2009年8月16日日曜日

天災?続発の雨期

かつての梅雨という呼び方より雨期と言った方が良いような気象ですね。今年の雨期には豪雨、土石流、洪水、竜巻、地震と、このところ天災が続発しました。
中でも、洪水に見舞われてしまった兵庫県の旧佐用町は昔学生の頃フィールドワークで通った土地でもあり、他人事ではありませんでした。当時お世話になった方々は、既に故人、もしくは高齢者になっておられるでしょうが、被害が軽微である事を祈る思いです。

思いもよらない雨量であったにしても、短時間のうちにあれ程の増水になるというのは、水系沿いの山林の保水力がほとんど無いに等しいと思えてなりません。戦後拡大造林されて杉、檜の人工林に覆われた山々が、もう数十年続く林業の低迷によって、間伐などの手入れをされる事なく放置され、放置単純林の持つ脆弱性がこのところの気象変化によって顕在化していると考えた方が良いように思えます。防府市の土石流をみても、山の谷にいくら砂防ダムを作ったところで、大規模崩壊には対処出来ないことは明らかです。放置人工林を健康な森林にする根本的な対処が必須な事でしょう。甚大な被害額を考えれば、健全林化への支出の方が経費的にも見合うと思います。

これまで農林業への有効な政策提示をしてこなかった今までの政治、政権のあり様も考えながら、来る30日には投票に向かわなければと思っています。

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