2009年2月26日木曜日

熊本県 不正経理処理 一億円以上!

蒲島知事が昨年就任した後、県の不正経理処理について、最初職員に対して「聞き取り調査」の結果だけで「不正はない」としていました。

ところが昨年末一件の不正経理処理が発覚し、やっと外部委員に委嘱した「調査委員会」を立ち上げ調査した結果、一億円以上の不正処理が見つかったと言うのです。この調査にしても3万円未満については調査が行われていないと言います。これでは完全な調査とは言えず、不正処理した額も、一億円どころではないと見る方が正しいでしょう。この数倍の可能性も十分にあり得ます。

県にしてこれだけの不正があったのです。こうした不正は県下の各市町村にも十分にあり得ると考えるのが普通の感覚ではないでしょうか?

今回のこの調査で県民の公務員に対しての信頼が回復するとは到底思えません。単年度予算がそうした不正をうむ」などいう理由を正当化する事はできません。税を徴収し公の仕事をするという根本的な自覚がないという事です。それに自己保身術においては、他の追随を許さぬほど長けているのも役人の性質のようです。地元紙によれば、県の食料費にも使われ方が異常だった事がうかがわれます。言い逃れを許すならば、こうした役人根性は決して正される事はないでしょう。

国の官僚に、そして地方自治体の役人にも、どうしてこれほどまでに腐敗した輩が蔓延しているのか。これはとりもなおさず政治の腐敗によるところが大きいとしか考えられません。政治家の劣化が役人の劣化を生む。「悪貨は良貨を駆逐する」(グレシャムの法則)という経済法則と同じですね。

この現状を少しでも真っ当にするのは、まさしく選挙民が真っ当な人材を政治の世界に送り込むしかありませんし、送り出した人物をキチンと監視し続けることしかないのでしょう。そうした監視をするには、情報公開を進めるしかありません。彼らに情報を独占させない事。これに尽きると思います。



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