2007年12月5日水曜日

嘘と隠蔽

どんどん出てきますねぇ、腐敗の実態が。守屋という前防衛省事務次官の行状のことです。

防衛庁を省に昇格させた人物などと喧伝され、政治家との繋がりなどで「防衛省の天皇」と呼ばれ、権勢を誇ったものの、その実態は斯くのごとく汚れきっていたということなんですね。しかも、その妻の行状もすさまじいもので、家族ぐるみで取引業者と癒着し、元々は税金だった金を裏金化して、まるで尽きぬ泉の水のように使っていたとは、もうあきれ果ててしまいますわ。破廉恥極まりないとは、こういう人物達のことですよ。

賄賂を巧妙に細工したルートで受け渡す手法も、徹底した検察の捜査で明らかになってきています。これも捜査段階のことなので、裁判でどう証言を変えるかは分かりませんけどね。

それにしても、こんな人物が出世していけるのが官僚世界の現状なのかと思うと、ますます情けなくなります。ある記事によると、守屋前事務次官の政治家などに対する気配りは「彼を見習いたまえ」と言わしめる程だったとか。彼の「女帝」もその点は抜かりがなかったのかも知れませんね。

付け届けや何かにつけてのお土産などを上層部に贈ることは、民間会社などでも行っている人も多いのでしょう。贈答と言うように、贈られたらお返しをするのが慣わしですから、贈る側には何らかの見返りを、そして贈られる側には「お返しをせねば」という心根を生じさせます。何の利害関係もない間柄の贈答なら、人間関係の潤滑油として良い具合に作用する事でも、公正を旨としなければならない立場であれば、そんな隙を作ってはならないということです。そうしないといくら小賢しい嘘や隠蔽をしても、いずれ白日の下に曝される事になります。その点が気がかりだったのか、事務次官を辞めたとき、彼は防衛省の常勤顧問就任に執着していたらしい事も報じられています。全くとんでもない男です。

嘘といえば、大学ラグビーでも強豪として知られる関東学院大学ラグビー部でも大麻栽培、所持、使用という犯罪を起こしてしまいましたね。最初の発覚以降、監督の部内聴取で部員が名乗り出なかったと報じられていますが、我が身可愛さ故に申告しなかったとすれば、根っこは守屋と同じです。スポーツマンシップどころの話ではありません。そういう潔さのないところは、廃部の憂き目にあっても仕方ないと言えます。十年くらい前でしたか、明大ラグビー部でも、飲酒暴力事件や合宿所騒音問題がありましたが、それ以降、明大ラグビー部の戦績も今ひとつパッとしませんよね。

老いも若きも、この日本は誇りとか潔さに欠ける人物が増えてきてしまっているのでしょう、、、と、かく言う私も偉そうなことは言えませんけどね(^_^; 


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