これは熊本の八代地方で栽培されている柑橘類の一種で、晩白柚(ばんぺいゆ)というものです。大きいものだと3キロほどに太ります。大きさも半端じゃありません。人の頭ほど。
うららかな日差しの中で、大きな実で枝をしならせていました。今年の玉太りは、夏の影響なのか、小ぶりだそうです。農作物は大変ですね。何せ自然相手の仕事。毎年毎年、同じじゃないのですから。
熊本の主要産業は、農林水産業。しかし、今その第一次産業が社会情勢の変化で荒波に揉まれています。なにもかもが激変の嵐の中で、暗中模索しているのでしょう。人口の少子化、高齢化、過疎地の今後は?熊本の山間地の田畑では、農業の大規模化が難しく、耕作放棄された田畑が散見されるようになっています。
農業の技術ほど付け焼き刃が利かないものはありません。そうした技術の継承はどうなっていくのでしょう。おじいちゃん、おばあちゃんが蓄えてきた知識と技能。それこそ、今や貴重な知的財産だと思うのですが。。。
子供達は故郷を離れ、都会で仕事を見つけないと生きていけない時代。お金を得ないと暮らせない社会。「勝ち組」「負け組」という嫌な言葉が踊る暮らし。様々な問題の中で、命をつなぐ大事な食について、ブランドという基準ではなく、当たり前の「食べ物」という視点で、考えていきたいものです。
(ずっと、下書きのまま、置いていたもので、アップが遅くなりました。)
2 件のコメント:
まさに!貴方のおっしゃる通りです。私達は価値観の変革をすべき時ではと考えます。
外国に依存しないと国を支える食料を確保できぬ国になっております。荒れ果てる農地を作ってきた国の政策に気がつかねばなりません。
飽食の時代ー何時までも続くはずがありません。
人が安心して食べることの出来る、生産者も消費者から「ありがとう」の言葉が聞けるような農業を支える政策であって欲しいものです。
今宵TVをつけましたら、小学生が晩白柚をかいでおりました。香りで精神統一とか・・確か熊本の子どもたちでしたかな。自然の持つ力を生かしたいものです。
>くるりさんへ
ここまでスクロールされるとは思いませんでした(笑)どうもです^^
いくら自動車を作っても、いくら株で儲けても、食料は作れません。
命の根源である一次産業が廃れてしまうと、この国はどうなるのでしょうか?
気づいた時には、時すでに遅しでは、困りますよね。子供達に伝えていかないと。。。
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