2015年7月30日木曜日

夏山〜遭難〜

不順な夏の到来と共に、穂高屏風岩での宙吊り事故のニュース。六十代の二人パーティーらしい。幸いにもトップ、セカンド共に生命に異常はなさそう。
 事故写真を見る限り、屏風の雲綾ルートのようだ。まぁ、屏風のどのルートを選ぶにしても、ここを登攀するにはそれなりの力量の持ち主のはずだ。

想像するに、セカンドの滑落ではなく、トップが堕ちたのだろう。二人の距離はほぼ50mと伝えられているので、パーティーを結ぶザイルは普通50mを使うからほとんど全部伸びきっていることになる。ということは、途中に取っていたはずのビレー点がほとんど飛んでしまって、確保者のセカンド間近のビレー点でようやく止められたと言うことのようだ。であれば、墜落の衝撃も相当なはずで、フルボディーのハーネスではなくシットハーネスだけであれば、脊椎骨を痛める事も有り得る。

日本の腫瘍な岩場は60年代から、70年代にほとんどのルートが開拓され、 詳細なルート図やそれぞれのピッチの難易度も出されたりしていて、事前研究もしやすくはなってはても、実際の登攀では訓練で身につけた実力が試されるのは、開拓時も、なぞる登攀でも同じだ。

まぁ、今回の事故は多分、経験者でありながらも、体力や経験の過信があって、事故に繋がったようにも思えるのだが。
「年寄りの冷や水」と揶揄されない行動を取りたいものだ。

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