2011年11月5日土曜日

タイ国 首都水没〜進出企業への影響拡大〜

日本の豪雨水害では、急峻な地形ゆえ土石流や河川氾濫が頻発していますが、今年のタイ国の豪雨被害はかつて経験のない凄まじいもののようです。ついに首都バンコクの中心部まで浸水しているとか。元々平坦なデルタ地形のため、想定以上の雨が降ると今回のような水害につながるということでしょう。日本の場合は急傾斜の河川が多く、一気に海まで流れ下りますが、平坦な河川の場合は水流は緩やかで上流部で降った雨が河口部のバンコクまで到達するのにも時間がかかったようです。
それにしても、タイ王国の工業団地に数多くの日本企業が進出していたのだとあらためて知らされましたね。既に浸水のひどい工業団地では、ボートでしか水没した建物に近づけないとか。汚泥が入り込み精密機器を製造する機械類を再生させるのも、大変なことだろうと思います。進出時にこうした水害に見舞われるとは思いもしなかったでしょう。ただ、今後は温暖化の影響により、豪雨災害は増えると思われます。進出するにもインフラやアクセスのみにとどまらず、標高・地形などをチェックする必要がありそうです。

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