2009年11月22日日曜日

犯罪と死刑制度

島根の女子学生殺人事件では、まだ犯人の手掛かりがつかめてない様子です。本当に早く真犯人を捕らえて欲しいものです。
何の落ち度もない他人の命を奪い去り、しかも残忍この上ない遺棄の仕方には、はらわたが煮え返るような憤怒を感じます。
こんな命の尊厳を一顧だにしない殺人犯には、相応の刑罰が下されるべきでしょう。
と言うより、このような命の奪い方に対しては、命をもって償うしかないのではとも思ってしまいます。
こうした猟奇犯にこそ死刑は妥当だとも思えます。
感情の部分では。

しかし、過去の歴史の中で、冤罪事件や権力の暴走によって「死刑」適用され、捜査ミスや真実を隠される事件、謀略を考えると、やはり死刑制度自体の存否については、大きな疑問を持たざるを得ません。
それに最大限守られなければならない「命」を奪う行為に対して、法的処罰ならばそれが許されるのか?という倫理的疑問もあります。

では現刑法で良いのか?
現刑法では無期懲役が絶対的終身刑ではなく、場合によっては仮釈放、もしくは恩赦の可能性もある点で、重大犯罪に対しては不十分だと思うのです。
刑法の最高刑は死刑ではなく、絶対的終身刑で処すべきではないかと考えます。
死ぬまで贖罪の日々を送らせる事。一瞬で命を奪うよりこちらの方が人にとっては重い刑罰になるのではと。

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