2006年8月6日日曜日

原爆忌

 今日8月6日は、61回目の広島原爆忌。3日後は長崎だ。今、若い人の知識から日本がかつて戦争した相手国から米国が抜け落ちているらしい。TVのアンケートでその傾向が見られたそうだ。「歴史は繰り返す」というが、歴史の事象を記憶しなければ、当然繰り返すことになるのだろう。

 世情の方も何度もここで書いているが、「国際貢献」「普通の国家」という名目で、「憲法改正」へと向かっている。憲法だけではなく、心の有り様にも関係する靖国神社も論争化されている。富国強兵の時代につくられた「東京招魂社」つまり「靖国神社」だ。「神の子」つまり、天皇の赤子として国家の為に戦って死んだ時には、この社に神として戻れるという戦死を厭わぬ心の拠り所として、造られたといっても良いだろう。もともと戦死でない者は、祭ってはならないはずの所である。争点化した後が問題だ。阿倍氏はこの論議をどう方向付けていくのだろう?本音は「国家神道」?まさかねぇ。(考えたくもないが、懸念はある)

 国家とは、何なんだろう?イラク開戦時、日本人が拉致された時の政府、与党幹部達の発言や対応を見ていて、「迷惑千万」といった様子しか見せなかったこの国に、忠誠を誓えと言ったところで、虚しさを覚えるのは私だけだろうか?そんな彼等がいくら「道徳」や「立派な国家像」を述べても、それは虚しさを越えて、馬鹿馬鹿しいとさえ思えるのだ。

 しかし、今のところ国に所属していなければならないのだから、少しでもまっとうな国になるように自分たちの知恵を発揮しなければならないのだろう。戦争には断じて荷担しない国、それが虚しくなってしまわないように。

 今日は嫌いな人もいる「蝶」の写真(笑)
 カバマダラと言うらしい。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

「蝶」サンキュ^^;

この6月、私のカソリックの友人の息子が高校を卒業後、大学進学が決まっていた。それもあわせて、先日みんなでお祝いもしたんだけど、その後、本人は「Marineに行きたい」と言い出し、パパは怒り、ママは泣いたらしい・・・4人兄弟の長男。
「どうしても大学には行ってくれ・・・」ということで、とりあえず地元のCommunity Colleeに1年間のapplyを出したんだ・・・と先日ママが言ってた。
胸中複雑。コメントできずだった。

ぶるの独り言とは、無関係な内容でしたね。
でも、このことが真っ先に浮かんできて・・・ゴメンチョw 

kurohyge さんのコメント...

>みささん
まぁ、米国ではそうなんでしょうねw 
己が絶対正しいと考える一神教と己を相対的にみる多神教との違いというか、精神的な基盤の違いでしょうね。

「和をもって尊しとなす」と言うのが好きだなぁww