2009年7月17日金曜日

夏山遭難 中高年の山岳ツアーに思う

私は企画会社の山岳ツアー経験は一度もありません。
ですから、あくまで推測の域を出ないのですが、今回の大雪山系トムラウシ山での大量遭難事故では、多くの疑問点があります。

1 ツアー参加者の山行経験や技術などが参加資格として勘案されていたのか?

2 エスケープルートがない山で、このパーティーの構成、行動日程が適切だったのか?

3 装備は万全だったのか?

4 各員の山域に対する知識は十分だったのか?

5 天候判断と行動の決断は適切だったのか?

報道によると、本州各地から参加者が集まり、ガイド数名のリードで登山計画がなされていたようですが、各員がその場でパーティーを組むというのは、お互い の実力が分からず、運命共同体たり得ないのではないか? 仮に実力が揃っていたとしても、気心が知れない間柄では、危機に際して統率の取れた行動が出来な いおそれがあります。
高年齢で体力も不足しがちで、実力も揃っていないメンバー構成などを考えると、悪天に対処するには日程に余裕がなかったのでは?という気がします。
そして、この山では以前にも似たような夏山遭難事故が起きているのですから、企画会社は周到な準備をすべきだったと思います。
もちろん、参加者自身もガイドに頼り切りだったとは思いませんが、危機的状況では、自らの命は自らの手で守るという鉄則のもとに、準備、装備を考えるべきでしょう。
そして、どんな山であれ、悪天の中ではどんなベテランでも「なす術をなくす事がある」という事を肝に銘ずべきでしょう。





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