2011年7月2日土曜日

核ゴミ モンゴルへ投棄する計画〜包括的燃料サービス(CFS)〜

米国とモンゴルが主導しているという「モンゴルで加工したウラン燃料の供給と使用後の処理(つまり貯蔵と最終処分場)」計画について、米国原子力企業のWestinghouse Erectricを傘下に有する佐々木東芝社長が「使用済み核燃料などの国際的な貯蔵・処分場をモンゴルに建設する計画を盛り込んだ新構想を推進するよう」米政府高官に書簡を送った事を共同が報じています。

既存の原子力発電所や核兵器解体後に大量に出てくる核汚染ゴミの処分は、様々な国にとって頭の痛い問題になっていますから、何らかの処分法を確立する必要はあるでしょう。しかし、こうした他国に最終処分場を作る事で、「トイレなきマンション」と批判される核廃棄物処理の課題を緩和する事をも狙っているようにも見えます。

企業は、利益を追うのがそれ自体が持つ性なのかもしれませんが、社会的倫理の枠から逸脱していいはずはありません。部屋のゴミを屋外へ掃き出して、いかにも綺麗になったかのように考えているかのようです。掃き出してもそのゴミは屋外に存在し続ける事を忘れてはなりません。

同じく事業家であるSOFT BANKの孫正義氏が提唱している「自然エネルギー(太陽光発電)への転換」を一部の人は「今後の膨大な利益を見据えている事が透けて見える」と批判がましい事を言っているようですが、仮にそうであっても、より人々に害のないものを作るのであれば、批判どころか歓迎すべきだと私は思います。

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