2006年12月16日土曜日

やっと観ました

先週、見そこなっていた映画『硫黄島からの手紙』を 観てきました。描かねばならない要素がありすぎて、描き切れなかった部分はあるとしても、良くできた映画でした。既に闘うべき術を絶たれた中で、時間稼ぎの戦をしなければならなかった将兵の心中を想像しながら観てきました。虚しさが溢れました。戦いを始めてしまうと、終わらせるのが如何に困難なことになるのか。。。ほんとうに虚しいものです。

生存者の証言では、火山特有の地熱で洞内は熱く、戦いの末期はすさまじい様相だったとか。そして最後まで洞内に残った日本兵に手をこまねいた米軍は、洞内に海水を注入する作戦を採用したとか。その証言者は、注入された海水に気を失ったまま漂っている所を米軍に収容されたと話されていました。映画では洞内の生活が十分には描かれていませんが、事実は水、食料も枯渇し、地獄絵図に等しかったのでしょう。前にも書きましたが、その有様を語り始めるには60年を超える年月が必要な程だったのですからね。

いかに平和を維持していくのか。。既に軍事的備えについては、声高に叫ばれていますが、外交力が平和維持の基本だと思います。本当に声高に叫ぶべきは、その力を蓄えるためにこそ、ではないでしょうか。

0 件のコメント: