2005年11月29日火曜日

旅の夢想。。。

 駅のホームに立つと、何故か旅情をかき立てられるのは、私だけではないだろう。

 夜行列車の旅が好きだ。過ぎ去っていく窓外の灯を見
ているのはおぼろげで心地良い。列車の車輪がレールの継ぎ目を越える音と共に、心もそのリズムに合わせて、様々な想念に没入していく。

 深夜に通過するプラットホームを見て
想う。昼間にはなにがしかの用で、そこに立つ人々。話し声もかまびすしく響いているであろうその場。
 しかし、今はその人々も夢の闇に落ち、ただ深閑としてほの暗い灯りで照らされた
ホームだけが、走り去っていく列車を見ている。別離の哀しさ、期待の喜び、不安や怒りもあるに違いない。一瞬で飛び去っていくホームをぼんやりと見ながら、勝手な夢想だけが続いていく。

ふと、我に返ると、人の気配が消えたホームは、ただ静かにそこにあった。
 
 急ぎ足の旅ではなく、こうした想いを包める旅がしたいものだ。

(画像はJR九州三角線終点の三角駅)

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

旅にでたら帰りたくなりそう。
頭に浮かぶのは現実逃避ばかり。
でも、どこかに行きたい。
夜行に乗るとビールを飲んで
そして爆睡・・・ぷ。

匿名 さんのコメント...

若い時には夜行の旅も楽しかった。鈍行の旅が又良かった。一人旅は寂しくもあったが見知らぬ人との出会いがあった。
年を重ねてからは何故か足が向かない。現実の生活が重石になってしまっているのだろう。
しかし、一方で、今生きていることこそが各駅停車の旅なのかもしれないとも考える。
貴方の最近のブログを拝見していると、まさにそのように思えている。
しかしながら、夜の駅を眺めていると、旅心が湧いてくるものですねえ。困った・・な。

匿名 さんのコメント...

子供の頃、父は、よく旅行に連れて行ってくれた。車での長旅が多かったけれど、たまに、夜行列車などにも、乗せてくれた。。
 夜の闇の中を走り抜ける、大人の空間に、私は、わくわく心を躍らせた。
 様々な、体験を与えてくれた父に、今は、ただ感謝するばかりです。w
 旅行好きの両親は、今でも電車で出かけていますよw。。去年は、天橋立。。。ww今年も、計画を立てているみたいですw

kurohyge さんのコメント...

>Rayさんへ
種田山頭火やないが、帰り着く場所のない旅は辛いやろなあ。。。

爆睡も、またよろしw^^

>くるりさんへ
各駅停車の旅が、おもろいですね。
でも、時には急行に乗りたくなる自分に呆れる事も(笑)

>匿名さんへ
小さい時の旅の想い出は、良いですね^^
楽しい想い出ばかりだから。
大人になってくると、そこに喜怒哀楽が入り込み、また、それも旅の深みをだしてきます。