2012年2月16日木曜日

最近の遊び?〜柿の木の伐倒と加工〜

冬は木の成長がほとんど止まっていて、根から吸い上げる水分も極端に少なくなっている為、樹木の伐倒に最も適した時期です。含水率が高いと乾燥に時間がかかり、かつ乾燥後の歪やひび割れが大きくなります。
と言うことで、裏庭にある樹齢100年位の柿の木を先日自分で伐倒しました。胸高直径は40センチ位になる高さも20mを超える大木でした。あまりに梢が高くなりすぎ、柿の実をちぎるのも困難な状態で、舞い落ちる柿の葉にも困っていましたから、切ることにしました。
しかし、すぐ横に蔵や道具小屋があり、伐倒方向は限られていて、不用意な方法では建物に被害を与えかねません。そこで、上部、下部に分けて切ることにしました。先ず、邪魔になる下枝を切り落とし、上部にワイヤーを掛け伐倒方向にウインチで引き、上部三分の一を切り落とす準備をしました。木に登ってチェーンソーを使って切るのですが、チェーンソーは使い方次第では大変危険な道具ですから、樹上での身体の安定的確保が必要になります。私は以前岩登りもしていたので、ロッククライミングの道具は揃っているので、身につけるハーネスとロープで身体を確保し、伐倒方向を確認後、受け口を加工し、追い口をカッティングし、弦(ツル)を残して木を離れウィンチで引くと見事に予定していた方向に上部三分の一を切り落とすことが出来ました。残った三分の二の幹は邪魔な枝もなく、受け口さえきちんと方向づけをしさえすれば、思う方向へ倒すことができます。ただ根元の直径が60cm程もあり、私が持っているチェーンソーのバーの長さでは反対側まで届きませんが、ボーリングカットを利用しつつ上手く追口を切り込んだ後クサビを打ち込むと、予定の方向へドサリと倒れました。
広葉樹は針葉樹と違い格段に材質が緻密なので、硬く重量もあります。ですから乾燥後に加工すると面白いものが作れると思い、幹の株の方はチェーンソーで板材に製材し、作業小屋内に積み上げて乾燥させています。ただ乾燥を待ちきれずに作ったものも。スツールとミニテーブルです。未乾燥なので、ひび割れもひどくなると思い、背割を入れましたが、それでもひび割れは大きく出ました。でも習作だと思えば、多少のひび割れなんか気になりません。(笑)
以下、伐倒の様子と作った物の画像です。





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