進められてきて、原発等はその典型だろうと思うのですが、もうこれは信頼できそうもなく、行政権も地方分権が潮流になっている現在、基盤的システムも同様に個別的、分散的なものにしていく事を考える時期が到来している気がしています。インターネットを例に挙げると分かりやすいのですが、中央集中のリスク回避として拠点分散と結節点の多数化によって、全滅を防御するという考え方が理にかなっていたからこそ、これほどまでに大きく成長してきたはずです。

それにバリエーションが多いほど、全体としては安全を担保できるし、壊滅を防ぐ可能性までをみると経済的にも合理的なのではと考えます。集中、原発偏重という考え方の結果が、悲惨な災害を生み出し、非経済的で非合理的なものだったという教訓だと思うのです。

こう考えていくと、どうしても現在ある原発は段階的に廃炉に向けて準備していくべきだと私には思えます。

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