2007年12月12日水曜日

今年の漢字

「偽」だそうですね。残念ながら「墜」ではありませんでしたが、いつわる(偽る)事が多かったので、うなずけます。

彼の防衛庁の元官僚が「偽官僚」か本物の官僚か。「偽」であって欲しいと思いますが、実はあれが「本物」の官僚だとしたら、信頼回復どころの話ではありません。彼の人物を「彼こそが、本物の官僚だ」と評価した政治家もいるようですから、多分「同じ穴の狢(むじな)」は政界にも多く、そうした同じ感覚の政治家によって昇進の道が開かれてきたのかも知れません。

また老舗での偽物事件も頻発しましたね。それもそれぞれの地域や和食を代表すると評されてきた老舗での「偽物」事件は、名だけで判断する傾向が多い今時のグルメブームに一石を投じたとも言えるでしょう。折しも「ミシュランガイド」なるグルメ評価雑誌がこの国においても発行されるタイミングに合わせるかのような時期に、事件が頻発したというのも、皮肉なものです。他人依存の評価ではなく、己の舌の感覚こそを大事にしたいものです。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

なるほど!今年の漢字は「偽」でしたか。
確かに、今年「偽」といった事件がありましたね。食品に関して何件くらいでしたね。
今の日本はどうしたのでしょうね。昔の日本に比べたら、今はね。。。。 失望でした!。 

kurohyge さんのコメント...

>佳玲さん

品質や性能の良さで、世界の中で認められてきたはずの日本の「もの」が、実は偽装されていたものが、混じっていたとは、信用失墜も甚(はなは)だしいと言えます。

日本に良い印象を持っている外国の人達に対しては、恥ずかしい限りです。ほんとに。