2010年9月14日火曜日

競争、その始原的な

毎日.comの記事に、「京都市動物園:学習のチンパンジー、仲間の死で意欲去る」というものがありました。
京都大学の霊長類研究は世界的にも有名ですが、その京大との共同研究の中で、観察されたものだそうです。

4匹のチンパンジーで、一桁の数字を覚えていく学習を09年5月から開始したそうですが、中でも意欲的に取り組んでいたヨウコ(雌)が09年12月に急死すると、残った3匹の意欲に変化が見られ始めたそうです。つまり意欲が減衰しているらしく、学習時間にも現れているとか。なるほど、競争相手がいないと、やる気が失せるのは、ヒトだけにあらずということでしょう。競争というものは、生物に組み込まれた始原的なものなのかも知れませんね。

今日、民主党の代表選に決着がつき、かなりのポイント差で菅さんが勝利したそうです。サポーターのポイント差が大きかったのでしょう。サポーターや国民世論の動向が国会議員の投票にも影響したかも知れません。
小沢さんが勝てなかったのは、やはり、今まで彼がとってきた政治行動が、サポーターをはじめ、国民に支持され難いものだったからでしょうね。彼の主張には一部共感出来るものがあるのですが、本質的なところで十分信頼出来ない部分があると私などは感じています。

一方の菅さんは、ミドリ十字の薬害エイズ事件で、名を馳せたものですが、首相に就任した後、どうも頼りないものを感じています。迫力不足の感は否めません。菅さんを支持した人達も積極的支持というより、「消去法で考えると」ということだったのではないでしょうか。

誰しも欠点はあるものですから、パーフェクトは望むべくもないのでしょうが、サミットなどでの行動では、もっと堂々とした印象を発して欲しいものです。この前のサミットでは、「自信なさ気」が明らかに伝わっていましたからね。あれでは、外交力があるとは思えなくなります。

どっちであれ、今、この日本はまさに崖っぷち。いや既に足元は砕け始めている状態なのですから、この状況を如何に打破していくのか、その方途を一刻も早く示すべきでしょう。

冒頭のチンパンジーではありませんが、競争相手がいることは、意欲を維持し、高揚させるものなのですから、小沢さんの存在も悪くはありません。お互いより良き競争をして、我々を安心させて欲しいものです。

民主党代表選集会録画リンク

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