2010年11月6日土曜日

尖閣沖領海侵犯ビデオ流出

事実を事実として、国民に公開しなかった為に、こうした流出が起きたのであって、政府自らの責任を流出事件に矮小化させてはならない。今回の中国漁船の船長及び船体の無条件返還は、以前密入国した金正日の長男を何もせず帰国させた事例より、より屈辱的な釈放だった。故に、こうした流出を起こさせたとも言えるかもしれない。ただ、流出の手段として、追跡が比較的容易なyoutubeへアップした行為は、稚拙としか言いようがないのだが…

国家公務員として、守秘しなければならない義務があるのは理解できるが、今回の映像が「公開」より「秘匿」すべきものなのか、という疑問がある。領海内で中国漁船から体当たりを受けたという証拠をどうして公表できないのか?外交的配慮があったにしても、中国当局の高圧的な態度に屈した結果の「配慮」としか思えないのだ。

そうした「配慮」をする民主党政権が、この国の主権を守れるのだろうかと考えてしまう。自民党の長期政権維持によって、この国に真っ当な対抗政党が育っていなかったということを、このところの民主党政権の有り様は示しているようだ。

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