2010年5月14日金曜日

溶解する政治

権力を握った途端、内部抗争を始め、それを失った途端、溶解し始めるこの国の政党というのは、選挙民としてどう捉えたらいいのでしょうねぇ? 

この夏の参院選では、芸能界から民主、自民の指名を受けて立候補する人が多いようです。芸能人だから政治家の資質がないとは決して思いませんが、中には疑問符を付けざるを得ない人も見受けられます。
政権を取る事だけが自己目的化していて、沈没し始めているこの国をどう建て直し、どんな国にしたいのか、それが判然としません。

もちろん、政治は日々起こり続ける国内はもとより、世界中で起きる事象に対して効果的な選択をし続けるという現実に即した力が必要な事は当然の事です。しかし、その選択には掲げる理想とする国家像があっての事だと思います。
しかし、残念ながらどの政党を見ても、確固とした姿を描いているとは思えません。何となくぼかしているといいますか、そんな印象を受けるのです。

前総選挙でマニュフェストを掲げて戦ったはずの民主党では、マニュフェストが戯れ言と言われても仕方が無いような政策変更を始めています。こんな状態で、私たちは何に信頼を置けば良いのでしょうか?立脚点がずれたり揺れたりするようでは、何も信じられないという事になります。今夏の参院選では投票率が大きく下がってしまう気がしています。

この国には信頼出来る政党すら存在しなくなったのかも知れません。

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